鳥井 企業&決算分析 (日本&海外)

グローバルファームで世界を転々と→長い海外生活からようやく帰国。得意分野は経営戦略、M…

鳥井 企業&決算分析 (日本&海外)

グローバルファームで世界を転々と→長い海外生活からようやく帰国。得意分野は経営戦略、M&A、資金調達、事業立ち上げです。投資は日本株、米国株中心にやってます。 会社員、経営者、個人投資家、就活生、等向けに企業や決算の分析を書いています。企業分析が趣味のビジネスオタクです。

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  • 2022年10月版バックナンバー 企業&決算分析マガジン

    定期購読マガジンのバックナンバー2022年10月版です。 以下の記事が入っています。 企業分析 1. 外資就活ドットコムを運営するハウテレビジョンが復活。ワンキャリア 、ビズリーチなどハイクラス就活、転職市場が活況な中ハウテレビジョン は如何にして復活し、成長したのか 2. 祝インバウンド再開。実はインバウンド無しでも利益成長している百貨店ビジネス。オワコンと言われた百貨店が取り組む大きな事業変革 3. マネーフォワードは何をしようとして、なぜ赤字なのか。freeeと何が違うのか。freeeや欧米の先行企業と比較しながら、マネーフォワードの現在と将来の成長性について解説 決算分析 4. 「テスト企業からDX企業へ変革中」のSHIFTの通期決算は素晴らしい結果。ただ「DX企業への変革」という文脈では不安が大きく残る内容。今回の決算から見るSHIFTの将来について解説。

  • 2022年9月版バックナンバー 企業&決算分析マガジン

    定期購読マガジンのバックナンバー2022年9月版です。 以下の記事が入っています。 企業分析 1. スタートアップ市場における人材紹介ビジネスの覇者フォースタートアップスの成長可能性 2. 急成長する在宅医療、訪問看護市場で業務効率化SaaSを展開する在宅医療、訪問看護DXのIPO企業eWeLL 3. 日本M&Aセンターが牛耳るM&A仲介業界に立ち向かう新興M&A仲介企業M&A総合研究所とM&A仲介業界 決算分析 4. スマレジが1Q決算発表翌営業日に株価が急騰。純利益や株価急騰に惑わされてはいけないスマレジの本質的な事業状況と課題を解説。 5. DX業界で期待の企業マネジメントソリューションズ(MSOL)の苦しい決算。採用で将来の成長への仕込みはできてきているが、将来性はあるのか

  • 2022年8月版バックナンバー 企業&決算分析マガジン

    定期購読マガジンのバックナンバー2022年8月版です。 以下の記事が入っています。 決算分析 1. 富士通1Q決算。富士通の本質的な価値として見るべき「構造改革」の進捗について解説 2. 好決算ながら、成長性に不安を感じる決算だったシグマクシス決算の見るべきポイントを解説。 企業分析 3. AI受託開発企業からAI SaaS企業へと変革を遂げたPKSHAの事業変革、成長ドライバー、課題ととるべき戦略、現在の市場からの評価、について解説 4. 「シングルサインオン」のIDaaS市場で国内圧倒的シェアを誇るHENNGE。SaaS企業ながら成長と利益を創出を両立している構造と成長性を解説。

  • 2022年7月版バックナンバー 企業&決算分析マガジン

    定期購読マガジンのバックナンバー2022年7月版です。 以下の記事が入っています。 企業分析 1. アフターコロナ、インバウンド 、円安と追い風が吹くホテル、ウェディング業界 : 西武、テイクアンドギヴニーズ、ツカダグローバルホールディングス 2. アクセンチュア出身のコンサル経営陣が運営するフリーランスコンサル、エンジニア派遣のintloop 3. 市場は拡大しながらも競争も激しいクラウドレジ市場で戦うスマレジ 4. 1時間のスポットコンサル&インタビューで世界市場に挑戦するビザスク

