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常識、前提、当たり前を疑う

昨日、NHKの大河ドラマ『麒麟がくる』が
最終回を迎えた。
ここ数回、途中挫折していた大河だったが、
最後まで見通したのは、記憶が正しければ
4年前の堺雅人主演『真田丸』以来。
6年前の岡田准一主演の『軍師官兵衛』も
最後まで見続けたことを考えると、
やはり戦国時代もの、殊に織田・豊臣・徳川
辺りというのは鉄板だなぁと改めて思う。

もう一つの鉄板は、やはり幕末から
明治維新にかけての時代である。
『西郷どん』はつい最近だし、
今年始まる『青天を衝け』も、
明治に活躍した渋沢栄一が主人公だ。

最近は歴史の研究も進化しているようで、
従来の常識、通説を覆すような論が
色々と出て来ていると聞く。

『麒麟がくる』の主人公、明智光秀による
本能寺の変は、あくまで光秀による謀反
という事実は動かないと思うが、
その謀反を秀吉は事前に知っていたに
違いない、という説が出ている。
俗に言う「中国大返し」を科学的に検証し、
光秀の謀反を事前に知っていなければ
不可能なほどの行軍だということを立証
しているそうだ。

もしそれが本当ならば、秀吉のずる賢さが
より一層際立つことになる。
この説については、賛否両論あって、
「立証」とまでは言えないようだが、
興味深い説ではある。

幕末に関しては、明治維新の立役者は
誰かと考えたときに、西郷隆盛や
大久保利通、坂本龍馬の名前が挙がる
ことが多い。
ところが、実は大村益次郎こそ明治維新の
本質的な部分を実現した立役者だ、
と考えることができる。

この考えを教わったのは、
「ビジネス発想源」
というメルマガを16年以上にわたって
毎日発行し続けている弘中勝さん。

土日に発行している有料版の
「ビジネス発想源Special」に
「歴史発想源」というコーナーがあり、
歴史からビジネスを学ぶことのできる
コンテンツを1テーマ8週間かけて
展開している。

つい先週末に、大村益次郎を主人公に
据えた全8回の連載が終わったばかり
なのだが、これまで何となくスッキリ
しなかった明治維新の構図が、
大村の存在を中心に描くことで
非常に分かりやすくなっており、
とても感銘を受けたのだった。

大村益次郎は、あの靖国神社の参道の
ど真ん中に、巨大な像が立っている
ことでご存知の方もいるかもしれない。
国を安んじるために建立された靖国神社、
そこに屹立するだけの偉大な足跡を残した
人だったということを、改めて深く知る
ことができた。

もし、明治維新で活躍した人を挙げよと
言われたときに、一般の感覚であれば
大村益次郎が一、二位を争う存在で
あるとはとても思えない。
しかし、弘中さんの今回の連載を読めば、
大村の功績は間違いなく一、二位を争う
べきものだと感じるところである。

みんなが言っているから、
これまでそうだったから、
それが常識だから、通説だから。

そんなのは理由にならない。
事実を真正面から見据えるなり、
合理的な解釈を徹底するなりして、
ちゃんと本質を見抜けるように
ならねば、そんなことを強く思う。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。