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『We are young』で変わった、母と私の話

私よりも早く、King&Prince、、、というか、
平野紫耀くんに注目していたのは、母だった。

ドラマ『未満警察』で、
もともと母が注目していたSexyZoneの中島健人(通称ケンティー)と、W主演をつとめたのが、King&Princeの平野紫耀。

その前後がコロナ禍ということでドラマ撮影が中断したりし、
その分、宣伝のためバラエティに出る機会が多かった。
日テレ『しゃべくり007』には、2度も番宣で出演。
その際、今ではおなじみのあの平野紫耀くんの天然さ、それ故のバラエティの撮れ高の良さがいかんなく発揮された。
もう、母は平野紫耀くんに夢中になってしまった。

TV、CMで彼が映るたびに、
「しょーちゃーーーーーん!!!!!!」
「かわいいーーーーーーーー!!!!!!」
と画面に駆けつける。
King&Princeというより、”平野紫耀”という生命体に夢中になっていた。

母は、ドラマ『未満警察』のテーマ曲になった、King&Princeの『Mazy Night』のシングルCDを購入している(SexyZoneの『Run』と共に)。そのとき付属されたメイキング映像でなんとなく、King&Princeの空気感は知った。まだデビューから浅く、子どものようにじゃれあっていたのが印象的だった。



あれから時はたち、
私ががっつり、King&Princeというグループや音楽にハマったのは昨年。
Mステで『ichiban』を披露したKing&Princeを観て、
私はあまりにかっこよすぎて圧倒された。

その後、母と私は彼らのYouTubeチャンネルを流して彼らの音楽に触れた。
その中の『Dream in』という曲が、母の持つ、鋭い何かの直感で、ひっかかったらしい。


King&Princeのメンバー自身が作詞作曲した曲であることは後で知ったが、
その曲を聴いたことがきっかけで、母が


「キンプリって最近アルバム出してるかな?」

と。

当時、お笑いブームで特にニューヨークというコンビにハマっていた私は、
『NEWニューヨーク』という番組に、岸優太くんがKing&Princeの4thアルバムの宣伝で出演したばかりだったことを思い出した。

そして、ネットで注文し、
『Made in』をget。

鬱病無職の親子、母と私。

ふたりでドライブしながら、『Made in』を聴きまくった。
すごくいい。

ふたりとも、ROCKを好んで生きてきたが、
『Made in』は明るくて素敵な曲ばかりで最高だった。
アイドルアイドルもしていないし、『ichiban』はとにかくかっこいいし、
曲の歌詞は全般的に、押し付けじゃなくやさしく前向きに語りかけ、寄り添ってくれる。


そうやって、どんどん「キンプリっていいよね」モードに入っていっていきドはまりしたタイミングで私たちを襲った、あの報道。


その日、MステにKing&Princeが出演し、『彩り』というやさしい、あたたかい曲を披露したばかり。

FCに入っていない、朝方生活の私たちが知ったのは、
次の日の朝だった。


朝起きると、
母が真っ暗な顔をして私の前に現れ、

「紫耀ちゃん、ジャニーズ辞めるんだって、、、、、、」

と。


「ええええっ⁈」

大声が出た。
全く状況は飲み込めない私。
とにかく寝耳に水すぎる。


しかも、平野紫耀くんだけでなく、岸優太くん&神宮寺勇太くんも含む3人が一気に脱退するという、かつてない、異例中の異例の事態になっているようだった。

なんだか、飲み込めず他人事みたいに感じていた。

だって、昨日、あんなに普通に、仲良く歌ってたよね?


King&Princeが、ふたりになるって?