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    定期購読マガジンのバックナンバー2022年6月版です。 以下の記事が入っています。 企業分析 1. 競争激化のweb会議事業の低迷からイベントDXとテレキューブで見事な復活を果たしたブイキューブ 2. デザイン事業 × プラットフォーム事業という新しい形でDXの波に乗る新進気鋭のデザインファームGoodpatch 3. 新CEOとなりITベンダーからDXパートナーへと企業変革を行っている富士通 4. コロナ以降右肩上がりに株価を上げているアフターコロナの筆頭銘柄、カラオケ「まねきねこ 」を運営するコシダカ

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    • 売上成長率35%、営業利益率-41%となかなかぶっ飛んだ3Q決算を出してきたマネーフォワード。マネーフォワードは何をしようとして、なぜ赤字なのか。黒字化するのか。freeeと何が違うのか。freeeや欧米の先行企業と比較しながら、マネーフォワードの現在と将来の成長性について解説。

      マネーフォワードが3Q決算を発表しました。 3Q累計で売上成長率が35%と成長しているものの、営業利益が-63億円、営業利益率-41%となかなか大きな赤字を出しています。 同時に通期予想も出しており、3Q累計と同様に売上成長はYoY+36%と成長しているものの、営業利益率-40%となかなか大きな赤字幅の赤字を出しています。 過去のマネーフォワードのP&L推移を見ても、今期がかなり大きな赤字を出していることがわかります。 実はfreeeも同じ様な状況となっており、マネーフ

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      • 「テスト企業からDX企業へ変革中」のSHIFTの通期決算は素晴らしい結果。ただ「DX企業への変革」という文脈では不安が大きく残る内容。今回の決算から見るSHIFTの将来について解説。

        DXの成長企業SHIFTが素晴らしい通期決算を出してきました。 売上YoY41%に対して営業利益がYoY73%ということで、営業利益率が8.7%から10.7%まで成長しました。 これはSHIFTの課題でもあった低い利益率の改善に通じるものであり、非常にポジティブな決算だったと思います。 今回の決算でSHIFTの今後について見えてきたポイントがいくつかあるので、ポジティブな面、課題、共に解説していきたいと思います。 SHIFTの戦略と課題の振り返り : テスト企業からDX企

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        • 祝インバウンド再開。実はインバウンド無しでも利益成長している百貨店ビジネス。オワコンと言われた百貨店が取り組む大きな事業変革。「モノ売り」からの脱却と新たな事業モデルの大きな成長ポテンシャル。

          10月11日にインバウンドが解禁され、ようやく旅行業界、百貨店業界に大きな売上が戻ってくることになりました。そんな喜ばしい日に百貨店業界のトップ企業の一角で大丸、松坂屋、PARCOを抱えるJフロントリテイリングの決算発表がありました。インバウンド無しでもしっかりと黒字を出し、百貨店ビジネスが実は堅調なことが見て取れました。 ECの登場によりオワコンだと言われてきた百貨店業界ですが、実は着実にビジネスモデルや収益構造を転換しつつあり、更なる成長を感じさせてくれます。どの様な「

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          外資就活ドットコムを運営するハウテレビジョンが復活。ワンキャリア 、ビズリーチなどハイクラス就活、転職市場が活況な中ハウテレビジョン は如何にして復活し、成長したのか。そして今後も成長できるのか。

          2010年から2016年まで、外資コンサル、外資金融の新卒採用の「口コミ」「攻略法」といえば「外資就活ドットコム」が使われており、就職活動を行う東大生の8割が利用するような就活サイトでした。 ところが2021年卒新卒、2022年卒新卒が最も利用した就活サイトランキングを見てみると、競合の「ONE CAREER」がリクナビを抑えて2位となり、外資就活ドットコムはシェアをどんどん落とし、文系で7位のシェア1%、理系ではランキング圏外とまでなっていました。 こんな状態にありなが

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          日本M&Aセンターが牛耳るM&A仲介業界。そこに売上CAGR+157%、営業利益率40%越えという業績で立ち向かう新興企業M&A総合研究所。M&A仲介業界の市場環境、成長ドライバー、主要KPIとM&A総合研究所の成長可能性を日本M&Aセンター、M&Aキャピタルパートナーズと比較しながら解説

