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「日本タイポグラフィ年鑑2024作品展」会場レポート

日本タイポグラフィ協会が国内外より募集し、2,106点の応募作品の中から選出した、グランプリ、学生部門グランプリ、ベストワークなどの上位高得点作品を展示する「日本タイポグラフィ年鑑2024作品展」が2024年4月19日から竹尾 見本帖本店で開催されています。タイポグラフィデザインの「今」を楽しめる会場の様子をお届けします。



展覧会情報

日本タイポグラフィ年鑑2024作品展
2024年4月19日|金|―5月24日|金|
11:00-18:00
土日祝/休
竹尾 見本帖本店


グランプリ作品

ア マウンテン オブ ヒストリー A Mountain of History
|CD 玉置 太一 Tamaki Taichi |AD 玉置 太一 Tamaki Taichi 深沢夏菜 Fukasawa Nana |D 深沢 夏菜 Fukasawa Nana 菅原 良太 Sugahara Ryota 田口 美希 Taguchi Miki |Type Designer 池田 平多 Ikeda Heita |CW アヤ アプトン Aya Apton |P 岡本 孝 Okamoto Takashi |CL 精美堂 Seibido 日本リテラル Nihon Literal

今年度のグランプリには、精美堂が手掛けてきた新聞広告が掲載された新聞の歴史の山と文字のインスタレーション「ア マウンテン オブ ヒストリー」が選ばれました。制作したのは、電通の深沢夏菜さんと玉置太一さん。自律的なプロジェクトとして、日本リテラルと精美堂でゲームのピクセルフォントデザインや『文藝春秋』『週刊文春』の目次や新聞広告のデジタルレタリングを担当するフォントデザイナーの池田平多さんとの関係性の中で立ち上がったものです。


(プロフィール)

深沢 夏菜
2017年多摩美術大学大学院デザイン専攻修了、同年電通入社。アートディレクター。

池田 平多
2018年日本リテラル株式会社入社、フォントデザイナー。

玉置 太一
2006年日本大学芸術学部デザイン学科卒業。電通入社。クリエイティブディレクター、アートディレクター。


グラフィック|ベストワーク

福禄寿新篇 The New fu lu shou
|CD Hong Wei |AD Hong Wei |D Hong Wei |CL Zhuhai Guanci Culture and Creation Company


パッケージ|ベストワーク

大和園 Yamatoen
|AD 赤井 佑輔 Akai Yusuke |D 赤井 佑輔 Akai Yusuke |CL 大和園 Yamatoen


インフォグラフィック|ベストワーク

ウクライナ侵攻1年特集 One year after Russia’s invasion of Ukraine
| 新聞全面見開き(812×545 mm)
|AD 上村 伸也 Uemura Shinya |D 加藤 啓太郎 Kato Keitaro |CL 朝日新聞社 The Asahi Shimbun


会場内では一部を除き作品を実際に手に取ってみることが出来ます。海外からの作品もあり、現物を見ることができる貴重なこの機会にぜひ細部までじっくりとご覧ください。



書籍情報


『日本タイポグラフィ年鑑2024』
さまざまなコミュニケーションで必要とされるタイポグラフィ。1969年に『日本レタリング年鑑』としてスタートし、本年度版で通算45冊目の発行。本書は日本タイポグラフィ協会14名の審査委員によって選び抜かれた作品を400点以上掲載。作品は広く海外からも一般公募で受け付け、会員から選ばれた審査委員と前年度のグランプリ受賞者による厳正な審査により、全出品作品の中から「グランプリ」1点、部門ごとの「ベストワーク賞」や審査委員が個人の視点で選んだ、評価の高い作品または作家に送られる「審査委員賞」が授与されます。タイプフェイス、ロゴタイプ・マーク・シンボル、CI、VI、ピクトグラムなど10のカテゴリーで、タイポグラフィの最新トレンドが俯瞰できます。また、部門別ベストワーク作品の制作過程も一部掲載。冒頭では海外のデザイナー・タイポグラファーからの寄稿文を掲載。併せて『日本タイポグラフィ年鑑1985』の寄稿文も再掲載しております。


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