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「なぜ私が書いたものは読まれないの?」に対する編集者の答え

このnoteという場所自体がそうですが、今は「書いたもの」を手軽に、世界に向かって発表できる時代です。小説でもコラムでも、ほんのすこし前まで、印刷代や輸送費をかけて同人誌として出版していたものが、いまでは誰でも、ほぼコストなく発表し、読んでもらうことができるようになった。

たくさんの人が、自由にコンテンツを発表できる。
いい時代になったな、と思います。

でも一方で、こんな疑問が浮かんできます。

……そのわりに、ウェブ発の新しい人気コンテンツって生まれてなくない?

そうなんですよね。マンガでも小説でも、大ヒット作は大手出版社のものが中心です。

これってどうしてなんでしょう?

また、小説なりコラムなりを実際に書いた経験のある人も、こう感じたことがあると思うんです。

「あれ? 思ったよりウェブ上で読んでもらうのって、難しくない?」って。

なぜ、私が書いたものは読んでもらえないのか?
どうして、ウェブ上のコンテンツから、本気のヒットタイトルが生まれにくいのか。

2種類の難しさがかけ合わさっている

私は編集者およびライターとして、紙の雑誌や書籍、ウェブ、あるいは動画かいわいで20年あまり、仕事をしてきました。その経験から言えるのは、「ウェブ時代のテキストコンテンツ」においては「2つの難しさ」がかけ合わさっていて、そこをちゃんと腑分けしていないことで混乱している人がたくさんおられるのではないか、ということです。

そもそも、何かを「読んでもらう」ということは、簡単なことではありません。それは紙の雑誌であれ、書籍であれ、ウェブであれ、同じなんです。ただ、ウェブの登場までは、その「難しさ」を知るのは、著者や編集者など、ごく僅かな人たちだけでした。

その「難しさ」を、今は多くの人が知るようになった。これがひとつめの「難しさ」。

そして今は、「もうひとつの難しさ」がかけ合わさっています。それが「ウェブ上で読んでもらうことの難しさ」です。SNSでバズるにはどうしたらいいか、ウェブ上だと長文は読めないんじゃないか……といった議論が、ここにあたります。

つまり、こうです。

そもそも「読んでもらうこと」は簡単ではないのに、今の時代はさらに「ウェブ上で読んでもらうことの難しさ」がかけ合わさっている。そのなかで、「どうすれば読んでもらえるか」が見えなくなって、混乱している人が山ほどいる……ということが起こっちゃってるんじゃないか。

言い換えれば、ウェブの普及によって「書くこと(発表する)のハードル」が劇的に下がった結果、「読ませることのハードル」が劇的に上がった(と感じられるようになった)

これが、今起きていることの実態なんじゃないでしょうか?

では、「ウェブ時代で読ませる」ために必要なことは何なのか?

理解しやすい文章、角度のついたテーマ、キャッチーな見出し……紙の雑誌や書籍の時代から積み重ねられてきた、ある種「古典的なテクニック」は、今の時代でも十分に効果的です。

一方で、ウェブ上で読ませる工夫やSNSとのリンケージ、あるいは今の時代にあったコンテンツの作り方といった、時代に即した知識やスタンスを知っていることも大事です。

もちろん、個々の問題はもっと複雑ですし、「読まれる文章を書く」ための
特効薬があるわけではありません(そんなものがあれば、僕も知りたいです)。でも、このあたりを統合して伝えることができれば、「なぜ私が書いたものは読まれないの?」という切実な悩みから抜け出していく、ヒントを得ることはできるんじゃないかと思います。

少なくともこのテーマについては、紙の雑誌の時代から、このウェブ時代にかけて編集者・ライターとして(一応)生き延びてきた私だからこそ、伝えられることがあるんじゃないか。そういう思いで、今回、以下のような企画を考えてみました。

小説やエッセイをいま現在、書いている人はもちろんのこと、これから書いてみようと思っている人の参加も、歓迎します!