とにかく、母が心配だった。


朝の報道は、しばらくKing&Princeの衝撃発表の話題でもちきり。

永瀬廉くんが、自身のラジオで涙ながらに語ったこととか。


『Made in』、ようやくメンバーの歌声の聴き分けができるようになってきていたし、
廉くんの歌声がすきで、
私は永瀬廉くんを推すようになった。

そして、
単純かもしれないが、実際に廉くんのラジオを聴いて、
世間からは台本が合っただの監視がいただの言われているけれど、
ここに立ち向かって、クールな彼が懸命に涙をこらえようとしながら話してくれたということ、
それに心を動かされて、彼を応援したいと思った。


退所してしまう平野紫耀くん、
King&Princeを守る、と事務所に残る永瀬廉くん。

これが、
私と母の間でその後、うまくいかなくなった原因だった。

キンプリの活動はその後も続いていて、
もちろん5人の魅力も継続、むしろ増してきている。

キンプリをすきな仲間が母しかいないので母と語りたいし、母もたのしく話すこともあるけれど、
そのうち、

「いいよね、廉くんは残るから。」

、、、、、、みたいなことが、母の口から出るようになった。


SNSでも、脱退することになった推しをもつファンがさまざまな思いで廉くんを叩く、廉くんのファンがそれに対してその相手を叩く、、、、、、
みたいなことが起こっていたが、
家でもリアルにそれが私にふりかかる。

母の場合は、本当にやり場のない気持ちを私にぶつけているだけだとわかるが、SNSの場合はわからない。
こういう事態になる前からファン同士がよく揉めるのか、そうじゃないのかもわからないし、廉くんは前からここまで悪く言われるほどの人間だったのか、箱推しではなく自分の推しがいちばんという場合が多いのか、、、、、、
アイドルの世界も全く分からない。


3人が脱退、退所することについての、信頼できる本当の理由がわからないままなので、みんなやり場のない思い、苦しみを抱えたままだ。
憶測ばかりが出てくるし、事務所がどうしたとか、SMAPのときのようにとか、悪い噂が流れる。

母も、SMAPに関してだいぶ心を痛めていたので、それも重なったこと。
そして、今回の件に事務所の圧力があると仮定したとき、
母は、過去に自分自身や家族が上司や周りから受けた仕打ちの、すべてをよみがえらせてしまっていたという。
正しい主張をしてこてんぱんにやられる、勘違いされて周りから嫌われる、、、、、、など、母自身の経験や、、、、、、、私にも話せないという内容や、私が仕事を辞めるときのこともあるのかな、、、、、、、
、、、、、、いや、母自身の考えは私にはわからない。

鬱病患者にとって、過去を思い出すことは本当によくない。
”平野紫耀”という人物がもうメディアに出られないかもしれない、あんなに仲の良い5人が一緒に笑いあう姿が観られなくなる、という寂しさももちろんだけれど、
それ以外の部分でも、母は闘っていたみたいだ。

とくにここ数週間は、いつも夫婦喧嘩。
いつもの光景、とはいえ、あまりにひどかった。
父に対し叫びまくる母自身のメンタルも心配だったけれど、
母から離れたお風呂などで
「うあああああああああああああああ!!!!!」
という、父の叫ぶ声を聞いてしまった私は、
もう、
メンタルが抉られて、、、、、、

問題は、私が鬱病であること、怒鳴り声が苦手なこと、そしてふたりともに共感しすぎてしまうこと。

怒鳴り声が苦手な鬱病pizzaは、
毎週末の母から父に対する怒号にも苦しめられていたけれど、
これ以上このひどい状況が続いたら、もう、私もつだろうか、、、、、、
という、結構な限界を迎えていた。

体調でいうと、くらくらしてきたな、、、、、、と思ってはいた。
(ひどくなるときの前兆)

