見出し画像

炭素税について



(1) 炭素税とは?



 炭素税とは、文字通り、排出される炭素の量に応じて課される税金のことである。
 炭素の量なんてどうやって計測するの?と思われる方もいるかもしれないけれども、比較的容易に把握することができる。


(2) アルカンとは?


 ガスやガソリンのように、炭素と水素からなる燃料は、一般式で書くと次のようなものである。

アルカンの一般式

 炭素は燃えれば二酸化炭素に、水素は水になるから、燃やすアルカンが何であるのか分かっていれば、化学反応式から、排出される二酸化炭素の量をあらかじめ計算することができる。

 1リットル当たりいくらの税金を課すのかを定めておけば、使った燃料、つまり排出される二酸化炭素に応じて税額が定まる。


(3) ガソリンは確かに高いが…


 高騰するガソリン価格を抑制するために、政府が補助金を出す制度の延長が決まった。
 ガソリンにかかる税金は、炭素税という位置付けではないけれども、炭素税的な意味合いも帯びている。
 
 ガソリン価格が下がれば、より多くガソリンを使用することを考える消費者は多いだろう。すると、結果的にヨリ多くの二酸化炭素が排出されることになる。

 生活をとるか、二酸化炭素の排出を抑制するかというトレード・オフがあることは考えるべきポイントだろう。安易に安くすれば良いというものでもない。


租税関連事項


応能原則と応益原則

税金を支払う能力に応じた負担をすべきという考え方と、サービスを受けるメリットに応じて負担をすべきという考え方。



課税ベース



キャッシュフロー課税


消費や所得以外にも、課税する方法はある。


黒字倒産とは?



アダムスミスの租税原則


「明確の原則」があるが、税制は一般の人にとってかなり複雑である。もう少し分かりやすい「簡素な体系」にできないものか、と思ったりする。



この記事が参加している募集

公民がすき

化学がすき

記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします