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正しい時間の使い方を考える

今回のテーマ

どうもぴよしです。
今回は「時間の使い方」というテーマについてお伝えできればと思います。
みなさんは満足のいく時間の使い方をできていますでしょうか。
私は自分がどうかと聞かれると、まだまだ改善の余地はあるなと思わされる毎日です。
よしやるぞ!と意気込んでも思うように進まなかったり、気づけば1日終わっていたなんてことは誰しもが経験あるかと思います。
今回は、こういった課題に対する解決策と考えをまとめたメッセージです。

具体的に次の項目に当てはまる人向けに書きました。
・人生今のままでいいのか漠然と不安
・やりたいことはあるのになぜか着手できない
・自分が何に時間を使っていたのか謎

自分の心と向き合った時にこのような課題を感じ、その原因を整理して理解できた部分があるので、同じ思いをしている人の参考になればと思い書きました。
一意見として、参考にしてもらえればと思います。

時間泥棒の正体「アテンション・エコノミー」

突然ですが、皆さんはアテンション・エコノミーという言葉を知っていますか?
インターネットの発達により、人々の関心や注目の度合いが経済的価値を持ち、まるで貨幣のように交換材として機能する状況や概念のことです。
わかりやすく言うと、人の注意を引きつけることに価値があるという考え方です。直訳すると注意経済となります。

例として、ウェブサイトの閲覧数、フォロワーの数や動画の再生回数、ライブ配信の視聴人数などがそれに該当します。
これらが価値を持つのは、この注意に対して広告をうつことで消費を促し、最終的に企業の収益につながるからです。

このアテンション・エコノミーはインターネットとの相性がよく、ネットサービスやバーチャル空間を通じて様々なサービスが提供されています。
身近な例としては、動画・ライブ配信サービスやSNS、ネット掲示板やまとめサイトなどがそうですね。
ここから動画編集やライブ配信者、ブロガーなど新たな職業も生まれ、現代の大きな転換点の1つともされています。

このように今や生活の身近な存在となり、娯楽の中心ともなりつつあるアテンション・エコノミーですが、私はこれが人々の時間を奪っている原因の1つになっていると考えています。

「時間を奪われる」=「幸せから遠ざかる」

注意を奪うとは時間を奪うことです。
時間は人の持つ最も貴重な資源で、人生そのものです。

この最も貴重な資源を失うことは、それだけ幸せから遠ざかるということです。

アテンション・エコノミーを前提としたエンターテイメントは、人々を楽しませるという機能を持っていますが、幸せにしてくれるものではありません。
「楽しい=幸せ」は成り立たないです。
成り立つのであれば別の言葉にする意味がありません。
あくまで終着点は企業の収益向上です。

古代ギリシャの哲学者アリストテレスの主張に「人間の最終目的は幸せになること、行動の全てはそのための手段でしかない」というものがあります。
幸せになるための行動を起こすべきなのです。

アテンション・エコノミーは個人の観点で見ると注意を奪われていることになります。
本来注意を向けていたはずのものをキャンセルさせ、自分たちの方に目を向けさせています。
本来注意を向けていたものとは、その人の人生です。
想像してみてください、アテンションされていなければ自分は何をしていたかを。

人々は常に何かにアテンションされ続けています。
スマートフォンの普及により、常に手元からアテンションが可能になりました。
しかし、現実の時間は止まりません。
果たしてその毎日で、ゆく末は幸せなのでしょうか?
その可能性は低いです。なぜならアテンションの終着点は企業の収益向上だからです。

幸せになるためにはどうすれば良いのか

人生は人それぞれ、確かに正解はないと思います。
とはいえ、人の心の仕組みは一定共通でプログラムされていることも事実です。

トルストイの小説アンナ・カレーニナの書き出しにこんな一節があります。
「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」

これは個人にも当てはまることだと思っていて、幸せになるための要素は一定共通する部分があると考えています。
心理メカニズムとしては、マズローの欲求5段階説が最も有名です。

マズローの欲求5段階説とは、アメリカの心理学者であるアブラハム・マズローによって考案された人間の欲求を5段階のピラミッド構造で表す心理学理論です。
人間の欲求は「生理的欲求」、「安全の欲求」、「社会的欲求」、「承認欲求」、「自己実現欲求」の五段階に分けることができ、それぞれの欲求が積み重なって1つのピラミッドを構成しています。

1段階:生理的欲求
生きていくのに必要な基本的・本能的な欲求

2段階:安全の欲求
安心・安全な暮らしへの欲求

3段階:社会的欲求
友人・家庭・会社などの集団に受け入れられたい欲求

4段階:承認欲求
他者から認められたい、尊敬されたいという欲求

5段階:自己実現の欲求
なりたい自分になるための欲求

ここでは自己実現まで近づけるほどに幸せになれると定義します。
つまり、このピラミッドを1段ずつ登っていくことが幸せになるステップということになります。

これらをわかりやすく言い換えると2つの要素にまとめることができると考えます。
「自由であること」:経済的・社会的に自立している
「なりたい自分になる」:自分が社会から承認され、自己実現できている

では、果たして今の毎日の過ごし方は「自由であること」に近づいていますか?
「なりたい自分」になるためのアクションを起こしていますか?

