言葉と身体

セッションをしている最中に、先日noteに書いたようなイメージが湧き上がることもあれば、言葉が現れてくるようなこともあります。スピリチュアリティとそれを言えなくもないですが、そういうイメージする力や言語と関連づけることで、よりセッションのクオリティを上げているといった捉え方をしています。

もう少し説明をすると、誰かの身体に指先を触れさせた後、「押す」と思って押す方向に圧をかけてみてください。次に「(指を)沈める」と思って同じ方向に圧をかけてみてください。違うことがわかると思います。もしわからなくても、押された相手は違いを感じているはずです。例えば、押すと豆腐は割れてしまいます。豆腐が割れないように押す感覚が沈めるといった感じです。

ボディワーク、他人に触れる方法(アジャスト、ハンズオン、徒手療法)を教える機会があるのですが、このイメージができるかどうかによって、上手になっていく速度が変わってきます。

言葉と身体の関係性も、私たちが想像するよりも近い位置にあります。「腰が引けている状態」とは股関節の受け入れができていなくて、骨盤が後ろに傾いてしまっている猫背の状態。そんな姿勢の悪い人、たまに見かけると思います。そういう人に出会っても、「腰の据わった人だな」とは感じないと思います。「腰の引けている人」は「腰の引けている性格」なのです。

「ケツの穴の小さな男」といった言葉もあります。「ケツの穴が小さい」ということは左右の坐骨が寄ってしまっていて、骨盤底筋が緊張した状態です。その状態になると、横隔膜の動きが悪くなるので、呼吸が浅くなります。お尻の穴を自分自身でグッと締めていくとわかりますが、締めてみると姿勢が悪くなっていきます。お腹にも変な緊張があることがわかります。深くゆったりとした呼吸をしている人は雄大で落ち着いている、器の大きな印象を感じます。その対極にあるのが、「ケツの穴の小さな男」の状態です。

「頭でっかち」「肩の荷が降りた」など、色々な身体の部位が入っていることわざや言い回しなどを思い浮かべてみてください。自分の理想とする状態のものが見つかったら、その部分に対して働きかけてみましょう。遊び半分で試してみると、驚くような変化があったりします。先日、「首の調子が悪い」とおっしゃって、環軸関節という首を横に振る関節がスタックしていた方がおられました。その部分がクリアになった後、「ビジネスが良くなっている」と連絡がありました。その人は「首が回らない」状態だったわけです。嘘みたいな話ですが、面白いですよね。

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