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鬱病親子ティアラの分裂―こんなはずじゃなかったよね―

ジャニーズ事務所のアイドルグループ、
King&Princeから、3人が脱退した。

国宝級の圧倒的エース・平野紫耀、
愛されるムードメーカーなリーダー・岸優太、
グループの精神的支柱でバランサー・神宮寺勇太。

今後、King&Princeとしてふたりで活動を続けるのは、弟組。

MC担当でクールに見える影の努力家・永瀬廉、
天真爛漫で多才なダンサー・髙橋海人。

King&Princeという形は変わり、彼らの人生も変わってしまう。
ファンも、このなんともいえない気持ちを立て直すには時間がかかる。
でも、
5人、もっといえば岩橋玄樹を加えた6人は”ズッ友”でとにかく仲がいいし、
仕事を離れても仲の良さは続くだろうと思うので、
いちばんは健康で、しあわせでいてほしいということだけだ。


ただ。


我が家の状況は変わってしまった。

私と母の話。




永瀬廉、髙橋海人の 新生”King&Prince” としての、スタートダッシュは思いのほか早かった。

5月23日、King&Princeのデビュー5周年の生配信が、ふたりでの初仕事。

ここでふたりは、新曲のリリース、ファンミーティングの開催、新しい冠番組の発表をしたのだ。

正直驚いた。
もちろん嬉しかった。

私は、永瀬廉がすきだ。
だから単純に、彼を応援したいと思っている。

彼らが、事務所に残ったとしても「ライブをやりたい」という目標を叶えてもらえず、個人仕事を詰め込まれてつぶされてしまう未来も正直考えていた。

だが、この早すぎる展開に、脱退したメンバーのファンは、ついていけないというか、辛い気持ちになるだろうなという、予測もできた。


実際、私の母は平野紫耀がだいすきだ。

一応、この配信を観たらしいのだが、眠くなってきた(おそらく拒否反応)と言っていた。

そして、何日か過ごしたが、

「紫耀ちゃんにあいたい、、、、、、」
「TVに紫耀ちゃんが出てこないの、、、、、、」

と、”ロス”状態になっている。
(もともと鬱病)

新曲なども、
今まで母が買っていたものを拝借してPCにおとしていたのが、
これからは私が自分で考えて購入しないといけない。
(もともと鬱病無職)
それは、仕方がない。がんばるし、我慢することは我慢する。

推しが今、どこで何をしているのかもわからないという立場よりは、私は何万倍もしあわせだということはわかっている。


母が、わかりやすく説明してくれたのだが、
「今のKing&Princeは、”(pizza)のすきなアーティスト”って感じ。L'Arc-en-Celとか中島美嘉みたいな。」

、、、、、、そうだよな。

もうそこに、母の推しがいないのだから。

ただ、母は5人のKing&Princeがだいすきだったので、
「廉も海人も嫌いなわけじゃないよ」と。

もちろん、わたしだって、5人でわちゃわちゃしているたのしそうな姿を見るのが、何よりすきだった。

ひとりひとりがだいすきで、
5人といるときの永瀬廉がだいすきで。

コンビで言えば、
”しょうれん”の関係性がだいすきだった。
(平野紫耀、永瀬廉)

ただ、こういう状況になってしまったからには見守るしかないし、先に動きだす永瀬廉・髙橋海人の背中を押したいと思うし、
ふたりでのKing&Princeの活動が軌道に乗れば、脱退した兄貴たちも喜ぶし、安心してこの先のことをがんばれると思うのだ。


母は、
事務所が、、、と批判しているタイプだ。
「意思のあるひとは叩かれるんだ」と、平野紫耀を思い、そして自分と重ねてもいると思う。母もいろいろあったようだ。
そして、
いつか、5人がまた結集してほしいと願っている。

