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経済学なんて「需要と供給」だけで十分だ♥️

わたしは一応「経済学部」だった。
それにしては、ほとんど経済学について語ってこなかった。というのも、本当は外国語学部に行きたかったのだが、諸事情により経済学部に行かざるを得なかったからだ。経済学はいまだにあまりスキではない。

しかし、「需要と供給」の考え方は、とても広いと感じている。「中学生レベル+アルファ」の知識で、新聞📰や政治家👴のウソを見抜くことは可能だ。以下の記述で「ウソの見抜き方」を説明したい。

[1]「薬品メーカーが、半分のコストで、ある薬品💊を作るようになれば、その薬品の価格は半分になる」(とある新聞📰のウソ)

緑色の右下がりの曲線が「需要曲線」(買い手側)を表す。数量が少なければ、高い価格を支払っても、その薬を必要とする人は買うだろう。

紫色の右上がりの曲線が「供給曲線」(売り手側)を表す。高い価格で買ってくれる人がいれば、メーカーはたくさんその薬を作るだろう。

いま現在、緑色の需要曲線と、①の供給曲線だとしたら、需要と供給は「E1」で定まる。
このとき、価格は「P1」、数量は「Q1」である。

つぎに、メーカーが半分のコストで生産したときはどうなるか、考えてみよう。
需要曲線がそのままだとすると、新しい均衡点は「E2」となる。このとき、価格は「P2」、数量は「Q2」になる。

薬の価格は「P1」から「P2」にシフトして[(P1-P2)のぶんだけ価格がさがる]、
数量は「Q1」から「Q2」にシフトする[(Q2-Q1)のぶんだけ数量がふえる]。

どうだろう?必ずしも、薬の製造コストが半分になったからといって、半分の価格では消費者は買うことができないことが、わかるだろう。

直感的にも理解できると思う。価格が半分になれば、それを欲する人が増える。
自由市場で取引されるものは、「需要」と「供給」のバランスで「価格」と取引「数量」が決定される以上、買い手側だけ、あるいは、売り手側だけで、市場をコントロールすることはできない。

注*②の供給曲線は、それぞれの「数量」において、価格の「高さ」が、①の「半分」になることを示した(つもりである)。


[2]高速道路を無料化すれば、利用者の利益になる(某党、亡党?のマニフェストより)。

これも、[1]の場合と同じ考え方をすれば理解できる。
「無料化」とは、供給曲線の「傾き」が無限に小さくなることを意味する。
[1]とほとんど同じ説明になるので、図は書かない(面倒くさいし😳💦)。

直感的に説明すると、「無料化」すれば当然、利用客が大幅に増えることが予想される。そうすると、大渋滞が起こってしまって、「高速道路」が機能しなくなるだろう。

供給が増えないまま(道路の道幅や本数を増やさないまま)、「無料化」したら、とんでもない事態(大渋滞)になることは、容易にわかることだ。

甘い言葉には「ワナ」がある。それを「経済学」は教えてくれる。
需要曲線と供給曲線だけ理解できれば、ほかの細かい話は必要ない(といったら過言かな?)。



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