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039_安倍さんが殺される理由は何もない

7月8日。安倍元首相が銃撃され、この世を去りました。
無念は多々おありと思いますが、ご冥福を心からお祈り申し上げます。

あまりに強烈なニュースでしたし、多くの国民にとってはまだ実感が湧かないと思います。銃撃した犯人は逮捕されていますので、犯行の動機や全容は次第に明らかにされていくでしょう。

少なからず、安倍元首相の政策に批判的だった人たちがおり、故人に敬意を払わない発言をしているかも知れませんが、それらの批判の全てにおいて、安倍元首相が殺されるべき要因ではありません。

安倍元首相が殺されて、何かが改善するのでしょうか、何かが進展するのでしょうか? 安倍元首相は改憲派の代表的な政治家ですから、護憲派にしてみればこれは吉報なのでしょうか。改憲を議論すら封印する志向は民主的とは思えませんけど。

人が死んで、何かが解決するという事でしたら、それは殺した方が良いという事ですね。そうしてヒトラーでもポル・ポトでも虐殺や粛清を重ねましたが、何も解決しないで国土の荒廃という別の問題を作っただけでした。

安倍元首相が殺される理由は何もない。ではなぜ殺されたのかというと、狂気は常に理屈や人智を超えたところにあるからです。

「殺せば政治が変わる」。政治において、殺して、粛清して何かが変わるという事はあってはなりません。私のみならず、多くの国民がその信条をもってテロや暴力革命を支持しません。
私たち日本人の誇りは、日本は法治国家であり民主主義国家であるという事です。

本日の選挙の結果に、この事件の影響がない事を祈るばかりです。

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