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サンリオSF文庫総解説

"小説なんてものは、なかんずくSFは『役に立つから読む』もんじゃなく、面白ければいいのだけれど。それ以上は必要ないのだけれど。というわけで、あまり役に立たないかもしれない、SFのガイドブックであります"2014年発刊の本書は伝説の文庫レーベル【サンリオ文庫】全197冊を豪華執筆陣がレビューしたファン必携のガイドブック。

個人的には、SFブームの最中、1978年に創刊されて80年代の一部の海外SFマニアにセンセーションを巻き起こした(らしい)サンリオ文庫については、まだ幼かったので同世代ブームとは言えないのですが。先輩SF好きな方からオススメされ手にとりました。

さて、そんな本書はSFアイドル西田藍をカバーに起用し、全文庫のカバーギャラリー、そして【サンリオ文庫の伝説】についてのインタビューから始まって【サンリオSF文庫197冊を詳細な書誌データつきで約30人でレビュー】しているわけですが。

なるほど。【ディックを広く紹介していたのか!】とか【おや、池澤春菜もレビュー書いてるんだ!】とかに驚きながら、ル=グイン、ブラッドペリ、ウエルズ、ハクスリー、レムといった【馴染みのSF作家の知らない作品】や、カイヨワやナポコフ、バロウズの作品が含められているのが新鮮でした。

また、好景気で余裕があった時代だからこそ。とも言えるであろうサンリオ文庫について。【当事者たちの回顧インタビューやエッセイも貴重で】時代を超えて海外SF愛が熱く伝わってきて、同じく海外SF好きな1人として、ただひたすらに嬉しかった。

スターウォーズから始まる70年代〜80年代のSF映画、SFブームを懐かしく思う誰か。あるいはサンリオ文庫。に反応してしまう全てのSFファンにオススメ。

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