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心理学における”自動思考”とは

おはようございます。
心理カウンセラー 池田廉です。

この記事では、「心理学における”自動思考”とは」を紹介します。

心理学における「自動思考」とは、人々が日常生活で無意識に行う思考や反応のことを指します。

以下に、自動思考の特徴を10項目で説明します。

  1. 無意識的なプロセス: 自動思考は、ほとんどが無意識的なプロセスによって行われます。つまり、意識的な努力や意思決定の必要なしに、自動的に行われるのが特徴です。

  2. 日常生活で頻繁に行われる: 自動思考は、日常生活の中で非常に頻繁に行われます。繰り返し行われる行動や状況に対して、自動的な反応や判断が発生します。

  3. 過去の学習や経験に基づく: 自動思考は、過去の学習や経験に基づいて形成されます。過去の経験から得た知識や情報が蓄積され、それに基づいて判断や行動が行われます。

  4. 効率的な反応を可能にする: 自動思考は、状況に即座に対応するための効率的な反応を可能にします。意識的な思考や判断に比べて、より迅速で効率的な行動が行われることがあります。

  5. スキーマやパターンの活用: 自動思考は、スキーマやパターンの活用によって行われます。特定の状況や刺激に対して、予め学習されたパターンやスキーマが自動的に適用されます。

  6. 無意識のバイアスの影響を受ける: 自動思考は、時に無意識のバイアスの影響を受けることがあります。過去の経験や信念に基づいて、無意識的な偏見や先入観が反映されることがあります。

  7. 情報処理の省略: 自動思考は、情報処理の省略を可能にします。情報が複雑である場合や時間的制約がある場合に、迅速な判断や行動が求められるため、情報の省略が行われることがあります。

  8. ストレスや疲労時に増加する傾向: ストレスや疲労状態のときには、自動思考が増加する傾向があります。意識的な思考や判断が困難になるため、自動的な反応や行動が強調されることがあります。

  9. 柔軟性に欠ける場合もある: 自動思考は、柔軟性に欠ける場合があります。予め学習されたパターンやスキーマに固執し、新しい情報や視点に対する柔軟な対応が難しいことがあります。

  10. 自己認識の向上に役立つ: 自動思考を認識することで、自己認識の向上に役立ちます。自分の無意識の反応や行動を理解し、必要に応じて修正や調整を行うことで、より良い意思決定や行動が可能になります。

以上が、心理学における「自動思考」の特徴です。

この概念を理解し、意識的に自動思考を活用することで、より効果的な行動や意思決定が可能になります。

自動思考に気づくこと、修正を加えることは容易ではないかもしれませんが、
生きづらさや悩み、苦しみを手放すために、ポイントとなる概念です。

自分一人で向き合うことが難しい時には、カウンセラーなどの専門家と一緒に、
認知療法・認知行動療法を通して、自動思考に向き合い、修正を加えていくことを推奨します。

この記事が、自動思考の理解に、少しでもお役に立ちますと幸いです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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