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インタビューフォームなどで製剤の安定性によく用いられる「120万lx・hr」の解釈の仕方

 コンビニなどの明るめの照明を1時間照射したとして、それが約1,000lxになる。1日に10時間照射したとしたら、120万lx・hrは約120日間という計算になる。

 <例>「25℃、75%RH、シャーレ、裸錠、120万lx・hrで、含量が92%になった。」と言う表現は、ODPした場合、家庭の蛍光灯下(1,000lx・hrとする)に1日10時間さらすと仮定すると、1日1万lxの照射量になるので、120日後には主薬含量が92%まで下がってしまう事を表している。

 因みに、満月の夜道で約0.2 lx・hr、室内蛍光灯下は100~1,000 lx・hr、晴天下は約10万lx・hrになる。※lxは“lux”と表記されることもある。

仕事より趣味を重視しがちな薬局薬剤師です。薬物動態学や製剤学など薬剤師ならではの視点を如何にして医療現場で生かすか、薬剤師という職業の利用価値をどう社会に周知できるかを模索してます。日経DIクイズへの投稿や、「鹿児島腎と薬剤研究会」等で活動しています。