週刊少年松山洋_タイトル_修正

食べ物の好き嫌いは幼少期の環境で決まる

みなさんは食べ物の好き嫌いってありますか?

そりゃ誰にだってあると思いますが。

私ですか?もちろん私にだって好き嫌いはありますよ。

普段あまり口外はしていませんが、実は結構苦手なものがあります。

だいたいグロい食べ物が苦手です。

ウニ・いくら・レバー・フォワグラ・あん肝・などの臓物やちょっと変わった食材というか調理法というか。羊やヤギやイノシシなどのいわゆるジビエ系も苦手です。

正直言うとお寿司屋さんも好んでは行きません。

たまにスタッフが“お寿司食べたい!”なんて言ってくるのでご褒美がてら連れて行ったりもしますが、私はだいたい納豆巻きやかっぱ巻きや梅シソ巻きなどのいわゆる“巻き物”ばかり食べます。スタッフはもちろん遠慮なく“ウニ!トロ!いくら!”と食べたいものを注文しまくるので一緒に行くと完全に値段で私の方が負けます(笑)。(まぁスタッフが喜んでくれるのならそれはそれで全然いいのですが)

こうした好き嫌いはどこからくるのでしょう?

食べられないことは決してないけれど好んで食べたりはしないものってやはりありますよね?

思うに全ては“幼少期の環境”なのではないかと私は感じています。

今回はそんな私の幼少期のエピソードを紹介します。

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女子がご飯粒を食べる姿にリビドーを感じた

私の母親は偏食でした。
(それも大人になるにつれわかった事ではありますが)

母は牛肉・豚肉・魚・ご飯を一切食べません。

別にアレルギーとかではなくて単純に好き嫌いです。(宗教的な理由も一切ありません、ただ苦手らしいです)

“え?じゃあ何を食べるの?”って思われるかもしれませんが。

母の食事は基本的にサラダ・パン・スープというまるで朝食のような組み合わせのみで構成されていました。(たまに野菜炒めなども食べますがやはり肉は入っていません)

そして私には弟がいて父がいて、一緒に食事をする時には完全に母とは全く違うメニューが用意されていました。厳密には父のメニューと子供たちのメニューも異なっていました。父は酒飲みなのでだいたい“南蛮漬け”や“刺身”などの酒のあてから食事が始まり後半でご飯を食べるといった感じでした。子供たちのメニューはハンバーグやカレーや生姜焼きなどのおかず一品にご飯とみそ汁といういわゆる定食のような食事が多かったです。(きっとバランスを考えて作ってくれていたんだと思います)

なので我が家では父・母・子供たちと常に3種類の食事が作られていました。

やがて子供ながらになんとなくそれぞれのメニューの違いにも気づいてきて、ふと“これはそういうルールなんだ”と思いました。

“なるほど、男は基本ご飯で女はパンを食べる生き物なんだな、そして男は大人になると酒を飲むようになるので父のような食事メニューに進化するんだな、それがこの世界のルールなんだ!”

そう(勝手に)思い込んでしまいました。

それから小学校にあがってまもなく給食の時間になって早速違和感を覚えたのでした。

“なんで男の俺がパンを食べなきゃいけないんだ?”

その頃の学校給食はパン食だったのです。(おかず・パン・牛乳という組み合わせで一週間ずっとパンでした)

“パンは女子が食べるものなのに、なんで……”

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