一方で、私の考えは、
憶測しかできないことは信じないようにしているし、先日書いた記事の通りの考えで。
そして、それぞれが決めたなら再結成はないと思っている。

ここら辺もまた、考え方の違いなのだが、
母は今確実に病んでいる状況なので、
いちいち反論はしない。


し、

自分の話したい、本来キンプリのことは普通にたのしく話して笑い合える間柄だったのに、そうはいかなくなってしまった現状が、私たち鬱病親子ティアラにはある。




先日放送された日テレのドラマ『だが、情熱はある』にて、
漫才コンビのオードリーの役を演じている髙橋海人(若林役)×戸塚純貴(春日役)が、2008年のM-1グランプリの敗者復活戦で実際オードリーが披露した漫才を、再現した。
それが、圧倒的で。


お笑いファンでもあった私は、
”あの漫才を、King&Princeの髙橋海人が!”
という衝撃があまりに大きくて。

翌日、その凄さについて母に伝えるつもりが、
熱くなりすぎて、
「その撮影日が、キンプリの3人が脱退する日で、、、」
なんて余計な情報を、つい言ってしまった私。

はっ、、、、、、と思ったが、遅い。

一気に母の顔が暗くなる。

「、、、、、、紫耀ちゃん脱退したの?」と。

、、、、、、完全にやってしまった。

「現実に戻っちゃった、、、、、、」と。


このように、私がうっかり、母の心への配慮が足りず不適切な言葉を言ってしまうせいで、母を傷つけることが多い。




私は、永瀬廉(King&Princeを継続する立場)がすき。

母は、平野紫耀(脱退、退所した立場)がすき。

『ichiban』をきっかけにKing&Princeにハマって、YouTubeのMVを流したり、アルバム『Made in』を聴きまくってドライブして。
ふたりで「King & Princeいいよねー」って言い合って。

母は、日テレのドラマ『未満警察』にSexyZoneの中島健人と共に出ていた、
平野紫耀というアイドルを、バラエティでの姿を含めだいすきになった。
グループとしてすきになってCDまで聴いたタイミングは、私と一緒だった。

ふたりでたのしくKing&Princeの話をしあった。
鬱病親子の、共通のたのしみができた。


一緒に、King&Prince音楽を聴く。

ただ、それだけのことだった。


それだけのことが、もう、これから、できなくなるんだなと、
日に日に感じるようになった。

あの頃と同じように
同じ温度で盛り上がれることは、もうないんだな、と。



今、それがいちばんつらい。
誰も悪くない。
メンバーはもちろん、私たち親子も。

”推し”が違うだけ。
ただ、それだけのこと。
5人のKing&Princeがすきだったのは、同じだ。


私は永瀬廉がすきなので、彼のこれからを応援したい。
彼がすきだから、という以外に理由はない。
髙橋海人と共にふたりで動き出した”新生King&Prince”を応援しつつも、
母のロス具合見ると、どこかひっかかってしまう。


「紫耀ちゃんに会いたい、、、、、、」
「紫耀ちゃんTVに出てこないの、、、、、、」

と、完全に鬱症状も増している母。


そんな母に寄り添おうとしつつ、黙って聞いてあげられたらいいのに、私はまた、余計な”情報”を話してしまう、悪い癖が発動する。

昨日はそれで、自分が嫌になって私まで狂ってしまった。


母は、私に事務所陰謀論を説いた。

私が考えたくなかった、事務所陰謀論。
ネット記事を見て、母が信じている話。
現社長と平野紫耀、King&Princeの話。

5人での最後のパフォーマンスをしたNHK『Venue101』にて、
『Beautiful Flower』の歌唱中に平野紫耀、岸優太のふたりが泣いたことが全てだと。


ただ黙って聞けと。余計なことを言うなと。
お前は元気でいろと。廉がいるんだからいいだろと。

、、、、、、わかっているのだ。


でももう、
”母を苦しめるひとを許せない”
という、キンプリに関する話以前の、私の鬱病的な部分が相まって、
もう感情がめちゃくちゃになってしまい、部屋に逃げた。

逃げたものの、
キンプリの曲を聴いても止めたくなる、新しいメディア出演情報を聞いても、永瀬廉さんがブログを更新しても、なにも心がうごかない状態になった。
母に言われた言葉を、久々に地獄のノートを取り出して繰り返し書いて書いて書いて書いて書いて書いて書いて。
殴り書きしまくって。

