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【あと530日】東京都港区でプリスクールを開園するママが育児本を好きになった話。

こんにちは!2025年春、東京都港区にプリスクールを開園するナカガワです。だんだんと涼しくなってきましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか。

私は元気ですが、本当は公開した今日は527日前・・。自分で決めた10日に一度必ず公開するというマイルールが守れない事態に落ち込んでおります。事業の開始に向かって忙しさが増しているのは良いことでもありますが、家事、育児と仕事のバランスを今一度見直さなければと反省する今日この頃です。

ところでうちの娘はもうすぐ3歳。育児の大変さの種類は子どもの年齢によって移り変わると言いますが、”一番手がかかって仕方がない時期”はもしかして少し抜けたのかな?と思う瞬間がほんのり増えてきた我が家です。ほんのりですが。

一番目が離せなくて手がかかって仕方のなかった乳児期の大変な育児。そんな時期を乗り切るときに育児の面白さを教えてくれた育児本は私にとってとても大切な存在です。

ですが実は出産前に育児本は読まないほうがいいかも、と考えていたことがありました。育児本を読んでも意味がない、読まないほうがいい、読もうと思ったことがない、という育児本に対するネガティブな意見を聞いていたからです。

理由は、ワンパターンでは収まらない育児において『うまくいく方法。』とか『こうしないと悪い子になりますよ。』という内容を読んで育児書通りに育てなくてはというプレッシャーを感じるのが辛い、というような意見が多かったように思います。育児が工場のベルトコンベアのようにマニュアル通りに上手くいくのなら誰も困っていないはず。

確かに辛くなるのは嫌かもと育児本に対する苦手意識を持っていた私ですが、保育事業に関わるなら避けて通るわけにはいきません。意を決して子育て関連の書籍を数冊手にしてみたなかで、予想に反して悩んだときに自然と手に取りたくなる一冊に出会えたのです。その育児本は、勇者に与える武器のように、育児の日々がちょっと面白くなるチカラを私に授けてくれるものでした。


私が気がつくと手に取っていた本

それがこちらの”「語りかけ」育児”という書籍です。

日本では2001年に初版が発行されているので約22年前からある書籍のようです。著者はイギリスの言語治療士のサリー・ウォードさんという言語発達に長年携わってこられた方で、一日30分間語りかける時間を持ちましょうということを中心に書かれています。

書籍のなかには言語の発達に伸び悩みがあった子ども達が語りかけ育児を実践してみたらこんな風に改善したよ、という事例がたくさん紹介されてます。また、成長に合わせて順を追って、具体的に子どもの発達のようすが描写されています。

語りかける育児というところでは、ズボラな私は毎日必ず30分間時間をつくるということはなかなか出来なくて、たくさん語りかけるようにしよー!と心がける程度ではあったのですが、たくさん語りかけることを心がけてきたことは子どもの成長にどうやら良い影響を与えているようで、そのおかげか今のところ毎日『ママだいしゅき!』とムチューしていただいています。

こちらの本には、生まれたころの赤ちゃんはこれができます、とか、これはまだ分かりません、とか、こんな反応を示します、というようなことがとても丁寧に記されています。性格も発達のスピードも人それぞれ違いますが、これができるようになったら次はこんなことが出来るようになるのですよ、子どもってすごいですね!というようなことがこと細かに書かれています。

例えば、
21~24週の赤ちゃんは画期的な成長を見せます。始めて人見知りをするのです。
と書かれていれば、この時期にじいじやばあばに会わせて今までと違い突然泣き始めてじいじやばあばがショックを受けたとしても、ああ成長だからね、と笑うことができます。

9か月~1歳の赤ちゃんは目と手の協調が進み、両手が自由に使えるようになってきます。
と書かれていれば、今まではおもちゃを口に運んで調べていたのが少しずつ目と手で調べるほうが多くなっていることに気がつけます。ティッシュを全部だしてしまったり箱のなかのおもちゃを全部出してしまっても、ああ成長ね、と思うことができますし、出してほしくないものは隠したり、出しやすいようにおもちゃの入った箱を置いておくこともできます。

どうしてこんなことをするのだろう?や、今この時期にどう接するのが一番良いのかな?が知りたかった私にとって、まるで辞書のように求めていた言葉が見つかって観察が楽しくなってきた感覚でした。書かれている月齢は合わないこともあるのであまり気にせず、こういう行動をするのはなぜ?といったところだけ参考にするようにしていました。

娘が成長するにしたがって最近では悩んで本を手に取る回数は徐々に減ってきていますが、これまでの学びの成果で母も少しは成長しているようです。先日、娘のなかでいただきますの時に『ごちそうさま!』、ごちそうさまの時に『いただきます!』を言いたがるマイブームが起こっていたのですが、あら、言葉遊びで脳を使ったりして成長ね。と前よりはどっしり構えられまして、本に頼らなくても面白がれる余裕が少し出てきているようです。そしてこちらが一緒に面白がることで娘も満足したのでしょうか、しばらく経つとブームは自然と去っていったのでした。

本能で母親になるとしても、本能だけでは知りようがないこの書籍で得た知識が育児を何倍にも面白くしてくれたように感じています。

親のなりかたは学校で教えてくれない

子育てはこんなに難しくて奥が深いのに、親のなりかたを学校で教えてくれることもなく自分で勉強するしかありません。でも育児の情報は雑多で、どれを選択すればよいのか分からなくなって立ち止まってしまうということもありました。

育児はとっても大変だからこそ、少しでも育児の楽しさを感じたり面白がる手助けになる知識を増やしてくれるようなものを手元に置いておくことは、大変な時期を乗り越える私の大きな支えになっていたのではなかろうか、と今ふり返って思っています。

本屋さんであなたの一冊を選ぶなら

発達のめやすや、大人のかかわり方を分かりやすく説明してくれている本を選ぶのが良いと思います。
ご近所の子ども達を見ながら、n数の少ない情報で
『あぁ、うちの子はこれがまだできないのに!』
と比べてしまうことが減るような気がします。

パラパラとめくってみて、
『ほうほう、こういう遊びをしかけてみるとこんな反応をするのか。やってみたいかも』
と興味がむくむく湧いたり、
『今はこういう時期なのか、じゃあしょうがないなぁ』
と親の観察心をくすぐるようなもの。そんな一冊を見つけられたらきっと育児が少し面白くなるんじゃないかな、そして書籍でなくてもそれぞれが手に取りやすければ映像でも漫画でもなんでも良いのではないかなと思います。

おまけのオススメ。

もし機会があれば、ネットフリックスで観られるこちらの”赤ちゃんを科学する”シリーズも全人類に観て欲しい!と思うくらい面白いドキュメンタリーでした。

赤ちゃんの感情、食事、栄養、歩行、睡眠・・。赤ちゃんはなにもできない、という昔から言われていた考えが覆される名作です!子どもって本当にすごい、尊敬です。

ナカガワ
マイクロソフト採用人事を経て2023年8月末に退職。2025年春、子どもたち自身だけでなく、家族、教職員がともに『心地よく』過ごし『学び』続ける英語環境のインターナショナルプリスクールを東京都港区に開園予定。

人事業務で感じたこれからの人材育成や、多様な一人ひとりの個性を大切にした選択肢としての幼児教育環境づくりに貢献していきたいと考えている。

園に関するお問い合わせはこちらからお気軽にお待ちしています!
info@pikkasinternational.com

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