プロだけが知っている「ウェブ時代に読まれる文章」の書き方(アイデアを形にする教室」特別企画)2022.11.15開催!

SNSでハネる文章と、有料で売れる文章はどう違う?
もう、長文は読まれない?
小説投稿サイトで一人でも多くの読者を得るには?

現役編集者である講師が、現在の時代背景をもとに、読まれる文章、稼げる文章の考え方と書き方をお伝えします。他では聞けないここだけの講義です。

<こんな人におすすめ>
・コンスタントに執筆を続けられない
・反響が少ない/読者が増えない
・ネタが思いつかない

今回の講座は、「アイデアを形にする教室」の特別企画として、1回完結でお届けします。

ご興味のある方はぜひ「アイデアを形にする教室」にもご参加ください(※)。

■イベント名
プロだけが知っている「ウェブ時代に読まれる文章」の書き方(アイデアを形にする教室」特別企画)

日時
2022年11月15日(火)19:30-21:00

受講方法
zoomを用いたオンライン会議方式。

受講料
5500円(税込) ※終了後1週間のアーカイブ視聴権つき

申込み・詳細はこちらから

https://yakan-hiko.com/meeting/idea/event.html

※今回の講座は「アイデアを形にする教室」の特別企画として、1回完結でお届けします。「アイデアを形にする教室」会員になると、月1回の定例講座・メールサポートを受けられます。今回の特別講座にも、追加料金なしでご参加・アーカイブ視聴いただけます。


「アイデアを形にする教室」
https://yakan-hiko.com/meeting/idea/

本を出版したい、youtubeで1万人のチャンネル登録者を集めたい、仕事に自分の考えを活かしたい、ネットショップを開きたい……。

この教室では、現役のプロ編集者が、自分だけの新しいアイデアを生み出し、育て、実現していくためのノウハウと考え方をお伝えする、「日本で一番面倒見のいい」オンラインスクールです!

●講座内容

毎月1回、水曜の夜19:30から、オンライン講座を行います。

イラスト・マンガ・小説などの創作、SNSフォロワー増やyoutubeの動画企画、物販、アプリ開発、PR企画やイベント企画などなど、さまざまな分野の事例を取り上げ、アイデアを出し、練り、形にしていくプロセスについての講義を行います。講義は、アーカイブ録画として、いつでも繰り返しご覧いただけます。

また、講義以外でも、ご質問はメールにて随時受け付けます。いまあなたが考えているアイデア・企画についての悩み、講義に対する質問などをお送りいただければ講座内でお答えいたします。(もちろん、オンライン講座中のご質問も歓迎です)

また、あなた自身が現在考えているアイデアのメモ、企画書の草稿、創作作品のプロット等があれば、どしどしお送りください。そちらについても、フィードバックさせていただきます。

●月会費:6,600円(税込)
お支払い:クレジットカード支払い/銀行自動引落

・毎月1回、オンライン講座(ZOOMにて開催)に参加できます。

・当日参加できない場合は、後日アップされる収録動画を会員専用ページから視聴できます

講座詳細・お申し込みはこちらです!
https://yakan-hiko.com/meeting/idea/

●講師
鳥居直介

1975年京都府生まれ。京都府立大学卒業後、株式会社医学書院で週刊医学界新聞、看護学雑誌を担当。その後、株式会社夜間飛行にて編集者として、メールマガジン、書籍、DVD、オンラインサロン、卓球場事業などを手掛ける。
編集者・ライターとして担当した企画は『自分を支える心の技法』『SOLOTIME ひとりぼっちこそが最強の生存戦略である』(名越康文)、『響きあう脳と身体』(茂木健一郎×甲野善紀)、『われ敗れたり』(米長邦雄著)、岡田慎一郎著『古武術介護入門』など多数。
Youtubeチャンネル「名越康文TVシークレットトーク」ディレクターとしてチャンネル登録者10万人達成、24時間営業の卓球場「スター卓球ジム24」事業責任者。

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