完全に鬱状態がひどく、頓服にお世話になった。

このままでは、親子でやられてしまう。




今朝は、毎朝我が家で流しているフジ『めざましテレビ』にて、

”6月15日に新生King&Princeが生出演”

という、非常に驚くニュースが。

King&Princeといえば、日テレ『ZIP!』と長年ご縁があって、
#ズッ友ZIP  なんてタグを番組公式さんがつけるくらい深いつながりがあるはずだが、
まさかフジテレビ、めざましにまで生出演なんて、初めてではないだろうか。

母は私に「よかったじゃない!」と言ってはくれたものの、
嬉しさより、正直、戸惑った。

我が家でいつも流れているめざましテレビに、
ふたりのKing&Princeが出て、パフォーマンス。
母と観るだろう。
え、どうしよう。
どんなテンションで、どんな顔して観よう。
ZIP出演だって、ひそかに録画しよう、くらいに思っていたのに。
めざましに出るなんて、ありがたいけど、どうしてだろう?

、、、、、、なんて、いろいろと考えてしまった。


私が、居間を離れたときに、

「ふたりになったらめざましにまで出るんだね」

という、母の皮肉が聞こえた。

、、、、、、やっぱりだ。
本心なんて、そうに決まっている。

正直、これは私も思う。
わざわざ、ZIPさん以外の局まで出向いて。
そこまで朝から動かなくても、誰も逃げていかないのに、、、、、、
事務所さん、落ち着いて、、、、、、
YouTubeのコメント欄見てよ。
新規の応援団が、涙が出そうなくらい来てくれているよ?
CD買いますって言ってくれているよ?
見てる?

(コメント欄を見て感動する。)


母の本心がちゃんと聞こえてしまった私は、しばらく、洗濯物に顔を突っ伏して動けなくなった。

それから、どうしても元気を取り戻せなくなり、
自分でもどうしようもないくらい呪文を唱えたりするようになってしまう。止まらない。やばい状態になった。

これは、家を離れるしかないと、バスに乗って、サポステに向かいつつイオンに行こう、とバスで出かけた。

サポステにPC練習をしに行く元気はでなかったが、最近悩まされていた頭痛や背中の痛みがひいた。




SNSの中では、ファンが喧嘩している。
(一部、だが声高らかに)
メンタルがみんな過敏になっていて、ちょっとした声、意見の違いにすぐに反応してしまうせいだろう。
”ファンが分裂している”状態だ。

ただ、
SNSなら、顔を合わせていない相手なのでブロックし放題だ。
何人もブロックすれば、やさしい環境なんて作れる。


いかんせん、
親子はブロックするわけには、いかないのだ。
家族で分裂している場合ではない。



「れんかい(廉×海人)いいぞ」
「永瀬廉がすきだ!」
って、言える場所がない。

5人のキンプリももちろんだいすきだし、わちゃわちゃが最高だった。
5人の中にいるときの、のけぞって笑う永瀬廉がだいすきだった。

今も母と私は、録画していたキンプリの冠番組『King&Princeる。』の話をするしそれで笑ったりするのだが、
母がその話するときに

「ごめんね」

、、、、、、と、言うのだ。

別に、私は5人が嫌になったわけではない。

なんだか、それも悲しくて。


母は、れんかい2人でのKing&Prince生配信のアーカイブを観てみたけど、
「眠くなってきちゃって」(多分拒否反応)と言っていた。
だいすきなひとがいないグループを受け入れることはつらいことだろう、いや、できないだろう。


もちろん、母は廉や海人が嫌いなわけではない。
ただただ、5人のわちゃわちゃが見たいと言っている。
そして、平野紫耀のいないTVなんて、と。

私は単純に、永瀬廉がすきだから、髙橋海人との活動を追いたい。

母ともう、明るくキンプリの話はできないのかもしれない。

Mステなどの歌番組が続々と決まっている、新体制のKing & Prince。
私はどうやって観たらいいんだろう。
母のいない場所でないとだめなのかな、、、、、、




どうしてこうなったの?


