見出し画像

2023年 #1日1句俳句写しの振り返り③


2023年7〜9月の
#1日1句俳句写し
を振り返りたいと思います。

5月、6月は月の3分の2を
自分のオリジナル句で詠んでいましたが、

2023年後半はどうなっていくのでしょうか。

◇2023年7月 もしものときはもらってやってください

見渡す限りの、桃



2023年7月のオリジナル句は28句。

かなり、詠むのがノってきています。

ただ、
四季の雅でなく、
日記感やお仕事含めた
日々の出来事を575
にした句が多いようにも
思いました。

ベランダ工事辛かったな、よく乗り越えたなぁ
だいぶ伸びてきまして。髪洗ひ、が夏の季語です。
強い文脈のなかにふとお邪魔する弱い文脈
むわん、とした暑さが蘇るます

俳句と呼んで、いいでしょうか。

川上三太郎(1891~1968)さんが
俳句と川柳の境界を聞かれ、
「境界は俳句の方で決めてくれ、あとは全部川柳がもらう」
(アンソロジストvol.6より引用)

と答えたそうです。

もしものときはどうか
もらってやってください。

そんなふざけた中でも、
若干綺麗め&微笑ましい

夏を感じられるような俳句を2つ。

身体内の小宇宙、もっと句の中に色彩を取り入れたい
恐竜展での微笑ましい出来事


そう。
この時期から

#造語季語

なんて1人遊びを始めて

チャレンジしたくなり、
1句詠んでみました。

アペロールを勝手に季語として詠んでみました
夏の風物詩、イタリアンカクテルのアペロール。鮮やかなオレンジ色にテンションがあがります。


はい、楽しませていただいております、
俳句を。

◇2023年8月 暑い暑いばかりゆうております

桃尽くし

2023年8月のオリジナル句は29句。

写した句は2句。

お盆の、お線香の様子が美しい一句
終戦記念日はこちらの句を思い出して写したくなります、2回目


こんな美しい句が詠めるようになりたい。

わたしの句ですか?
日記俳句なので、
暑い暑いばかりゆうております。

飲むしかねぇ
テラスにビールが夏のご褒美
暑さの中での涼風、感覚が研ぎ澄まされるよう
暑いけれど二度寝しちゃう残暑
タイムトリップはしていない


2023年は学芸員勉強の年で
バカンスらしいバカンスは過ごしておらずとも

8月には、仲間と楽しい建築ツアーをした思い出を詠んだ句も。

ひねもす語りながら歩いた夏の日、楽しかった
杉本博司さんの、江の浦測候所にみんなで行った日のこと


花を詠むことは減りぬれど
お酒を楽しんだりしながら
暑さを詠み乗り切った8月でした。

さあ次は
9月をみていきましょう。

◇2023年9月 桃100%

ゾミア100%ならぬ、桃100%

ついにオリジナル句が100%
となった月でした。

もう止まりません。

俳句ノートも8冊目へ突入
なにかがおかしい


夏の終わり、好きなのです。
特に虫の音を聴きながら歩くのが。

なので、捗ったんでしょうね。俳句も。

康太郎さんの引用されていた、アンフラマンスという表現が好き
ついつい耳活してしまうのですが、虫の音はその時だけのものなので
虫の音、鳥の音、癒されます

そして、

食の秋へと向かっていく時期、
捗りますね。

少しでも前の日より涼しかったら秋判定、速攻シチュー
ピザまん、並んだらすぐ買いに行く
残念ながら季語ではない、秋渇きという
「秋だよお腹すいてどうしよう」という季語
いつ食べても美味しいのに、一層美味しく思える、秋の公園。
筆で書いて気づいたら、口実の中にある実。そして口実の意、中身がなかったところに実を込める。中身があってもなくても、込めてもいいと思った。
幸せの果実
冷凍庫に入れても美味しいことを今年始めて知った
なんともいえない弾力
道端の銀杏はむんとした香りですが、そろそろだなぁと気持ちが備えにかかります
極め付け


9月は食日記俳句と言えそうです。

とはいえ、初めてのオリジナル句100%の月。

だったんだなぁと、振り返ってみて
気づきました。
感慨深い。

残すは、10〜12月の振り返り。

俳句ライフはどのように変わっているのか、
変わっていないのか、
みていきたいと思います。

あと少し、
お付き合いいただけると幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?