そんな癒しが、カメラロールの中の廉くんの画像を見ることだったり、SNSだったり、、、、、、

誰にも言えない思いをTwitterで吐き出し、どんどんスマホ依存が進み、ストレートネックで首はしんでいる。


ただ、辛いのは母。
お薬を飲む回数が増え、居間で寝てしまう光景は何年ぶりかな。

夫婦喧嘩が起こると、私に”感情移入過剰病”が出て狂ってしまうが、
「あんたには関係ないでしょ!」と母に一喝されたことがある。
だから、どんなに心に入ってこようとも、感情を抑えないといけない。
「私には関係ない」
と思いたいが、それができない、
父にされたことに関しても過去がよみがえってきたらしく、それ対する愚痴を平常心で聞いていられない娘で、情けない。
苦しくなってきてしまう。

私に感情がなかったらいいのにと思う。




King&Princeの新曲が、今月22日に発売になる。

それに先駆けて、
『Life goes on』

『We are young』
のMVが、YouTubeチャンネルで先行配信された。


『Life goes on』に関しては記事を書いているのでよろしければ。


『We are young』。

作詞は、ミリオンセールスを達成した『ツキヨミ』と同じ、
いしわたり淳治さん。
作曲が玉置浩二さんなので、音楽も耳に残る。

ここまで完全なるバラード曲は、King&Prince史上初めてではないだろうか。

最初このMVを観たとき、私は、メンバーの笑顔がすごく切なく、苦しくなってしまうのを、自分の体感として受け止めた。
前を向いて進んでいこうという雰囲気の歌詞だけれど、本当に、彼らは心からそう思って、歌えているだろうか、、、、、、と、なんとなく思ってしまった。
でも聴いていくうちにだんだん、彼らへのエール、彼らから私たちへのエール、ということを感じられ、何より本当に耳に残る。

一方の母は、最初からこの曲を絶賛していた。

迷う時は険しい道へ

『We are young』詞:いしわたり淳治

の言葉には、正直鬱病の私には苦しいが、


今日よりも若い日は来ないから

『We are young』詞:いしわたり淳治

という歌詞に、
私の母は、いたく感銘を受けたようだ。

、、、、、、そうか、

”今日よりも若い日は来ない”
という意味で考えると、
『We are young』というタイトルでも
実年齢が0歳であろうが100歳であろうが自分自身に重ねられるのか!

と、母と話していて思った。

King&Princeはみんな若いし人生これからだし、まさに『We are young』だけれど、36歳の私にはさすがに『We are young』とは言えないかな、、、、、、
と思っていたところだった。

そういうことなのか。


この歌詞に、母は大きく影響を受けた。



妹が休みの日に、母と私と3人でドライブに出かけた。
そのとき、

「今度、3人でディズニーとか行かない?」

と、母が言った。


母にとって、
父とうまくいかないときなど、現実逃避のために旅行に出かけて気分を切り替えることが必要なときがある。

もともと、私がまだ働いていて母が先に病んでいた頃、たまたま私にぽっかり3連休ができたタイミングで、
そんなこと滅多に言わない母がぼそっと
「温泉とか行きたいな、、、、、、」
と言ったことがきっかけで、
「行こうよ!」
ということになり、私と父で調べて予約などして、
新潟の温泉にでかけたことがあった。
母と私の二人旅。
そのときの青い海、空、のんびりとした感じがすごくよかったらしく、母は旅の良さを知ったみたいだ。
母は子育てを終えて、自分のことしか考えなくていい旅を初めてしたので、
それもあってとても喜んでくれた。


今回も、そろそろそれが必要だと思ったようだ。

そして、私と母は時間がありよくふたりで出かけるが、
妹はなかなか連休もとれない仕事で、一緒に旅行など行く機会がない。
そして、長年付き合った末別れた元彼との旅行しか、ほぼしていない妹。
乗り気ではあるが最近は旅慣れていないので、
「緊張する、、、、、、」
と言っている。
私は、10年前まで東京を中心にしょっちゅうLIVE遠征をしていたので、首都圏ならなんとかなるという変な自信があり、
「都会だばなぁんでもあるから大丈夫だぁ!」
なんて言い聞かせている。

