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【TOEIC⑥】リスニング向上の鍵を握るのはイメージ化!

「教えている勉強法は、科学的な根拠があり教えているけれど、自分がこれまでやってきたことでうまくいっていることは継続し、うまくいかないところは授業で教えたことを試してみてください」。こう話すのは、TOEIC専門スクール「コレダケ」の講師、Yumi先生。今回はリスニングパート1、2の学習ポイントとリスニング向上のために知っておくべきことについて解説します。

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単語学習法をチェンジ。1日25単語×4日=1週間で100単語

11月20日から始まった「TOEIC短期集中プログラム12週間コース」。受け始めて2週目間が過ぎました。1週目、自分のやり方で覚えていた英単語ですが、2週目からはやり方を変えました。

私は、単語は「TOEIC完全対応 イラスト記憶法で脳に刷り込む英単語1880」(吉野邦昭 他・あさ出版)を使ています。これはイラストと語呂合わせを使って、脳の記憶にアクセスする回路を複数持ち、それによって語彙力を格段に上げようという単語帳です。

この単語帳をアプリに落とし込み、「一週間に100単語覚える」というトレーニングをしています。1週間目は、これまで通り100単語を3回見て覚えようと思ったのですが、覚えきれていない単語が多いことに気が付き、TOEIC専門スクール「コレダケ」で教えてもらった、1日25単語を5回やって、5日目は100単語を総復習というやり方に変えました。これはかなりよくて、複数回数が上がったため覚えられない単語の数が減りました。

第一週目の授業で単語の暗記法について、私が自分のやり方でいいかスクールのやり方に合わせたほうがいいのか先生に尋ねたのですが、そのときにいわれたのがこちらの言葉。「教えている勉強法は、科学的な根拠があり教えているけれど、自分がこれまでやってきたことでうまくいっていることは継続し、うまくいかないところは授業で教えたことを試してみてください」

今は自分のやり方に固執せず、新しい学習法を試してよかったなと思います。学習には柔軟性が大事ですね!

「日本人講師による、日本語での授業」のありがたさを実感!

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「コレダケ」では、週1回、日本人講師Yumiさんによる日本語でのオンラインTOEIC対策講座が3時間あります。翌週は授業で習ったことを元に、フィリピン人講師とオンライン英会話のレッスンが1回50分×2回あります。今日は、週1回の日本人講師によるリスニング対策学習。現在は、TOEICパート1と2の部分をやっています。

大事なことなのでもう一度いいます。日本人講師による日本語での学習です。ここ大事! 今までずっと英語の文法は、直接話法と呼ばれる「外国人の先生による、英語でのレッスン」だっただけですが、正直、基礎のない私には大変でした。今は言っていることはほぼ分かりますが、英語できないのに英語で文法を学ぶのは大変ですよ! ほんとに。先生、スクールの中でもかなり細かい教え方をする人だし、人一倍厳しかったので(笑)。そんなわけで、日本語で説明してもらえ、日本語で質問できるありがたさをかみしめながら授業を受けています!

「質問&回答」を聞こえたまま英文で書き出してみる

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長くなりましたが、ここからが本題です。まずは前週の授業の確認。先週各自覚えた単語帳(好きなものを使います)をもとに、100単語を5分間で復習します。単語を確認する場合は、必ず音読+日本語訳と品詞の確認をすること。ここが大事です。

次に、先週の課題として出ていたディクテーションテストをやります。ディクテーションとは、TOEIC公式問題集に出てくる質問と答えを、英語で聞いて、その答えをそのまま英語で書き出すというもの。

この際に大切なことは、読み上げられた文章を頭の中で繰り返しながら書くこと。これによってある程度記憶に残りやすくなります。わからないところがあったら抜かしておき、まずは全文を書ききる。そのあとに文法的におかしなところがないか、スペルミスをしていないか、単数、複数はあっているかなどを確認します。

私のディクテーションは、最初は本当にひどかったです。いや、今もひどいと思いますが、少しはましになってきたんじゃないかと……思います。とりあえずある程度正しい文章で書けるようになってきたので。「ディクテーションの練習を積み上げていけば、確実にリスニング力は伸びる!」とのことなので、がんばって続けていきます。

ディクテーションについては、こちらに詳しく書きました。

「瞬間英作文」はイメージ化がカギ!

