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叱らない育児が限界です#2

育児でイライラすることは悪いことなのか

子どもを叱ることやイライラすることは、果たしてそんなに悪いことなのでしょうか・・・?
わたしは、息子を出産する前から、“子どもを叱ってはいけない”“イライラしている姿を見せずのびのびとさせることで子どもは自己肯定感を持つようになり、快活に世界に羽ばたいていけるようになる”と強く信じていました。息子を叱らないことを重く自分に課していたのです。

『ほめて育てる』『怒らない育児』に苦しんでいませんか


モンテッソーリや叱らない育児など様々な教育論が話題になる中、“子どもを叱ってはいけない”“子どもにイライラしてはいけない”と過度に苦しむことはありませんか。
どんな教育論も自分が納得して、苦しくなくできるのであれば正解です。否定するつもりは全くありません。私自身も、育児に悩んだときは、モンテッソーリなど様々な観点から解決方法を探っています。
今回は、“叱ってはいけない”という気持ちに苦しむ方が、少しでも楽になるような考え方をご紹介したいと思います。

叱れない・イライラしてはいけない育児に苦しんだわたし自身

わたし自身、”叱らない育児”に苦しんだ経験者です。

叱らない・イライラしない育児の結果


息子を出産してからは、とにかく叱らない、息子の行動に対してイライラしない、認めるそんな育児をしていました。寝なくても、泣いても、トイレットペーパーを全て出しても、物をひっくり返しても、どんなことも叱らないで“優しく諭す”そんな毎日。初めて息子に苛立ちを覚えたのは、生後101日目初めてのドライブでした。生後●日目と覚えているくらい、当時、子どもの行動に対してイライラしてしまうことに罪悪感がありました。
しかしながら、息子が9ヶ月になると寒さの影響で、3ヶ月間中耳炎を繰り返し、機嫌が悪い&寝ない日々。そんな毎日の中で、ついに、イライラしない育児の限界がきました。
叱らない・イライラしない育児は、“わたしだけこんなに大変”という怒りにかわり、その矛先は主人に向くようになり、夫婦関係は最悪。とうとう関係性に限界が来たとき、はじめて『育児が辛い。なぜなら息子を叱ってはいけないし、イライラしてもいけないから。その分、全ての苛立ちがあなたにいってしまう。それも辛い』と言葉が溢れていました。
わたし自身がはじめて、𠮟らない・イライラしない育児が自分を苦しめていると自覚した時でした。

完璧を手放す育児

叱らない・イライラしない育児は、わたしには難しいと受け止めるようになりました。そして、本当に、叱ること・イライラすることは子どもに悪影響なのでしょうか?

叱られる・イライラされることで社会性を学ぶ


子どもは皆、社会に出ていきます。そこでは、全員に気持ちを理解してもらえるわけではありません。その中で、自分で考え・行動していく力が必要になります。
何かあった時に、冷静に子どもに伝えてわかってもらうに越したことはありません。ただし、親がイライラしてしまったとしても、子どもは『あれ?何かしてしまったかな・・・?』『●●がいけなかったかな?』『ちょっとやり過ぎたから次は気をつけよう…”』と考え行動していくようになります。
ある意味、“家庭で社会性を身につけていく“ということでもあるのです。そう考えると、叱ること・親が子どもにイライラしてしまうことは、必ずしも悪いことではないのではないでしょうか。

最後に

誰もが、子どもと一緒に笑って、褒めて、楽しく毎日を送りたいと思っています。それでも、イラっとすること、叱ってしまうこと、人間なら必ずあるのです。子どもは、そんな対応からも社会性を身につけます。
『やってしまったな…』と子どもに申し訳ない気持ちを持ったら、素直にお子さんに伝えましょう。そして、“反省はする、でも自分を責め過ぎない“。
気持ちを楽に育児をしていけるといいですね。

※この記事は、児童虐待等、子どもの権利を侵害することを推奨したものではありません。

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