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紀元前からの日本人の起源

「日本人の起源」を読みました。
(田中英道著ダイレクト出版550円)

大変、興味深く面白い本でした。

今から一万6500年前の縄文時代、よく知られている縄文土器の「縄目」はなんのためにつけられたのでしょうか。

単に煮炊きするだけなら付ける必要は無いのです。
この頃から器を愛でる文化があったのだと思います。

「縄で結ぶ」と言うのは現代でも見られます。
贈り物をする際に箱を丁寧に包み、最後に紐を結んで差し上げます。
中には聖なるもの、大切なものが入っていると言う意味です。

あるいは神社でも聖なるものには杉の木であっても建物であっても土地であっても縄を結びます。
いわゆる「しめ縄」です。

こう言うことが、既に縄文時代から始まっていたと言うことに驚きます。

それは日本人の精神文化に影響し、神宮(鹿島神宮、香取神宮、伊勢神宮)につながり、さらには各地の神社に繋がっていきます。

紀元前の日本の中心は大和(奈良)でも九州でもなく茨城から北の東北であったことがわかっています。

邪馬台国よりも前に日高見国があったのです。
岩手県の北上川は日高見川と言われていたそうです。
この頃は今よりも温暖化していましたから、青森の三内丸山遺跡で明らかなように、栗の植林や漁業も盛んであったのです。

縄文の遺跡の数を見れば東北や北海道まで人々が住んでいたことがわかります。

日本人は中国から朝鮮を通ってきたという今までの通説がDNA鑑定によって違っていることも最近の発見です。

日本人のルーツを知ることで、西洋文化にはない良さを再認識すべきだと思いました。

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