          規模はまだまだ小さいながら、売上CAGR+157%、営業利益率40%越えという業績ピカピカの企業が創業4年で上場というAnycolorを彷彿とさせる様な企業が上場しました。M&A仲介のM&A総合研究所です。 M&A仲介というとすでに圧倒的覇者の日本M&Aセンターの独壇場であり、ビジネスモデルも労働集約なビジネスモデルなのであまり注目してこなかったのですが、業界圧倒的トップの日本M&Aセンター、業界2位のM&Aキャピタルパートナーズ、そして今回上場してきたひよっこのM&A総合

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          9/16グロース市場にIPOのeWeLL。急成長する在宅医療、訪問看護市場で業務効率化SaaSを展開する在宅医療、訪問看護DXの最先端企業。過去5年のCAGR64%、営業利益率は37%という驚異の業績。eWeLLの事業、市場環境、主要KPI、成長可能性について解説

          久しぶりに非常の将来性の高い企業がIPOをすることになり、IPO当日に記事を書くことにしました。 少子高齢化が進むことや、コロナで露呈した病院の病床数が足りないというファクトから、在宅医療や訪問看護は今後成長することがデータでも出ています。 eWeLLはこの在宅医療、訪問看護市場で急速にシェアを伸ばしている企業で、CAGR(年平均売上成長率)が64%、営業利益率37%という驚異の業績を出しています。 ではeWeLLの事業内容、市場環境、主要KPI、成長戦略と今後の成長可

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          DX業界で期待の企業マネジメントソリューションズ(MSOL)の苦しい決算。採用で将来の成長への仕込みはできてきているが、将来性はあるのか。

          以前より有望DX企業として注目している、PMOに特化したマネジメントソリューションズの3Q決算が発表されました。 下にマネジメントソリューションの分析記事を書いていますが、この記事を書いた3月時点で発表した1Q決算では非常に好調だったものの、2Q、3Q決算で大ブレーキとなってしまいました。 決算内容としては以下のようになっており、売上はYoY59%と大きく成長しながらも営業利益はYoY-51%、通期予想に対する進捗率は22%と利益を大きく下げてしまいました。 この利益の

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          スマレジ 1Q決算。純利益YoY+142%、純利益通期計画進捗率89%で決算発表翌営業日に株価が急騰。純利益や株価急騰に惑わされてはいけないスマレジの本質的な事業状況と課題を解説。

          スマレジが9月12日に1Q決算を発表しました。 売上が12億円、YoY+33%、純利益が3.6億円、YoY+142%、通期計画の進捗率89%と非常に純利益が高く、発表の翌営業日の午前の株価は一時+20%以上をつけました。 ただ、個人的には素晴らしい決算であったとはまだ断言できず、これから待ち受けるチャレンジングな課題にまだ取り組んでいる最中であり1Qの今回の決算で今後のスマレジの行方を判断するのは難しいと思います。 以下解説していきます。 今回の決算のカラクリ------

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          8月に2度ストップ高を出したスタートアップ市場における人材紹介ビジネスの覇者フォースタートアップス。StartupDBやVC事業、オープンイノベーションなどスタートアップエコシステムを構築中。足元のグロース市場市況、スタートアップ不況を乗り越えられれば大きく飛躍の可能性。

          8月の決算シーズンが終わって、好業績かつ成長が期待できそうな企業の決算を読み込んでいます。 今日は、8月5日に好決算でストップ高、そして8月25日に好材料ニュースでストップ高と、二つのイベントでストップ高を出したフォースタートアップスという企業を取り上げたいと思います。 6月20日の1,527円から直近最高値の8月26日の3,390円まで2倍以上も株価が上昇しており、グロース市場の過去3ヶ月の値上がり率ランキングでも10位と株価が上昇しているのが伺えます。しかもそれでいてP

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          「シングルサインオン」のIDaaS市場で国内圧倒的シェアを誇るHENNGE。SaaS企業ながら成長と利益を創出を両立している希有な企業HENNGEの事業内容と収益構造、主要KPI及び成長ドライバー、成長戦略と課題、市場からの評価について解説。

