男と女が喧嘩をするとき
今日は夫と久々に喧嘩をした。
朝から体温が低い。そしてイライラしてしまう。
生理特有の症状…。
女というのは酷く面倒くさい生き物で、1か月のうち、穏やかな気持ちを保っていられる日はたった数日らしい。
だったら妊娠こそすれよ、とも思うがそうもいかない自分の体にまた嫌気が差す。
こう書くと後述する内容に説得力がなくなるので、ここまでにしておこう。。
夫と喧嘩した理由
夫はゲームをしていた。毎日の事である。
これが友達とオンラインをしているか何かで、イヤホンをして喋りながらやっている。
個人的にそれぞれの趣味の時間は邪魔したくないと思うタイプなので、これに関しては全く何も思っていない。私も別部屋でドラマを見ていたりする。
休みの日でも早朝から起き、ゲームをしている夫には感心すらする。
基本的に食べたいものを食べたい時間に食べるのが休日の夫の過ごし方だが、今日はゲームをしている間にお腹が空いたのか、私がラーメンを作ろうとしたらジェスチャーで「まだ作るのを待て」と言うのである。
いやいや、なぜあんたのゲーム事情に合わせて私がお伺いを立て、ご飯を作らないといけないのか。執事か。
これが例えば、「あと5分で終わるから待っててくれる?」など言葉を添えてくれていたら、話は変わってきたのかもしれない。いや、確実に変わっていたと思うし、ブログのネタにもならなかっただろう。(笑) 人間は「ちょっと待て」と言われるのと、「あと5分待って」と明確な見通しを立てて言われるのとでは受け取り方が幾分にも違うということを耳にしたことがある。
怒って私はラーメン2袋を速攻で茹でた。私は腹が減っている。自分も食べたいのなら、食事ができたらゲームをやめたらいい。それが夏休みの子どもの基本スタイルだろう。そうして育ってきたはずなのに、なぜそれが出来ないのか。と思ってしまった。
そして勝手に茹でた私に腹を立てた夫は、作られた10分後にラーメンを無言で食べた。この無言もまた腹が立った。
「10分で終わるなら、10分後に茹でてと言えばいいじゃん。それか、何時にご飯が食べたいと事前に言うとか」
と言うと、
「このゲームは死んだら終わりなんだ。その死がいつくるかなんてわからない。そんなこと見てたらわかるでしょう?」
(※いや、そんな哲学的な事言われても・・・)と思ったが、見ててもゲームのルールなんて分からないし。と反論した。
実はちょっと前から夫が言っていたことが頭に来ていた。「毎日やることあるの?クソニートじゃん。」
確かにクソニートかもしれん。
だが家の事は全てやっているし、こちとら休職してからもあなたには1円たりとも貰っていない。寧ろ食費を出しているのは私だ。
そして昨日、健保から休職時の手当金が入金された。これについても、夫は一言。「働いていないのにそんなにお金貰えるなんて無職様最高じゃんね。」
その時こそ何も思わなかったが、ここ数日の上記の発言を回顧し、このゲーム時の一連で、爆発してしまった。女はひどく感情的である。休職することだって二人で、悩んで悩んで、納得して決めたことなのに。
お金だって、私が嫌な仕事も引き受けて、頑張って頑張って稼いだから、これだけの手当が貰えたわけで、その苦労をメシウマの一言で済ませないでほしい、と。
そして私は、この件に関しても併せて怒ってしまった。
今、冷静になって考えると、女は喧嘩をするとき、このように複数の事情を自分の感情と結び付けて爆発した時に物申すことが多いように思う。
それに対して男は、一つ一つの感情はその場であって然り、別の機会の時に持ち出すべきではないと考えるようである。「そう思ったのならその時に言ってくれれば良かった。」実に論理的だけど、その論理さがまた女の怒る感情に火を点ける。
そして、残された部屋に一人、怒りを彷彿させていると、のちに虚しくなってくる。夫だってただお腹が空いたからという理由ではなく、一緒にご飯が食べたかったのかもしれない。私も「ラーメンを茹でるけど、食べる?あと何分で終わる?」と単純に聞けば良かった話なのだ。どちらも言葉足らずで起きてしまったことだな、と後から思い返し、夫には謝罪をした。夫も私に謝罪をした。
感情的になる前に、言葉一つ一つをきちんと選び取ること。そして相手に伝えること。それが円滑なコミュニケーションを築いていくのだと。
今日もまた、言葉の大切さに気付かされた。
これを書いている横で夫が「タイムマシーン3号」のネタをYoutubeで観ている。言葉遊びが面白く、画面を見ていなくても笑ってしまう。今日の喧嘩の事などすっかり忘れているようで、私は安心した。また、日常が戻る。
この渦中で都内のど真ん中に出社している彼に、「今日は貴重な休みの日なのにごめんなさい」と声をかけ、今日という一日を終える。
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