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映画「ペット」、好き。

 次々と襲いかかる試練を躱す毎日。経験が上書きされていくと同時に、過去の記憶は着々と抜け落ちていきます。

 金曜の夜、番組表を確認。今週の金曜ロードショーは、「ペット」(原題 : The Secret Life of Pets)。そういえば観たことなかったっけ。

 バナナマンの2人が吹き替えに参戦、しかも主役。日村さんは分かるけど、設楽さんが真面目に吹き替えするとは、想像するだけで面白い。しかも卒なくこなしてる。内村さんしかり、コント出身はさすがですね。

 動物たちが、トラブルを起こし、巻き込まれ、冒険していく的な、ベタベタな展開。分かりやすく言うと、トイストーリーの動物版。動物だけの世界ではなく、人間の現実世界を舞台にしています。

 だから、不意の人間から見た視点や、動物たちが本能に抗えない瞬間というのが、落とし所というか。そこを上手く表現し利用していて、シンプルに面白いです。

 イチオシは…スノーボール。本作でのメインヴィラン?カワイイ見た目と残忍な中身という、見たことあるような設定。まあこいつがね、アクセントになってるんですよ。腐れ切った救いようのないやつ、でも意外とそうでもないどこか憎めないやつなのです。

スノーボール

 今回金曜ロードショーで鑑賞するに至る以前まで、話を戻します。

 最近、グラミー賞や2010年代の洋楽についての記事を書いていたこともあり、テイラー・スウィフトの曲をよく聴いていました。彼女の大ヒット作"1989"の1曲目、"Welcome To New York"。何かのアニメ映画のオープニングで使われてたよなー。そんなことを思っていました。

 で、ペットを観始めた途端、聞こえてきたわけですよ。あの心躍るシンセの音が!

 それから、完全に見覚えのある映像が流れきました。そう、私はこの「ペット」という映画、観たことあったのです!

 いやー、興奮しましたよ。消えかけていた記憶が次々と蘇ってくるわけですから。この映画を観たという事実すら忘れていた。これは大問題です。

 かつては映画というものにゾッコンだった。なのに、段々触れることが少なくなり、目の前のことに追われ、過去の思い出を無くすところでした。

 それが、生きるために必要だとか、将来に結びつくとか、そんな大袈裟なものではありません。でも、どこか大切ものが抜け落ちていく気がするのです。

 だから、といってはなんですが。思い出に浸るのも、たまにはいいよね。1度きりの人生だし。



今日もありがとうございました。

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