日記エッセイ「炊飯器」

炊き上がりをお知らせするメロディが鳴る炊飯器。

最近のある日、明け方の時。
そのメロディは2小節くらいのところで
突然鳴り止んだのを寝床で聞いた。

それ以降も、ある時は
「もうちょっとでフルなのに!」という時に

ある時は 「プッ」 と言ってそれきり。
さすがに駆け寄り、沈黙する炊飯器を凝視した。


まるで、今歌ってもどうせ聞いていないだろ。と
悟っているかのように。


今朝、ちょうど炊き上がりの時
旦那と私は炊飯器の前にいた。

炊飯器はフルコーラス歌っていた。