国際NGOプラン・インターナショナル

国際NGOプラン・インターナショナルです。国内外の女の子たちが抱えている問題、それらを…

国際NGOプラン・インターナショナル

国際NGOプラン・インターナショナルです。国内外の女の子たちが抱えている問題、それらを解決するためにプラン・インターナショナルが取り組んでいる活動をすこしづつ紹介し、支援の輪を広げていきたいと思います。 https://www.plan-international.jp/

最近の記事

「生きづらさ」に負けない力~     日本で生きづらさを感じている女の子に寄り添いたい

この春、オープンして3年が過ぎたわたカフェには、多くの女の子たちの合格や入社の知らせが届き、スタッフ一同、心を躍らせました。 知らせてくれた女の子たちは一人一人みな違った「生きづらさ」を抱えています。 私たち支援する側からみると、わたカフェに来る女の子たちの「生きづらさ」は、彼女たちだけの責任ではないことは明白です。 しかし、彼女たちはうまく生きられない自分を責め、自己肯定感を持てずにいます。 「生きづらさ」という言葉を目にすることが多くなった昨今ですが、 文献(*)によれ

    • 「早すぎる結婚をなくしたい!」ベトナム現地スタッフが活動にかける思い

      2021年からベトナム北部で実施している「早すぎる結婚の防止」プロジェクトの現地事業責任者として、ハノイに駐在しているプラン・インターナショナルの石丸と申します。この活動はハザン省やライチャウ省の現地スタッフたちと一緒に実施しています。3年間の活動が終わりに近づいてきた今、各活動地域から1人ずつ代表して、ドン職員とディエップ職員、またハノイ事務所のチャン職員にそれぞれの思いを語ってもらいました。 現地スタッフの紹介 このプロジェクトに携わりたいと思った持ったきっかけは?

      • ガザ地区の子どもたちは今~暴力激化から100日

        ガザ地区における暴力の激化から100日が経過しました。地区の保健省によると、これまでに1万人以上の子どもたちが命を落としており、状況は悪化の一途をたどっています。絶え間ない爆撃によって、何十万人もの子どもや妊娠中の女性が大きな犠牲を強いられています。本来は安全な場所であるべき学校、病院、難民キャンプが攻撃の対象となり、子どもたちを安全に保護できる場所はどこにもない状況が続いています。人道支援要員にはアクセスや移動の制限が課されており、支援物資の搬入と配給は困難を極めています。

        • わたカフェのささやかな新年会~日本で生きづらさを感じている女の子に寄り添いたい

          石川県能登半島地方を震源とする地震により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。 コロナ禍を経て日常を取り戻しつつある世の中、この年末年始は久しぶりに帰省や旅行をされた方も多かったのではないでしょうか。 1年のうちでもお正月は家族や親族を特に身近に感じる時期。 一方でなるべくなら家族と距離を保ちたい人にとっては辛い時でもあります。わたカフェの利用者には、家はあっても安心して過ごすことができなかったり、実家には戻れない事情を抱えたりしている子が多くいます。 そこで、

        「生きづらさ」に負けない力~     日本で生きづらさを感じている女の子に寄り添いたい

          アニメーションで知るガザ地区の現状~罪なき子どもたちの犠牲をこれ以上増やさないために

          ガザ地区に暮らす23歳の女性ファティマさん(仮名)は、激しい戦火のただなかで、家族とともに恐怖と飢えに耐え忍びながら日記をつけています。 この度、オーストラリアのプラン・インターナショナルが、ファティマさんの日記をもとにアニメーションを制作しました。 ガザ地区のなかで起こっていることが克明に描かれ、胸が締めつけられます。この動画がひとりでも多くの人に届き、紛争で夢や未来を奪われている子どもや若者たちに思いを寄せていただけますように。 https://www.youtube.c

          アニメーションで知るガザ地区の現状~罪なき子どもたちの犠牲をこれ以上増やさないために

          驚きと発見のラオス~駐在スタートから半年を経て~

          2023年3月に、国際NGOプラン・インターナショナルがラオス北部のウドムサイ県で実施する「女の子の衛生改善」プロジェクトの進捗管理・運営に当たるプロジェクト・マネージャーとしてラオスに赴任しました。2021年に開通した高速鉄道で、国統括事務所のある首都ビエンチャンと、プロジェクトの実施地ウドムサイ県を行ったり来たりしています。プロジェクト開始から半年、ラオスでの生活と活動で感じた驚きをご紹介します。 水に流せる輸入トイレットペーパーは手が届かない!?物価高、通貨安に驚き

