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忘れたくない、失った感覚。

見ました⁇

となりのトトロ!

あーはいはい。トトロね。

サツキとメイがあーなってこーなって

んでトトロが出てきてネコバスも出てきて

アレがあーなる話ね。1万回見たわ。

ってね、思ってたんです。

全部観る気なんてなくて、ちょっとチャンネル回してみただけなんだけど…、

最後まで観ちゃうよねー(´∀`)

宮崎駿さんて、どういう人なんでしょう。

あんなにも子供心を大人が描けるって

どういうことなんでしょう。

言葉で説明するでもなく、サツキとメイの感情を描いて、それにかつて子どもだった大人が共感するって、

ジブリ、天才かな。

お父さんが仕事で家を空けるからと、近所のおばあちゃん(カンタ祖母)に預けられたメイちゃんが、

ムスッとサツキの小学校に来るところとか、

その心細い気持ちが分かりすぎて泣けます。

今私がそういう気分になることは無いし、たぶん今後も皆無だと思うんだけど、

保育園っ子かぎっ子だった私には

かつて、確かにその言葉にできない気持ちがあったし、

メイが泣くたびに共感して泣けてきました。

お母さんが死んじゃうと不安で泣くサツキの姿を見たメイが、

おばあちゃんのトウモロコシでお母さんを治そうと1人で走り出すその強さとか、

当たり前に親や姉を守ろうとする姿にもなんだか泣けるし

病院で元気に笑う母親の姿をネコバスと共に嬉しそうに見守るサツキとメイの

母への愛情が溢れてるところとか。

もういちいち泣いてました。

大人になってジブリ作品を観ると感情の琴線に触れる。

なぜ泣けるか言葉で説明できない。感情の琴線に触れる。という感じです。

あとカンタ!

たぶんサツキのこと好きでしょ。初恋でしょ。

ん!

って傘を貸したカンタ。

好きな人に良いことができた事が嬉しかったのか、雨の中ぴょんぴょん嬉しそうに走って帰る彼が

ピュア過ぎて

人を好きになるって、こういうことよ…!

とそこでもまた泣いてしまいました。

好きってなんだろうと10代後半から20代まで長きにわたりこじらせてましたが、

カンタが基本だった。

トトロ見てどんだけ泣くんだって感じですが

もはや子供の頃の目線とは全く違う目線で見ている自分に気付いて

あー、歳を重ねたのだなー。

と思いました。

感覚的にはベータのビデオで何度も何度もジブリ作品を繰り返し観ていたあの頃の自分と

何も変わってないような気でいたのですが、

大人目線で彼らを見て感動して泣く自分は

年相応に歳を重ねてきたんだなーとも思いました。

大人になるにつれて、失っていく感情とか感覚は確実にあるし、

それを失うことは寂しいようにも感じるけど

大人として社会生活を送る上ではそれでいい気もします。

だけど、かつて自分が感じていた言葉にできない気持ちとか感覚を

現在進行形で抱えているのが子どもで、

そのことは忘れないようにしたいなーと思いました。

私は子どもだった頃の自分が、信頼できるような大人になりたいって思う。

それではまたね!

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