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自己心理学 10の特徴

おはようございます。
心理カウンセラー 池田廉です。

この記事では、自己心理学について紹介します。

自己心理学はアルフレッド・アドラーやハインツ・コフートなどによって発展した心理学の一派であり、個体の自己形成や発達を理解するための理論的アプローチです。

以下に、自己心理学の特徴を10項目にまとめてみます。


1.  **自己の中心性:** 自己心理学は、個体の自己が心理的発達や行動において中心的な要素であると捉えます。自己は個体の主観的経験やアイデンティティの核心とされます。

2.  **欠陥の感覚:** ハインツ・コフートの提唱した「欠陥の感覚」は、個体が自らの不足や不完全性を感じることで、他者との関係や外部からの支援が必要であると考える概念です。

3.  **目的の重要性:** 自己心理学では、個体は生活の中で明確な目的を持ち、それを追求することで自分の力を発揮し、健康な発達を促進するとされます。

4.  **仲間との調和:** 社会との関わりが重要視され、個体は他者との協力やコミュニケーションを通じて自らを形成し、発展させると考えられています。

5.  **親の影響:** 自己心理学では、親や家族環境が個体の自己形成に与える影響が重要視されます。親のサポートや関与が個体の心理的な発展に影響を与えると考えられています。

6.  **治療的アプローチ:** 自己心理学は、心理療法においても重要な位置を占めています。クライアントとの対話を通じて、自己の理解と受け入れを促進し、個体の発達をサポートすることが目的です。

7.  **感情と経験の重要性:** 個体の感情や経験が自己形成において鍵となります。これらの要素を理解し、受け入れることが個体の心理的な健康に寄与します。

8.  **力動性:** 個体は自らの目標や欲求に向けて自発的な動機づけを持ち、その力を発揮して生活に意味を見出すとされます。

9.  **発達段階の重視:** 自己心理学では、個体の発達段階や成熟に注目があります。異なる段階での課題やニーズに焦点を当て、それを理解することが重要です。

10.  **継続的な変化:** 自己心理学は個体の変化と発達を静的なものではなく、継続的なプロセスとして捉えます。個体は絶えず変化し、新たな課題に適応していくと考えられています。

以上が、自己心理学の特徴です。

大まかに把握、理解したうえで、心理カウンセリングなどに臨むことで、
更なる効果が期待できます。

多くの心理カウンセラーが重要視している、アドラーやコフートの自己心理学を、
少しでも知っていただけましたら幸いです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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