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2023年 #1日1句俳句写しの振り返り⑤

さて、
2023年1〜12月の俳句を
振り返ってきました。

振り返りながらnoteにそのまま綴っている故
雑多な仕上がりになっております。


これまで①〜④では俳句をみながら

・写しから生成への転換
・自身にとっての俳句の意味合い
 (写真、ログ・zipファイル、あるあるネタ)
・俳句によりまる裸になっている実生活
 及び心境の変化


という視点で、振り返ってきておりました。

この最終章(なのか?おわるのか?)では、
この1年、俳句を通して起こった嬉しいことや
感謝したいこと
をご紹介させてください。


◇ 連歌・俳句の連想をくださること


わたしの日々の俳句は
X(旧Twitter)を介して、ゆるやかに
自分以外の世界と繋がっています。

Xでは、あわ研の仲間や、
Xでフォロー・フォロワーとして
繋がっている方が

有難いことに、日々の投稿に
いいねやコメントをくださります。
本当に、有難い。

そんな中で、
俳句に対するコメントで
気づかせていただくこと、
連想する世界をみせてくださること

とてもとても嬉しいのです。

・受け止める その手は大きく 額の花

 …利他とは器 
  という連想や
 …紫陽花の英名「Hydrangea」
  まさに「お水の器」

 ということを教えていただいたり。

 X投稿画面

器、から連想いただけて嬉しかった

・夏休み ママと間違い 手を握られる

 …間違えた側も間違えられた側も照れる空間
一緒に愛でてくださるコメントが嬉しかったり

恐竜展での一コマ



そして、

連想から一歩進んで
連歌で返してくれる仲間の存在。

連歌、初めてトライしました。

スタートはわたしの句ではありませんでしたが、ここから連歌を。

1.面の皮 いくら剥いても うかれ猫
2.声ごろごろと 尾はゆらゆらと
3. 白魚 炊ける匂いに 右往左往
4. 奥に伸びゆく 夕暮れの影
5. 宵闇に 秋刀魚を狙うは 小さき盗人
6. すすきなびく間に 見るか見えぬか
7. 霧隠れ 足音だけが 遠のいて
8. 忍び?いえいえ 兄の毒虫
9. 君待つと かがんだ足が 痺れだし
10. ふたとせ過ぎても 覚ゆ痛痒よ
11. 忘れんと かいたが最後 涙で滲む
12. 手上げ人呼び ご飯おかわり
13. 袖振れて おやと振り向く 月涼し
14. 凝らせど胡乱 短夜の宵
15. かけうどん 七味で咽せる 爺一人

偶数が👴🏻、3以降の奇数が👵🏻

2人でやっていたため、
永遠に👴🏻が77
👵🏻が575を詠み続けるマシーンと化す。

裏9(15句目)で止まってしまっていたよう。
楽しかったです。
またやりたいなぁ。

※時々見返したくなる、連歌ルール表


そんなこんなで、
連想と連歌を楽しませていただき、
更にそれを暖かく見守ってくださり、

大変感謝です。


楽しそう、やってみよう

楽しかった、これも楽しそう、やってみよう

そんな繰り返しで、いつの間にか

ラジオまでスタートしていました。

◇ ラジオをゆるくスタートし、俳句を詠んでいること


1年前では、想像できません。

渡邉康太郎さんの魔法にかかったように

自分がやりたいのであれば
表現すればいい

という思いのもと、
仲間と👴🏻👵🏻のアバターを借りて
ラジオをスタートしました。

名付けて、
あわ研爺さんとコンテクスト婆さんの
ラジオ絵本
📻📖


もともとは、あわ研が11/4(土)に
東京四ツ谷三丁目で行った展覧会にて
👴🏻のポエトリーリーディング音源を
会場で流すのと

それにあわせて、
展覧会イベントの時報を👴🏻音声で
ジングルにするという企画でした。

3時間分のジングルをつくった後、
👴🏻から「一緒につくろう」と話があがり、
急遽👵🏻としてジングルづくりに参戦し

そこで👴🏻👵🏻の音源が初めてできました。
ただし、会場では聴き取りにくかったため
音源をあわ研メンバー共有したところ、

rinaさんのお子さんが気に入って
👴🏻👵🏻のモノマネをしてくれたことが嬉しく
ラジオをスタート
しました📻

※当時の時報ジングル 16時ver


ラジオでは、

ただお喋りをするだけでなく、
👴🏻はポエトリーリーディングを
👵🏻は自作俳句をよみあげる

という取り組みをしております。

ただただ、楽しくて続けています。

これまで、俳句をXに載せたり、
展覧会で展示したりしていましたが、
よみあげたり、時に👴🏻から質問いただいて
説明したりするのも、新鮮です。

本当に、このような機会をくださり
👴🏻並びに、聴いてくださる仲間に
大感謝
です。
有難い。

◇ 写真代わりに旅の思い出を残せたこと

2023年12月、

3泊4日で、あわ研メンバーの
ちあきさん宅へお邪魔しながら
吟行の旅に出ていました。

お仕事の区切りで時間ができたこと
今年1年はあわ研の結成と活動で素晴らしい経験ができたこと
から

感謝を伝えに行脚していました。

そんな幸せな旅、思い出なのですが、
写真を撮ることを失念してしまった!

と帰りの新幹線で頭を抱えながら

「いやでも、吟行の旅って言ってたよな」

と、2時間半の間、
俳句生成マシーンと化しました

※新幹線以外でも詠んだ句があったので載せておきます。

飲んだ帰り、丑三つ時に帰る不良娘を
湯たんぽを温めて待つ聖人に感動しました。
いつもオンラインばかりの仲間と、ストーブで一緒に暖をとるのが、嬉しく、おかしい気分になりました。


新幹線での生成俳句は、下記参照。

年の瀬の 新幹線と 迎え人
雪富士を 見んと西陽の 車窓から
何鍋と 喜ばせ屋が 探りを入れる
柚子削り やっぱこれだと 鍋と食す
椎茸の 石づき鍋に 入れるか問題
鍋のあと 野菜だからと スイートポテト
着膨れて 汗かきハシゴ 美術館
4年ぶり どこもかしこも 年忘
2年目で 誰のコートか 大体わかる
年忘 過去より未来 話しがち
湯たんぽが 不良娘を 諭す夜
湯気立ちつ 聞き耳立てる 夢トーク
ドーナツを 炙りて冬暖 頬落とし
テーブルに 幸せ冬の ZINE祭
冬の庭 再会願う 次の季節の
横並び しばれるバスの 待ち時間
冬の朝 青い部屋に 旅行鞄
雪富士の 角度が変わり 旅名残

桃生成100%

写真がないから、
あとからシャッターを切るように
夢中になって詠み終わった後、

これまで1日でこんな量の俳句を
詠んだことがなかったはず


無意識のうちに
自分の殻を大きく破っていた
ことに気づき
不思議な気分になりました。

感動したり、感情が大きく触れたりしたとき
俳句を生み出せたと感じていた時期もあって

そこから、毎日自分の微かな感覚も言葉に
拾う日々が始まったけれど、
こんなに俳句で思い出を残せることに
自分で自分に感動しました

嬉しくなりました。

写真は写真の良さがあるけれど、
来年も、大事な瞬間や気持ちの振れを
575で刻んでいけたらいいな
、と
思います。

以上、
2023年俳句の振り返りはここまで。

長らくお付き合いいただき
ありがとうございました!

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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