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無心の極意

おはようございます。
心理カウンセラー 池田廉です。

この記事では、ドイツの哲学者 ヘリゲルの教えをもとに、
「無心の極意」について紹介します。

あなたは日々、どれくらい自分のお心に向き合えていますでしょうか。

きっと多くの方が、日々何らかの役割に時間を追われ、忙しく過ごしている
というご状況にあられることと思います。

時間にゆとりを持って、日常を過ごすことができておられる方もいるでしょう。

いずれにおきましても、時間のゆとりの有無に関わらず、ご自身のお心と向き合う
ということを、この記事をきっかけに、取り入れていただけますと幸いです。

この記事でお伝えする内容は、あくまでもヘリゲル先生や、カウンセラーの視点です。

読者様がどのように受け取られるかは、自由であり、受け取り方の差こそ学びの本質
であると考えています。

無心である状態を推奨しているこの記事ですが、ときに無心ではいられず、
考え抜くことに専念する時もあるでしょう。

いま、あれやこれやと考え事が尽きないような人であっても、
少しの無心を心がけることで、閃きが生まれたりもします。

「正しい道とは、目的がなく、意図がないものである」

とヘリゲル先生は説かれている一方、

「偉大なる師は、揺るぎない徹底さを持って、事前準備をする」

とも説かれています。

目的や意図がない状態を良しとしていると同時に、事前準備は入念に、
徹底することを推奨いています。

一見、矛盾するようにも感じられますよね。
準備には、目的や意図が必要ではないか?となりますよね。

しかし、ここでいう事前準備とは、瞑想的準備であることを指しています。

瞑想的準備によって、エネルギーを整えましょうと教えてくださっています。

一般的に、私たちが日々生きている中で、準備といえば、何かに備えて、
思考や状態、物事を揃えておくことをイメージしますよね。

ここでの準備とは、そういったことではなく、
無心の心を準備するということです。

あなたが何かを始める前に、無心になることを意識したことはありますでしょうか。

プレゼンや発表会、試合などの前に、呼吸を整えようとしたり、目を瞑って、
大丈夫、やれるぞ、などと自分の心を整える作業。

あれは、誰かから教わったわけでなく、無意識にやっていたっという人が多い
ことと思います。

無心であることが、自分のパフォーマンスを最大限発揮できる秘訣であると
本能的に私たちは知っているのではないでしょうか。

何事も、まずは「守・破・離」を実践することから始まりますよね。

誰かから教わったことを、忠実に守り、基礎が出来たら、基礎を打ち破り、
自分独自のやり方を見つける、それから教えてくれた存在から自立する。

その過程には、忍耐や自由が存在します。

忍耐や自由があるその先に、無心の極みがあるのです。

「あらゆる成功は無我の状態で以外あり得ない」

とヘリゲル先生は説いておられます。

もしもいまあなたが、何かに行き詰まっているとするならば、
無心になることをしてみてください。

無心、無我の状態で、事前準備に取り組んでみましょう。

目的や意図に縛られた状態よりも、遥かに良いアイデアやプロジェクト、結果
などが得られるかもしれません。

無心であることの大切さを、思い出していただき、少しでも読者様の人生の良き展開の
きっかけとなれますと幸いです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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