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エッセイ | アドラー心理学あれこれ🤔🔠

 先日、とあるnoterの方🍑から、「あきらさんはアドラーを読まれましたか?」というようなことを聞かれました。

 その時に、「岸見先生の『嫌われる勇気』を読んだだけです」と答えたのですが、他にも読んでいました😊。読んだのに、読んでいないつもりになっていたようです。

岸見一郎(著)
「嫌われる勇気」(英訳)

 私は実用書・心理学の本・ベストセラーはほとんど読みません。理由は以下の通りです。

実用書を読まない理由

①実用書は、当たり前のことしか書いていない。
②すぐに使えるものは、すぐに使えなくなると思うから。
③著者の成功体験であって、真似してもすでに時代は変わっている。
④「目次」を見れば、読まなくても内容がわかる。
⑤簡単すぎる。

心理学の本

①心理学という学問自体、うさんくさい。
②万人に妥当する心理分析は、しょせん不可能だろうと思っている。
③仮に正しかったとしても、受け入れられないだろうと思っている。
④心理学や宗教に心の拠り所を求めるよりも、哲学者として、言葉で納得したい気持ちが強い。

ベストセラーを読まない理由

①他の人とズレている自覚があり、みんなが良いというものは、たいてい私の肌に合わないことが多い。

②5年後、あるいは10年後には、ほとんど誰も内容を覚えていない。

③何10年、何100年と読み継がれてきた古典には、ハズレがなく、たとえ良く分からなかったとしても時間の無駄にはならない。ベストセラーを読むくらいなら、古典的な名著を読みたい。

④読まなくても、噂話でだいたいの内容は耳に入ってくるので、あえて自分で読まなくてもいいのでは?、と思う。


嫌われる勇気

「嫌われる勇気」を読んだのは、本が売れはじめてから、だいぶ後のこと。
 
 NHKの『100分de名著』に岸見先生が出演されたことがある。
 岸見先生のとても分かりやすい解説と、スキットに出演したおじさんと女子高生のやり取りが面白かった。
 しかし、よくまとまっていた分、あえて本を読まなくてもいいのでは?、と思ってしまったのです。

 それからまた何年か経ったころ、書店でたまたま「嫌われる勇気」の英訳版を見つけて、思ったよりも安価だったので英語で読んでみました。当時、英語学習に熱心に取り組んでいました。
 「The Courage to be disliked」は、英語教材として使えると思いました。
 対話形式なので、英検の二次面接対策書になりました。


 すっかり忘れていたのですが、「The Courage to be disliked」を読んだあと、もう少し専門的なアドラー関連の本を読んだことがありました。

「The Individual Psychology of ALFRED ADLER」。
 この本は、アドラーの著作のイイトコ取りをした本です。
 アドラーの著作のパッセージを紹介しながら、その部分に専門家のコメント・解説がつづきます。

 英語の本を読むときは、気になった文章に赤線を引いたり、知らない単語をマルで囲みながら読みます。高校生の頃と同じような読み方をするわけですが、本の2/3くらいのところまでは読んだようです。

 なぜ途中で読むのをやめてしまったのか理由はよく覚えていませんが、アドラーの言葉が当たり前のように思えてしまって、それ以上読む必要性を認めなかったのだと思います。

 たいした理解力があるわけでもないのに、分かった気になるな!、と言われそうですが、アドラーが今までにない、特殊な指摘をしているようには思えなかったのです。

 最後にせっかくなので、アドラーの主張を端的にまとめた箇所の英文を載せておきます。


CHAPTER NINE
THE NEUROTIC DISPOSITION
( 前掲書p239 [ 和訳は拙訳 ] )

 Adler's theory of neurosis and other behavior disorders is in essence the following: (1) An individual with a mistaken opinion of himself and the world, that is, with mistaken goals and a mistaken style of life, (2) will resort to various forms of abnormal behavior aimed at safeguarding his opinion of himself (3) when confronted with situations which he feels he cannot meet successfully, due to his mistaken views and the resulting inadequate preparation. (4) The mistake consists in being self-centered rather than taking the human interrelatedness into account. (5) The individual is not consciously aware of these processes. 


[当該箇所の和訳(山根あきら | 妄想哲学者)]

神経症および行動障害に関するアドラーの理論は、要約すると、以下の通りである。

(1) 自分自身や世間に対する間違った意見、つまり間違ったライフスタイルを持つ個人は、

(2) 自分自身の意見を守るために、さまざまな形式をもつ異常行動に訴える。

(3) (そういった異常行動は)彼の間違った見解と、その見解から引き出される不適切な準備のために、彼がうまく適応できないと感じる状況に対峙したとき(に起こる)。

(4) そのような間違いは、人間の相互関係を考慮することというよりも、自己中心的であることに存在する。

(5) 個人は、このようなプロセス(過程)を意識的に認識しているわけではない。


「ライフスタイル」というのは、アドラー心理学のキーワードです☺️。


⚠️私は心理学に詳しくない(というかド素人😳💦)ので、思わぬ間違った解釈をしているかもしれない。気になる方は必ず原書にあたってくださいm(_ _)m。


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