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非合理的で合理的なロバの話〜「選択麻痺」について〜

あなたの目の前に、ファミレスAとファミレスBがあるとします。

このAとBは、全て(料理、飲み物や皿、椅子や机など)、全く同じものを提供しています。
さらに、どちらの店も自分がいる場所からの距離は同じです。

あなたは合理的に考えて、どちらに行きますか?

今日は、こんな話です。

1、「ビュリダンのロバ」について

皆さんに、先ほど、考えていただいた思考実験は、「ビュリダンのロバ」と言う思考実験を元に私が作りました。

この「ビュリダンのロバ」と言う思考実験は、フランスの哲学者であるジャン・ビュリダンが合理性や理性を元に選択をすることの難しさを示すために行ったものです。

実際の思考実験は、非常に合理的なロバがファミレスの代わりに干し草のどちらを選ぶかと言うものになっています。

最終的にロバは合理的な選択ができず、餓死してしまいました。

2、「選択麻痺」とは

先ほどの質問のような場面に陥ると、合理的な判断が非常に難しくなりますよね。

このように合理的な判断ができず、デッドロック状態になってしまうことを、「選択麻痺」と言います。

これは、一方を選択した時、もう一方を選んでおけば良かったと後悔することを避けようとするために起こりやすいのではないでしょうか。

では、このような状況に陥った時、どうすれば良いのでしょうか。

それは、"非合理的" な行動をとることです。

理よりも自分の直感を信じ、自分の自由意志で選択することです。

そうでないと、ロバのように餓死してしまうかもしれません。

逆に、非合理的な行動が合理的な場合もあると言う話ですね。

3、最後に

今回は、合理的な判断が難しい場合もあるよと言う話でしたね。

時には、非合理的な判断が必要な時もあるかもしれませんね。

この「選択麻痺」の他にも、心理バイアスとして、「決定麻痺」と言うものもあります。

情報が多いと逆に間違いを犯してしまうと言うものです。

今まで正しいと思っていたことを疑う、柔らかい頭が大事ですね。

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