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ニュージーランドで妊娠・流産をした話〜妊娠編〜

妊活開始から妊娠発覚、ニュージーランドの出産制度であるミッドワイフ(助産師)決定、検診についてのお話。

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妊活開始

夫と結婚して半年、お互いの仕事も安定してきたことや私の年齢(30代後半)ということもあり、そろそろ子どものことを考えようか、と話が出たのは2021年の7月。

二人の生活は楽しいし、これから行きたい場所もたくさんある。でも、子どもを作ることを考えるなら今なんじゃないか、と二人で結論を出し、まずは避妊をやめることにした。

友人から勧められた生理・排卵日管理アプリ、Ovia Fertility & Cycle Tracker は少し前から使い始めていたので排卵日を意識してみたけど、7月は遠距離婚中だったので夫婦で一緒に過ごせる週末と排卵日をぴったり合わせるのは難しかった。

私の住んでいたオークランドは8月半ばからロックダウンに突入し、夫婦会うことができないのでもちろん妊活も中断。

ロックダウンがいつまで続くのか先が見えない中、半年くらい前に一度良い返事がもらえなかったリモートワークについて、上司の方から許可するからオークランドから夫の住む田舎町まで引っ越すよう勧めてくれた。

10月半ば、2ヶ月ぶりの夫婦再会を果たし、妊活も再開。

身も蓋もないけど、引っ越して次の排卵予定日と前後3日間、毎日夫婦でセックスしたら一度で授かることができた。

妊娠

生理予定日を過ぎても生理が来ず、数日前から胸焼けのような気持ち悪さを感じていたので、これは、、、と思い、市販の検査薬を購入。

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実際に妊娠してから何週間か表示されるタイプの検査薬で妊娠を確認。

期待はしていたけど、思っていたよりもすぐに妊娠することができて拍子抜けしたというのが正直なところ。

妊娠がわかってからは、Ovia Pregnancy Trackerで妊娠中の体調や検診の記録をした。

ミッドワイフ(助産師)探し

市販の検査薬で妊娠がわかってから、ニュージーランドでは次に何をすればいいのか、いまいちよくわからなかった。

ニュージーランドでは何か症状があっても直接専門医にかかることはなく、GPと呼ばれる総合医に最初に出向き、専門医は必要なときのみ紹介される。

そして、妊娠・出産に関してはミッドワイフと呼ばれる助産師を自分で選んで出産までやりとりをすることになるのは知っていたのだか、GPに出向いて血液検査などしてもらってからがいいのか、ミッドワイフをとにかく探すのが先か、順番やしなければならないことがよくわからない感じだった。

そもそもミッドワイフってどうやって探すのか。

とりあえず、家の近くにあるBirthing centerという施設(出産及び産後ケアのための施設)に話を聞きに行った。

市販の検査薬で陽性だったことを伝えると、医療用の妊娠検査薬のキットをもらい、これで陽性だったらまた戻って来て、と言われた。そもそも市販の検査薬を買わずとも、このBirthing centerへ行くと無料で検査薬2回分もらえるとは…

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つわりもあるし、生理も来てないから妊娠してないということはないと思うけど、と思いながらも再度検査し陽性。

翌日、Birthing centerへ行くと、ミッドワイフの自己紹介文と空き状況のリストを渡され、その中から気になる人がいたら自分で連絡する仕組みであることを説明されたのでその場で一人一人に目を通した。

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実はこのミッドワイフ探しには苦労した。

田舎ということもあり、選択肢がまずあまりない。そして1ヶ月後にはもう少し都市部への引越しを控えていたので、そのどちらのエリアもカバーするミッドワイフが意外と少なかった。ミッドワイフは途中で何度でも変更できるらしいけど、人気のミッドワイフは空きがなくなることも想定されるし、できれば途中で変えずに一人の人に見てもらいたかった。

ミッドワイフは休暇などを補うために何人かでグループを組んでることが多く、誰と組んでいるかなども紹介文にだいたい書かれている。

1番最初に連絡を取った、紹介文を読んだ上で良さそうだと思ったミッドワイフ(グループ)は大外れだった。

まず電話で問い合わせた際に「出産予定日付近に空きがあるかグループメンバーと連絡して折り返し連絡するね」と答えたのち、2日間何も連絡なし。

「スケジュールの件どうなった?」と聞いたテキストメッセージも無視。

そのため、同じミッドワイフグループの別の人にも連絡したけど、「あぁあの子私の娘なのよ」「娘に連絡して折り返し連絡するわ」と言ったまま母親のミッドワイフもその後何も連絡して来ず。 