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次はイメージ瞬間英作文。TOEIC公式問題に出題されている問題を日本語に訳し、それを改めて英語にする「瞬間英作文」です。ここで大事なことは、日本語をそのまま英語に直すのではなく、日本語で意味を理解し、それを1回頭の中でイメージする。そのあとに英訳すること。日本語の通り英語に直していたら、文章にズレが出てきてしまうことがあるので、この「脳のイメージ化」は非常に重要です。

たとえば、「何冊かの本がある」という日本語だったら、いったん頭の中で本が複数あるところをイメージしてみる。それから英文を作るとスムーズに書けます。この「瞬間英作文」をする際には、前置詞、名詞の単数、複数など間違えたところを書き留めておくこと。だいたい間違えるのは前置詞です。前置詞は、必ずイメージ化して覚えることが大切です。

前置詞に関してはこちらに詳しく書きました。

リスニングのコツは「意味を推測しながら」聞くこと

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次にやったのは「日本語で意味のない音を書き取ること」。どういうことかというと「ごれへほうみやしずて」などのまったく意味のない言葉を講師が読み上げ、それを私たち生徒が正確に書き取れるかどうかという実験。文章が長かったことと、まったく意味のない言葉を読み上げていくため、最初から苦戦。まったく書けませんでした。

なぜこんな実験をしたかというと、母国語である日本語であっても音素だけを正確に一語一句聞き取るのは難しい。ましてや英語ならなおさら。リスニングは、ただ単に英語の「音素」を聞くのではなく、一緒に使われている単語や文法、文脈など、いろんな要素が組み合わさって理解できるようになるのです。そこをまずしっかりと理解しておきましょう、というためのものでした。じゃあ、これが実際の英語にはどう役立つのかというと……。

たとえば「昨日は朝から熱が出て体調が悪かったので、会社を……」という文章があったとします。その場合、「会社を……」のあとの文章がききとれなかったとしても自然に「休んだ」と過去形が来るのが一般的だと推測できます。そのため英文を書く場合も「休んだ」という過去形にするでしょう。

「お金ある?」と「金を持っているか」の違い

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英語も日本語も言語の本質的なところは同じです。同じ意味の言葉を言っても言い方によってまったく異なる意味になります。たとえば「Do you have money?」と言った場合、おばあちゃんが孫にいったのであれば「お小遣いは持っている?」という意味になるでしょう。

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しかし、「Do you have money?」といったのが泥棒なら……「金を持っているか!?」という意味に……!

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つまり、英文の意味は、ただ単に意味が理解できればいいというものではないのです。大事なことは①言語形式(文法、単語)があり、②言語機能(どう使われるか)、③意味内容の3つの要素をすべて理解して、初めて英文の意味を理解したと考えるのです。

情景をイメージしながら聞くこと

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TOEICのパート2以降は、使用状況もしっかりと意識しながら学習することが大切です。なかでも読み上げられた例文は、ただ単に意味が理解できるかだけではなく、情景を思い浮かべながら聞くことで、記憶に定着しやすくなります。「英文の意味は理解したんだけど、問題を解こうとした瞬間に忘れてしまう」という人は、このイメージ法を意識して練習するといいでしょう。さらにこのイメージ法は、パート3以降の学習にも大きくかかわってくるので、しっかりと練習しておくことが大切です。

イメージ化の思わぬ落とし穴

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個人的な話をすると、私はイメージ化が得意なんですが、同時に問題点もあります。それは……。

イメージ化しようとすると、眠くなってしまうということ。イメージ化+英語を聞く+疲れているとなったら「おやすみなさい」しかないのです(涙)。そういうわけで、私の場合はTOEICの英語対策の前に睡眠対策をしなければいけない。ただ、前日にどんなにたっぷり寝ても眠くなるので、もうこれは問題をやりまくって脳が疲れない状態までもっていくしかないんじゃないかと思っています。イメージ化だけは得意なんですけどね(笑)

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