雑記:綾波に恋焦がれて
いつか描きたいと思っていた綾波を描いてみた。
今でも好きな作品、エヴァ。
しかしリアルタイムでは視聴しておらず、メインキャラと大まかなストーリーをなんとなく知っているだけだった。
本格的にハマったのは大学の頃。
美学特論という講義のなかで、包帯が似合うヒロイン=儚さの美の象徴として綾波が取り上げられた。
ちなみに担当教授の推しはアスカ。
アスカのツンデレぶりは、九鬼周造の「いき」の概念と絡めて語られていた気がする。
この講義がきっかけで、私は急速にエヴァの沼にハマった。コミックスを大人買いし、アニメも映画も一気に観た。
旧約聖書や神話をモチーフにしていると思われる設定も、心理学を彷彿とさせる用語も魅力的に感じられ、作品にどっぷり没入した。
そして人づきあいがうまくできないシンジくんに過剰に感情移入して苦しくなったりもした。
どこまでも小さな文字が続く考察サイトも飽きることなく、読み漁った。
……とまあ、キリがないので思い出ばなしはこれくらいにして。
何度となく目にした綾波さん。
いざ描いてみるとめちゃくちゃ難しい。
油断するととんでもなく頭が大きくなる。
身体のラインがばっちり出るプラグスーツも難しい。
キャラデザ担当の貞本さんの女体へのこだわりを反映させたかったんだけど、なんだか照れ臭くて(?)胸のラインがぎこちない。笑
大きすぎるとマリのサイズ感になるよ〜。
でも綾波だって全く平らなわけでもないよ〜と何度も胸を描き直す。
鎖骨の位置や腕の関節の角度を見直し、輪郭とインターフェイスも微修正。
一見ありえないほど華奢に見えるのに、よくよく観察したら骨格がきっちり意識された造形になっている。
改めて貞本さんのデザインってすごいな……としみじみ。
綾波の無機質で儚げで健気で……でも凛々しさもあるところが好きです。
下絵の段階で保存しているので、また後日別の塗り方も試してみたい◎
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