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今日も、花のある生活を、心に彩りを

2年前から、定期的に花屋さんに行くようになった。
きっかけは、コロナで在宅勤務になったから。

空の色
樹々の緑
道端に咲く花
空気と植物の匂い

それまで気が付いていなかったけれど、彼らはずいぶんと、日々わたしの気持ちを落ち着かせてくれていたようだ。

花を飾るなんて敷居が高い、と、勝手に思っていた。

買うからにはきちんと生けないと
花に合う花瓶を用意して、剪定鋏を用意し、育て方を勉強し、バランスと色合いを考えなければ…

今まで何となく、触れてはいけないような気がしていた。
自分には勉強不足で、まだ早い、と。
もっと心に彩りがある状態でないと、花には触れてはいけない、と。

しかし、どうしても空間に植物の色と匂いが欲しい!
という欲求に勝てなかったわたしは、勇気を出して花屋さんへ向かった。

少し緊張して足を踏み入れたはずが、その瞬間、なんだか時間の流れが変わったような気がした。

花ってこんなに綺麗なんだ
色ってこんなに鮮やかなんだ
植物の匂いって、こんなにからだに入るんだ

混じり気のない、くっきり輪郭のある色。自然が生み出した、本物の色、匂い。
目と心が、色と匂いに飢えていたのかもしれない。
ただただ、その美しさに圧倒されて、何分居たのか覚えていない。

わたしは即、自分が勝手につくった敷居を捨てた。
そしてあの日から、わたしには、花を飾る・手入れをする、という楽しみがある。

もし、家で少しモヤっとしたり、寂しくなったら、
ぜひ自然の色を、匂いを探してみて欲しい。
今は春だから、道端にたくさん、色も匂いも散らばっている。

また、ぜひ、花屋さんにも足を運んでみて欲しい。
花屋さんで花を買う、といえば、壮大な花束や、苗を思い浮かべることもあるけれど、切り花で1、2輪の単位でも、購入することが出来る。
あの時、ピンクと黄色のガーベラを選んだわたしは、あの暖かい鮮やかさに、応援して欲しかったんだと思う。

たくさんの花を見る時間は、今自分がどうありたいかを考える、素敵な時間になる。
そして、花のある生活は、自分が思っている以上に、心に彩りをくれる。

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