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部署の垣根を超えてプロジェクトを動かすには


(本記事は2023/9/29に開催されたPIXIV MEETUP 2023でのLTをもとにしたものです)

3Dビジネス室のwatasukeです。

何をやっている人間かざっくり説明すると、ピクシブの関連領域で、3Dクリエイターの創作活動を支援するために、手段を問わずなんでも手掛けるけれども、自身が担当する特定のプロダクトはないので、他部署と連携してプロジェクトを動かすのが前提な働き方をしている人間です。

たとえば、BOOTHのメンバーと協力してギフト機能スキリスト機能をリリースしたり、pixivisionのメンバーと協力して3Dクリエイターへのインタビュー記事を公開したりしてきました。

そんな私がこれまでの経験から、部署の垣根を超えてプロジェクトを動かすために役立った知見をお話します。

部署の垣根って意外と高くないですか?

まず前提として、同じ会社であっても部署が異なれば意外と垣根は高いという経験をされたことがある方も多いと思います。
しばしば、以下のような現象が発生します。(これらは筆者が弊社以外で経験したものも含んでいます)

  • アイデアを提案してもスルーされる

  • 「やるべきことが山積しているから数ヶ月待ってほしい」と言われる

  • 「なるほど〜」とだけリアクションされる(そして動かない)

  • 「提案はともかく人が足りなくてできないです」と言われる

  • そもそもどうやって提案したらいいかがわからない

    • 誰に提案すべきか?

    • どういった場で提案すべきか?

    • どういうフォーマットで提案すべきか?

先に言っておきますが、これは決して提案を受けた側の部署が狭量だという話ではありません。
タイミングやニーズやフローが合わなければ、なんでもかんでも他部署の提案を受け入れられないのは当然のことです。

それでも、こちらとしては部署の垣根を超えてプロジェクトを動かしたいわけで、そんなときの立ち回り方を3つにわけてお話します。

Win-Win

うまく押し付けようとするのではなく、双方良しを目指しましょう。

私の場合でいうと、
「3Dモデルのコミュニティが盛り上がると3Dビジネス室が嬉しい」
「3Dモデルの取引が伸びればBOOTHも嬉しい」
というWin-Winの形を意識しています。
このように、

  • あなたにとってもこういう嬉しさがありますよ

  • 私の提案と同じ要望を出しているユーザーがいますよ

  • 代わりにこういうタスクをしますよ

    • エンジニアリングを担当してもらう分、ディレクションは担当しますよ

などの方法で双方良しの形になるよう意識します。

相手の気持ちになる

相手が楽になる方法を選び、嫌がることを避け、なじむことを意識します。

私の場合ですと、突然Slackで依頼するのではなく相手チームのissueフォーマットに沿って要件を整理し提案したりします。

いかに相手に「じゃあやったるか」という気にさせられるかがポイントです。

  • 提案する時、相手チームのフォーマットを使う

    • ドキュメントのフォーマットだけでなく、どういったワークフローや会議体で話が進むのかを把握する

  • チームのタスク計画MTGに混ぜてもらって全体状況を把握する

    • いまなにが重視されているか、誰にお願いすべきかなど

  • 相手を立てる

    • 施策完了後などに、他チームに協力してもらって成果を出せたことを各所でアピールする

  • 雑談の場に出て交流を深める

心理的な障壁は人間同士どうしても発生するものなので、そこをいかに軽減できるかが肝です。

共通感覚

前提となる感覚や姿勢が共通しているほど話が早くなります。

私の場合ですと、感覚が共通していたために、「オーナーギフト機能を無料で提供していいか」のプロダクトオーナー相談が1分で「まあいいんじゃないか」と結論が出たりしました。(もちろんメリット・デメリットの整理はしていましたが)

弊社の場合、以下のような特徴があり、話が早くて助かることが多々あります。(宣伝臭くなって申し訳ありません)

  • ミッション(「創作活動を、もっと楽しくする。」)への共感度が高い

  • 「クリエイターのためならやったほうがいいですね」という話になりやすい

    • 部署間でバチバチやりあうより「どうやったらできるかな〜」という雰囲気になりやすい

  • Slackがフラットな文化

    • 他のチームのチャンネルや趣味でつながるチャンネルに入るのが当たり前

  • つながりが多い

    • エンジニア、デザイナー、PMなど職種グループごとに取り組みがある

    • 社内交流イベントなどで部署を問わない関係が多く出来上がっている

会社やチームの中で、普段からいかに感覚や姿勢を揃えられるかが重要になってきます。

おわりに

「Win-Win」「相手の気持ちになる」「共通感覚」
この3つの知見が、この記事を読んでくださった方の発見あるいは共感につながれば幸いです。

お読みくださりありがとうございました。

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