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【個人的おすすめ】2023年読んで良かった本3選【ノージャンル】

皆様、お疲れ様です。

英知 契(えいち けい)です。

2024年が始まって、早いもので10日が過ぎてしまいましたねー。
年々、時間が過ぎ去っていくのがとても早く感じるようになって、1日1日を悔いなく過ごしていきたい、という思いが強くなりつつある今日この頃です。

ちなみに、前回の記事で紹介したDuolingoではゴールドランクのリーグ戦でなんとか1位を死守。英語のリハビリのほか、中国語も授業を受けていた頃の理解力まで戻りつつあり、ハングルもかなり読めるようになってきました。

さて、今回は昨年に私が読んだ本で、これは良かったな!と言える本をノージャンルで3つほど紹介したいと思います。
それでは!


1:アメリカの中学生が学んでいる 14歳からのプログラミング(ワークマンパブリッシング著)

1つ目の本は、こちら。

世界のIT産業を牽引するアメリカ合衆国から日本に上陸した本で、「14歳からの」ということは初学者に最適なのだろう、ということで初心に帰った気分で買って読んでみました。

まず、この本の良かった点は、豊富なイラストと図です。

私が14歳の時にITを学んでいたら、「こんなん絶対無理やろ〜」となっているに違いない難しい内容ですが、ご安心を。

絵本と見間違えてしまうほど多種多様なイラストとキャラクターが、学習に飽きない若しくは行き詰まらないように出迎えてくれます。(ちなみに私はHTMLのタグ君が一番お気に入りです🏷️)

個人的には、文章ばかりの参考書だと退屈になってしまうので、このスタイルはとても自分にマッチしていました。

そして、取り扱う範囲の広さについても言及しなければなりません。

この本では、表題にもあるようにプログラミング(ScratchとPythonに対応)が学べるのはもちろんのこと、ネットワークの仕組みや暗号化、セキュリティなど、ITパスポートや基本情報技術者試験レベルの内容まで取り扱っています。(HTMLやCSSも少し学べます)

プログラミングが必修化された2024年現在、14歳(中学生レベル)でどれほどのITスキルが求められているかは推し量れないですが、この本の内容を全て網羅していれば十分すぎるかなと思いました。つまり、それほど充実しているということです。

2:花神(司馬遼太郎 著)

ノージャンルということで、今度は歴史小説からノミネートです。

私自身、中学時代に父の勧めで司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を読み始めたことがきっかけで、読書好きで歴史好きな今の自分の原型ができあがっていきました。

ここで出てきた司馬遼太郎さんは、戦後日本の歴史小説界を代表する人物で、「坂の上の雲」「燃えよ剣」「翔ぶが如く」など、数多くの著作が映像化されています。

そして、今回紹介する本は、その司馬遼太郎さんの著作の一つであり、大河ドラマ化(最高傑作との呼び声も高いらしいです。ああ観てみたい、、)も過去にされた「花神」になります。

舞台は幕末の日本。主人公の村田蔵六(大村益次郎)が、村の医師から戊辰戦争の指揮官となり、明治新政府の中心者になるまでを描いた作品です。
…本当に、とんでもない経緯ですよね。村医者から軍司令官って、、

この本も、司馬遼太郎作品ならではの各登場人物の深掘りや情景描写が言葉巧みに描かれており、読むだけでまさに幕末の日本にタイムスリップしたかのような感覚に浸れます。

そして、この本の一番の見どころは、主役である大村益次郎の生き様です。

大村益次郎は、幕末〜明治維新の日本では珍しく、洋学の知識に基づいた非常に理論的かつ数学的な考え方を持った人物です。

そのため、大村益次郎が参加した四境戦争や戊辰戦争では、幕府軍が江戸時代までの伝統的な合戦スタイルで戦争に臨む一方、大村率いる長州藩は西洋に倣った近代的戦術で効率的かつ確実にバッサバッサと幕府軍を撃破していきます。

この話だけ聞くと、「めっちゃ戦強くて怖い人やん」と思われるかもしれませんが、その意図は思わぬところにあります。

大村は、「効率的に戦争を終わらせることで、少しでも戦の犠牲者を減らしたい」という考えを持っていたのです。おそらく、医師として人命を少しでも守っていきたいという大村の考えが現れていたのでしょう。これにはハッとさせられました。

また、大村自身はほとんど馬に乗らず、戦場の移動も徒歩でテクテク行軍していたり、毎晩豆腐とお酒を嗜んで気分転換したりと、意外な一面も。

このように、幕末〜明治維新の知られざるヒーロー「大村益次郎」には、冷徹で理論的な部分だけでなく大村ならではの人間くさい部分もあることがよくわかる「花神」は、個人的に2023年小説部門ではベストの本でした。

読み終わった後、お酒のツマミに豆腐を食べたくなること請け合いです(笑)

3:ドラゴン桜(三田紀房 著)

とうとう漫画からのノミネートになってしまった。

3つ目は、阿部寛さん主演のドラマでもお馴染み「ドラゴン桜」です。

”バカとブスこそ、東大へ行け”

ドラゴン桜 桜木健二

上記のフレーズは、原作を知らない方でも聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?

この本は、経営難に陥った私立高校を舞台に、元暴走族の弁護士・桜木健二が経営立て直しのために、東大進学者を輩出する進学校を目指して奮闘するストーリーの漫画です。

この本には、東大受験だけでなく人生に役立つ名言・金言が数多く書かれています。

例えば、1年間東大を目指し続け、着実に成績を伸ばしてきたが、模試が振るわず絶望してしまった生徒に対しては、

"1年経てば人間の細胞の約9割はまるっきり新しくなる。お前の体の中に1年前と同じ細胞はもうほとんど残ってないんだ"
"お前は完全に生まれ変わっているんだ"
"人の心は簡単に変わらないとよく言われるが
水野…お前は心まですっかり生まれ変わっているじゃないか。「どうせ自分なんか」から「やればできる」に"
"変われるんだ。たった一つのきっかけで…
東大を目指して勉強しただけで…"

ドラゴン桜 16巻 桜木建二

…という渾身の激励を送っています。

この考えは、「努力の全肯定」「自分の全肯定」という意味で社会人になっても大切な考え方だと思います。まさにジブン応援団だ…

 そして、その激励を受けた生徒は、無事に再起して作中で思わぬ成果を発揮するのですが、これは読んでからのお楽しみです。

まとめ

ということで、2023年度読んで良かった本3選ノージャンル編、最後まで読んでいただいてありがとうございました🙇‍♂️

ジャンルはバラバラですが、皆様の読書に参考になれれば幸いです。
また、今回のような書評?的な記事が好評でしたら今後も投稿していきたいと思います。

それでは、また次回の記事で。

…あ、帰りに豆腐買わなきゃ。


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