やりたいことに着手できない理由

アテンション・エコノミーはこういった行動を起こす阻害要因になっています。
例えば、手に職をつけて自分の専門性を確立し、自分の価値を高めたいと考えます。
そのために資格を取るべく勉強を始めようとします。
しかし、その勉強をする時間はいっこうに訪れません。
なぜなら動画、SNS、ネットサーフィンなどに時間を取られるからです。
どうしてこんなにも意志が弱いのだろうと、自己嫌悪に陥るかもしれませんが、それは間違っています。
なぜなら、世の中の多くのサービスがあなたの注意(アテンション)を全力で奪いにきているからです。
ひたすらショートムービーを見続けさせたり、興味のありそうなおすすめ動画をひたすら再生させ続けたり、引っ張れば誰かのつぶやきが表示され続けたり。
ライブ配信で視聴者数を増やすためにプレゼントや企画配信を行ったり、中には長時間配信で注意を引き続けることもあります。
そもそもスマホを開いていなければポップアップで通知し、数あるアプリから注意を引くために赤点をつけることで起動させるように誘導します。

さらに企業は人々の注意を引きつけることを個人に委託するようになりました。
再生数に応じて報酬を払う。一定の注意を集め続けると勲章がもらえる。拡散することで抽選権利を得る。
もちろん、この個人は人々の時間を奪うつもりはありません。
自分なりの目標に向かって努力や行動し、その人なりの幸せを目指しています。
その人が幸せを目指すことは良いことです。
でも、楽しませることは幸せにすることではないです。
同じように時間を過ごしているようで、一方は幸せになるため、一方は楽しんでいるだけと、その性質は異なります。
場合によっては、どちらも楽しんでいるだけの可能性もあります。

ここで念のためお伝えしておくと、アテンション・エコノミーによるエンターテイメントを否定しているわけではありません。
エンターテイメントが人々の生きがいの1つになっていることもまた事実です。
私も楽しみにしている動画投稿や配信、友達とゲームをする時間が趣味であり、生きがいの1つとなっています。

改めて自分の時間の使い方を考える

ここで伝えたいことは、意識的に時間の使い方のバランスを取る必要があるということです。
無意識のうちにあなたの注意はどんどん奪われていきます。
流されるままに行動していると、自分の人生を生きるための時間ではなく、企業にとって都合の良い時間の使い方をさせられます。

企業の利益のために生きるのではなく、自分の幸せをゴールとした人生の時間配分をしましょうということです。
自分が幸せになるための要素を決めて、何をすべきか明確にする。
そして、楽しみの時間と幸せになるための時間は明確に分ける。
目先楽しいというだけで行動しない。

わかりやすくいえば、動画視聴やSNS、ライブ配信ばかりに時間を使っているのであれば、それは無意識のうち時間を奪われているので気をつけましょうということです。

マズローの欲求5段階説をベースに具体的にどうしたら良いのかもまとめました。

安全を確保する
 →寝食可能な家を確保する
経済的に自立する
 →自分で収入を得て生活をする(できる状態になる)
社会的に自立する
 →社会(職場や家庭、コミュニティ)に適合できる

ここまでで「自由」が得られる

人々に承認される
 →人の役に立ち、必要とされる存在になる
自己実現
 →なりたい自分のイメージに近づいていく

ここまでで「なりたい自分」になれる。
それが「幸せ」であるという状態。

具体的な行動と過程は人それぞれだと思います。
こんな職業につきたい、こんな家庭を築きたい、こんなことをしてみたい、こんな自分になりたいなど。
そこは自分の得手不得手や好き嫌いと相談して決めたら良いです。
大事なことは、「決めること」と「実行すること」です。
そして実行するために、「注意を奪われすぎないこと」です。

まとめ

自分なりに最近考えたことをここにまとめました。
心理学をベースとした幸せを一般化して定義しているので、もちろん賛否両論あるかと思います。
極端な話、寝て暮らせれば幸せと言えばそれでおしまいですし、心理メカニズムの枠を越えてそういう人もいると思います。
ですが、あくまでこのメッセージは冒頭でお伝えした

・人生今のままでいいのか漠然と不安
・やりたいことはあるのになぜか着手できない
・自分が何に時間を使っていたのか謎

の3項目に該当する人向けのものです。

該当する人にとっては現時点で自分なりに考えた一つの答えだと思っています。
幸せになることは人間の義務です。
なりたい自分を目指して、今日から行動を変えていきましょう。

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