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ユニクロの新価格は〇〇時代を意識した価格だと思う

どうも、こんにちは。

今日、ユニクロ・GUが税込表示で価格据え置き(全商品実質値下げ)にするとリリースしました。
今までの「1,990円+税」ではなく、「税込1,990円」という価格設定にするとのことです。

流石、グローバルで成功している企業はやることが大きいですね。素晴らしいと思います。

単純に消費者として値下げは嬉しいわけですが、個人的にこの値下げは”単なる値下げだけでなく別の意味”があると思います。

今回はそんな値下げの意味について個人的見解を含めつつ、深堀りしてみようと思います。


キャッシュレス時代の価格設定

一般的に商品の価格は、利益率からだったり、類似商品の相場だったり、顧客が納得できる金額だったりと様々な複合的な要素を含めて価格が決まります。
そしてその価格に対して税金が発生するわけなので、その税金分は消費者が負担してねって言う具合で「商品価格+税」となります。

ではなぜユニクロが税込み表示で現在の価格据え置きにしたのか。
それは顧客体験を重視した結果だと思います。

一般的に消費者は価格を見る際には値札を確認します。

「この商品の価格は値札の価格なんだ」という錯覚を起こします。
1,990円+税と表記されていて、頭の中では税金分高くなるんだなと思っていながらも、「この商品は1,990円なんだ」って錯覚しているのです。

1,990円+税の商品を買って友人に勧める際に、わざわざ税込み価格の「2,200円で買ったよ」なんて言いませんよね?

そして、今では誰もが現金ではなくクレジットカードや電子決済などキャッシュレス決済で支払いを行います。

消費者はあとからクレジットの明細をみて正確な価格を確認するのです。

つまり、今回の価格改定には、近年のキャッシュレス化に伴う顧客体験の影響が大いに関係していると考えられます。


どうでしょうか、買ったあとから高かったと思うことと、買うときに高いなと思うこと。

私は断然、前者のほうが気分がよくありません。

それはモノを買うときは”高いか安いかも含め、その価格に納得した上で買いたいから”です。
あとから実はこの値段でしたよって報告されると良い気分にはなりませんよね。

ユニクロは9%の利益を度外視してでも、ユーザーに「ユニクロは安いんだ」「ユニクロは安心して買い物ができるんだ」という顧客体験を提供したほうが良いと考えたのではないでしょうか。

この顧客体験はブランド価値の向上にも繋がりますから。


端数が出ない数字

タイトルにたった一つと書いておきながらもう一つ、個人的に嬉しいことなので”一応”記したいと思います。あまり客観的に見てない理由なのです。

私はキリのいい数字が好きです。
逆に収まらない数字があると邪魔だなと思ってしまいます。

たとえば、1,990円の税込み価格である2,189円の、189円の部分。
この価格にするなら2,000円にするか、2,500円にしてほしいと思うのです。

仮に現金を使うとして、189円分小銭を出すの面倒くさくありませんか?
(ありませんか...そうですか...。笑


各種大手が追従することでスタンダードになってほしい

いずれにしてもこの4月から消費税表示に関する特別措置法の終了(税別表記ができなくなる)に伴って、大手を含め少なからず価格改定を行うと予想されます。
無印良品は、2019年10月からすでに総額表示になっていたりします。

もしかするとこの値下げで割を食うところが出てくるかもしれません。

きっとユニクロ自身も大きな決断だったのだろうと思います。

それでも、その中でなぜ大手が値下げに踏み切ったのか、今回の新価格の”意味”がフォーカスされてくれると嬉しいですね。


皆さんはどのようにお考えでしょうか?

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