          SaaS企業といえば売上成長至上主義で赤字上場、上場後も赤字、という企業が多い印象をお持ちの方も多いかと思います。 米国でコロナに端を発した大規模な金融緩和が終わり、金融引き締めに入った現在の株式市場では利益やフリーキャッシュフローが重視され、株式市場のみならず未上場のスタートアップ業界でも赤字SaaS企業は非常に評価がされにくい環境になっています。 そんな中、上場前からしっかりと利益を出し続けている数少ないSaaS企業の一つがHENNGEです。 HENNGEという企業を

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          AI受託開発企業からAI SaaS企業へと変革を遂げ、素晴らしい3Q決算を出した老舗AI企業PKSHA。PKSHAの事業変革、成長ドライバー、課題ととるべき戦略、現在の市場からの評価、について解説。

          国内のAI企業といえばPKSHA Tecnologyを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?他にはAI Inside、ニューラルネットワークなどのAI企業が上場していますが、一時はAI企業といいながらただのAI受託企業じゃないかと揶揄されることもあったり、株式市場ではあまり評価されてこなかった印象です。 海外の事例を見ても、AI企業の代表格であるC3.aiは大きく赤字を垂れ流し、上場来の株価は上場来-81%と目も当てられない様な株価となっています。 そんな中、PKSHA

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          好決算ながら、成長性に不安を感じる決算だったシグマクシスの23年1Q決算。見るべきポイントを解説。

          決算サマリシグマクシスの23年1Q決算が出ました。 経常利益がYoY+77%、利益率16%と利益面は非常に良かったです。ただ、このDX全盛期に売上YoY+13%というのは少し寂しさを感じます。 KPI分解

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          富士通FY23 1Q決算分析。部品供給遅延により営業利益YoY-24%、見通し進捗率6%。部品供給遅延等いずれ解決する問題に惑わされず、富士通の本質的な価値として見るべき「構造改革」の進捗について解説。

          富士通のFY23 1Q決算は以下の様にかなり苦しいものでした。 売上 : 8,188億円 (YoY+2%、見通し進捗率22%) 営業利益 : 256億円 (利益率3.1%、YoY-24%、見通し進捗率6%) 部材供給遅延影響で利益が悪化したことが利益を悪化させた形です。 この決算で、決算明けの市場で株は-7%と売られる形となりました。 そんな富士通の1Q決算ですが、部品共有遅延という小さなポイントに注目せず、富士通の本質的な価値である「DX企業への構造改革」という点

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          1時間のスポットコンサル&インタビューのビザスク。世界的に成長するスポットコンサル&インタビューの市場環境、ビザスクの事業の特徴、主要KPI、成長ドライバー、海外展開戦略について解説。日本発企業が世界市場を取れるのか注目。

          ビザスクとは?会社概要 ビザスクは2012年に創業、2013年に1時間のスポットコンサル・インタビューのマッチングプラットフォーム「ビザスク」をリリースし、現在社員数476名、2022年2月期の売上が37億円、営業利益が-1億円、2023年2月期の売上予想が87億円、営業利益が2.6億円という規模感の企業となっています。 特徴的なのが、2021年11月にビザスクよりも大きなサイズの同業米国企業「Coleman Redaerch Group」を買収しており、2022年に一気

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          市場は拡大しながら競争も激しいクラウドレジ市場で戦うスマレジ。クラウドレジの市場環境と競争環境、スマレジの成長戦略と成長可能性について解説。

          BA.5が話題になっては来ていますが世界的にはコロナは収束を見せ、国内需要、海外からのインバウンド需要で飲食や小売業界がホットなマーケットになっていきそうです。 そんな飲食、小売といった店舗で必ず使われるのがレジです。このレジ業界でハードウェアレジからクラウドレジへの移行が進んでおり、アフターコロナ、円安、インバウンド 、クラウドへの移行、店舗のデジタル化という様々な追い風が吹いているのがクラウドレジ市場になっています。 そんなクラウドレジ市場でグングン業績を伸ばしているスマ

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