初めはTDLの予定だったが、
妹が水族館がすきなこともあって、
その周辺に行くことを提案したら妹はさらに乗り気になった。

もう、JTBで予約も済ませてきた。



その日から数日、
母は嘘みたいにご機嫌になった。
ずっといた闇の中から抜け出したような、見違えた母になった。

あんなに毎日怒鳴って、ヒステリックで心配になるくらいだったのに。


きっかけは、

今日よりも若い日は来ないから

『We are young』詞:いしわたり淳治

という、『We are young』の歌詞だったようだ。

「そうだよなぁと思って。コロナとか制限なくなったとかいろいろ言ってるけど、今やりたいことやったらいいなと思って。」

と。

たとえ、旅行に行ったって、平野紫耀くんが退所するという事実が変わるわけではないし、過去が蘇ってくる状況、それによって「あのとき○○してくれなかった」と父を責めたりするは続くだろう。

でも、”物理的に今いる場所を離れる”、ということが、母にとっては定期的に必要だ。

気分を、一時的にも切り替えられるから。


たのしみがあれば、明日へ向かう気分は全く変わる。


実際私も、今、未来に何もたのしみがないまま虚しく過ごしてきたが、旅だ!という予定が入ったので、少しだけ生きてみようと思えている。


妹の仕事の関係で、
2泊3日の旅程は、
King&Princeがちょうど5人から2人に切り替わる、大事なタイミングとかぶってしまった。
大きな出来事なので、このときにメディアや配信で何かがあるかもしれない。

ただ、
母は、ちょうどよかったと言っている。


それも、母にとって逃避したい”現実”であるから。



母が、少し元気になったことで、
正直ここ最近生きた心地がしなかったほどに苦しかった私は、
心から安心したのか、その反動で数日体がおかしかった。
くらくらはひどいし、うまく動けない、判断力がなくなる、、、、、、その他鬱症状がひどかった。

でも、やはり、現実が変わるわけではないので、母の父との抗争や平野紫耀くんに対するロス的なもの、過去の記憶のよみがえりなどは再び続いているようだ。
安定してはいない。
母がちょっとした言葉に過敏になっていて、傷ついて大激怒してしまったり、それによって私が大パニックで叫んで大騒ぎ、、、、、、
なんてこともあるので、
”〇にたいなぁ”
と私が思う日々も続いている。
発言も怖い。

それでも、
Tverで観る『King&Princeる。』というキンプリの週一の番組は私も母も毎週たのしみにして、観ながら大笑いしている。

キンプリに救われている、鬱病親子である。



私は、朝の散歩で晴れて日が出ていると、


街を染め 陽が昇る

『We are young』詞:いしわたり淳治

というフレーズが流れるので、空の写真を撮るようになった。
最近、全く撮っていなかった。
前までしょっちゅう撮っていたのに、ここ最近、空を見ることすらできないメンタルだったことに気づいた。

ありがとう、キンプリ、『We are young』。

上を見上げることって、気分が落ちているとできないこと。



過去の自分のことはなかなか私は許せないけれど、

過去の自分がきっと 君の背中を押すよ

『We are young』詞:いしわたり淳治

と、思える日がきたらいいな、、、、、、

もっと、堂々と、自分を信じて生きられたら、思えるのかもしれない。


現実逃避しかできなくて、でも、逃避することでなんとか生きていられる日々を過ごしているけれど、
アイドルは、心の中に何を抱えていても、笑って、キラキラしてくれている。

心から、King&Princeの5人を、尊敬している。


心と体を健康にしてすごせるように祈ることしかできないけれど、
もう少しだけ、私と母に、力を貸してほしい。
求めてばかりのダメなファンで申し訳なさすぎる、、、、、、

ごめんね。

ひとまわりも年下なのに、みんな、私よりずっと大人だなと思う。

King&Princeの5人、そして母と私にも、
心から笑ってすごせる日がくると、信じられる日がきますように。

未熟ですががんばっております。治療費にあてさせていただきたいです。よろしくお願いします。