空きがないなら空きがない、何か理由があって(レイシスト?高齢出産拒否?)担当したくないなら空きがないと嘘でも言ってくれれば他をあたるのに、それすらもせず、こちらは返事が来ると思っているから待つし、そのせいで1週間くらい時間をロス。

だいたい同じ時期にみんな妊娠に気づいてミッドワイフ探しを始めるものなので、連絡を素直に待ってるうちに他のミッドワイフはもう埋まってきていたりして、つわりと合わせてこの時期のストレスは半端なかった。

結局、連絡は一切来ないまま、他のミッドワイフに連絡をすることにし、2件はすでにいっぱいで断られたけど、どうにかミッドワイフを見つけることができた。

ミッドワイフは忙しくても連絡をなるべく早く返してくれる人にすべきだなぁと思った。もちろん他の妊婦さんとの面談・出産や他の仕事もあるだろうから即座に返事が来ることを期待してるわけではないけど、その日のうちもしくは翌日くらいには返事をしてほしい。

私が結果的にお世話になったミッドワイフは「今出産の対応中だからまた連絡する」「書類確認して明日連絡する」など忙しくてもまめに連絡を返してくれる人で安心感があった。

サプリメント

ニュージーランドでは妊娠中にFolic acid(葉酸)とIodine(ヨウ素)のサプリメントを摂ることをすすめられる。

葉酸は妊娠前から飲んでいたけど、ヨウ素と合わせて処方箋を出してもらった。

ヨウ素については不足すると流産や死産を引き起こしたり、先天異常にもつながると言われる一方、取りすぎも良くない難しい栄養素。

日本人は海藻をたくさん食べる文化なのであえてサプリメントで取らなくてもいいと言われてるけど、念のため毎日摂取していた。

つわり

生理予定日辺りから気持ち悪さが続き、6週目から9週目にかけて、食べづわりと眠気が主な症状だった。

お腹が空いてくると気持ち悪くなり、胃の中は空っぽなのに吐き気を催す状態で、とにかく食べないといけないのが辛かった。

元々胃が強い方ではないのでいつもよりも多い消化回数のせいか胃が荒れてるような感じもあった。

一日5食くらいしっかり食べて、おやつもつまんでいたので当然体重も妊娠初期にも関わらず3kg増えた。

7週目くらいからYoutubeでマタニティヨガをはじめてからは少しつわりが落ち着いたようにも思う。

つわりは9週後半から10週目くらいから急に軽くなったように感じていたので、もしかしたらこの時期にはすでに赤ちゃんの心拍が止まってしまっていたのかも。

検診(血液検査・エコー・8週目検診)

検査薬での妊娠確認後、血液検査とエコーでの検査をするのだけど、基本的にミッドワイフにReferral(紹介状)を書いてもらって血液検査のための施設(Pathlab)、エコー(Ultra sound)のための施設(Radiology)に自分で行くのがニュージーランド式。

血液検査はReferralだけメールで送信してもらって予約なしでOK。エコーは自分で予約をしてミッドワイフにその施設宛に紹介状を書いてもらう感じだった。

7週目の血液検査は特に異常はなし。

私が予約したRadiologyは8週からしか受け付けていないと言うことだったので、初めのエコーは8週目。

赤ちゃんの大きさも心拍も全て異常なしと言われた。8週目のエコーではまだかなり発達途中で、夫曰く「エビみたい」。

血液検査とUltra Soundの結果が揃ってから、ミッドワイフと面談をした。この時がミッドワイフとの初対面。

つわりの様子、働き方などを聞かれて今の段階での質問事項などを聞かれて15分くらいで終了。

次の検診の予約と、12週のエコー・血液検査についてもReferralを出してもらった。

9〜10週目

8週目の検診で心音が確認できたので、それぞれの両親と私の職場の上司に妊娠を報告。

上司には、つわりがひどくて仕事に集中できないことがあること、8時間働くのが辛いことを伝えたら、働ける分だけ働いてくれればいいよ、と言ってもらえたのでとても心強かった。

義父母は妊娠の報告を聞いて歓喜。

私の母も姉も喜んでくれた。

Ovia Pregnancy Trackerでは、毎週どれくらいの大きさに成長してるかを週の初めに教えてくれるので今週はチアシード、胡椒、ブルーベリーなどだんだん大きくなるのをとても楽しみにしていた。

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流産編へ続きます。

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