母といると思う。

本当にどうしよう

なんでこんなことになったんだろう、と。


5人は何も悪くないし私は事務所の悪口も言わない、5人の意思だと思わないと私の気持ちがもたないしそう信じてる。

信じたかった。

でも、


母とキンプリを応援できなくなったこと。
母の憂鬱に対してなにもできないこと。
それが、悔しくて仕方ない。

興奮すると余計なことを言うので、たのしくなってはいけない。
鬱病になってから、テンションのコントロールがなかなか難しい。
”私はたのしくなっちゃだめ、必ずひとに迷惑かける”
という強迫観念から、自分の興奮に対して恐怖症になっているにも関わらず、調子に乗って同じことを繰り返す。

鬱病のせいなのか、
元々こういう人間だったことに気づかなかっただけか、
それすらもわからない。

ただただ、
母と共通でたのしんでいたKing & Princeをもう共有できない、、、、、、
それが、かなしいしつらい。


そして。

”彼らには、常に事務所に台本が渡されている”
など、事務所に”辞めさせられた”という考えの母の話を受け入れられなければ、母に寄り添えないとしたら。

他の4人よりも、ラジオなどで圧倒的に発言せざるを得ない立場だった(逆に言うと4人に発言権がなかった)、永瀬廉という私の推しの言葉。
その言葉たちを、一切信じてはいけない、疑え、ということなのだろうか。
彼は、嘘をついているのだろうか。

そんなこと、考えたくない。

すきなひとの言葉を、信じるなと言われたら、どうしていいのか。

もう、何かを疑う力なんてない。
心のよりどころとして推しがいるのだから、そのひとを信じるなと言われても、無理だ。

特に、2022年11月10日のあの『King&Prince永瀬廉のRadioGarden』。
あのラジオを聴いて、私は
”このひとを応援しなくては”
と思った。
もちろん、台本があったなどの憶測もあることなんて知っている。

ただ、King&Princeのメンバーは誰も嘘がつけない正直者だということ、
そしてあの日のラジオで、滅多に泣かない彼が泣きながら
「守れんかった」「6人のKing&Princeがすきやった」
という言葉に、私的には嘘は全く感じられない。
感情には嘘がつけない。
永瀬廉は、感情がすぐに顔に出るひとだが、声にも出ていると思う。


信じたくない。

きっと、みんなそうなのだろう。

何を信じていいかというときに、
自分の都合のいいことを、信じたいんだ。

私は、永瀬廉を信じたいので、事務所が~という話は聞きたくない。


、、、、、、という話は、母の前ではできない。


私が社会に出ている、ひとと交流する環境にあれば、他のひととそういう話ができるかもしれない。

でも、日中いつも一緒にいる私と母。
私たちは、分裂するわけにいかない。


本当に、どうしたらいいのだろう。

誰も悪くないのに、
どうしてこうなったのだろう、、、、、、

と、5/23を過ぎて、毎日考えざるを得ない生活をしている。


つらい。


たのしいことをたのしいと、言えるうちがしあわせだった。

私の立場からは、何を言っても母には届かない。

黙って聞くしかない。

黙っていたい。

私は、貝になりたい。

感情をなくしたい。


もういやだ。


こんなはずではなかった。


King&Princeは、何も悪くない。



この苦しみを、どうやっていくか。
時間が解決するのか。

私は、推しの活躍を、手放しで喜んでいいのか。


考えても答えは出ない。

寝よう。




最後に、叫ばせてほしい。


ああああああああああああああああああ、
永瀬廉がすきだ!!!!!!!!!
だいすきだ!!!!!!!!!!!

King&Princeがすきだ!!!!!!!!!!
岸くん、紫耀ちゃん、ジン、廉、海人、
みんなでしあわせになろう!!!!!!!!

紫耀ちゃん、もし、わがままがいえるなら
母のために、またTVに出てきてくれないかな、、、、、、
私では、今の母を救えない。お願いします。


長文を失礼しました。


すきなひとを、まっすぐすきだといえる、応援できるしあわせを感じられる日が、みんなにきますように。

(こんな発言も、誰かを傷つけるのだろうか)

未熟ですががんばっております。治療費にあてさせていただきたいです。よろしくお願いします。