          驚きと発見のラオス~駐在スタートから半年を経て~

          ガザの現実を見なかったことにはできない~8年前に出会った方々の無事を祈って~

          ガザ地区とイスラエルに暮らす数え切れないほど大勢の子どもたちの命が奪われる未曾有の人道的危機が起こっているなか、以前に同地で出会った人々の無事を祈る日々が続いています。 今から約8年前の2015年2月。当時関わっていた団体の活動でパレスチナのガザ地区に入域し、前年の2014年に起きたイスラエルによる大規模軍事侵攻後の支援活動に携わりました。滞在したこの1カ月間は、私の人生において生涯忘れることのできない日々となりました。 攻撃と隣り合わせ ガザ地区の「日常」 ガザ地区と

          ガザの現実を見なかったことにはできない~8年前に出会った方々の無事を祈って~

          ガザ人道危機発生から1カ月~迅速、かつ無条件の停戦を~

          紛争を始めるのは子どもたちではないのに、最大の犠牲を負うのは子どもたち。それが、紛争が示す残酷な皮肉です。戦略を練る政治家や軍人、武装グループたちには子どもの存在が見えていないなか、子どもたちは言いようのない苦しみに耐えているのです。 世界中で繰り広げられている紛争により、大勢の子どもたちが命を落としたり手足を失ったりしています。また、紛争下では、子どもに対する虐待や脅迫、勧誘が頻発しています。子どもたち一人ひとりには名前があり、遊び仲間がいて、彼らを愛する親がいます。 ど

          ガザ人道危機発生から1カ月~迅速、かつ無条件の停戦を~

          推し活でエネルギーチャージ~日本で生きづらさを感じている女の子に寄り添いたい

          ようやく秋の風を感じるようになってきましたが、本当に暑かった今夏。 国際NGOプラン・インターナショナルが運営するわたカフェのある池袋も暑かった、いや熱かったです。 わたカフェのある池袋は言わずと知れた、推し活ショップのメッカ。 アニメはもちろんのこと、k-pop、ゲーム、映画、マンガ、などなど多くの推しグッズを求めて、たくさんの人が集まってきます。 劇場やカフェ、グッズショップ、ゲームセンターには開店前から行列ができているところも多数あります。 炎天下も何のその、推

          推し活でエネルギーチャージ~日本で生きづらさを感じている女の子に寄り添いたい

          ネパールで知った児童婚の深刻さ~真の国際支援を学ぶ原動力に~

          皆さん、こんにちは!プラン・ユースグループメンバーの鬼頭です。国際NGOプラン・インターナショナルの組織運営に対しユースの視点から助言を行う「アドバイザリー」に携わっています。現在の私の活動にもつながるネパールでの体験や、これからプランを通じて取り組みたいことをお伝えします。 途上国の教育問題への関心からボランティア留学へ 私は小学生の頃に出会った鎌田寛さんの著書と、国連でのマララ・ユスフザイさんのスピーチがきっかけで「途上国や紛争地域の女の子と教育」について関心を持つよう

          ネパールで知った児童婚の深刻さ~真の国際支援を学ぶ原動力に~

          国際ガールズ・デー2023~困難に立ち向かう世界中の女の子たちに思いを馳せてみませんか?~

          例年になく厳しい暑さの夏も過ぎ、ようやく秋の気配が感じられる季節になりました。 衣替えを前に、日本では秋のファッション、グルメの話題が飛び交っており、お出かけシーズンの到来にむけ心躍らせている人も多いことでしょう。 10月は、私たち国際NGOプラン・インターナショナルにとって特別な月です。 なぜかというと、10月11日に、プラン・インターナショナルの働きかけを受け国連に制定された「国際ガールズ・デー」があるからです。 ご存知ですか?「国際ガールズ・デー」 「国際女性デーな

          国際ガールズ・デー2023~困難に立ち向かう世界中の女の子たちに思いを馳せてみませんか?~

          遺贈寄付ウイークをご存知ですか?

          遺贈寄付とは、個人が亡くなった時に、亡くなった方や相続人が、遺言や契約にもとづき、財産を公益法人やNPO法人、学校などに贈ることです。 9月13日はInternational Legacy Giving Day、国際遺贈寄付の日。 この日を含む9月11日から9月17日に、遺贈寄付についてその価値や可能性について共に考え理解を深めるキャンペーンを実施します。 国際NGOプラン・インターナショナルでは、専任の担当者が、皆さまからの遺贈寄付や相続財産からの寄付に関するお問い合わせや

          遺贈寄付ウイークをご存知ですか?

          ソマリアで、FGM(女性性器切除)当事者から話を聞いたときの話

          2023年6月、ソマリアの北西部に位置する「ソマリランド」と呼ばれる地域に出張しました。 私が担当している「干ばつ危機下の子どもの教育」プロジェクトは、干ばつの影響を受けた子どもたちが就学を継続することができるよう支援する活動です。「干ばつで学校に通えない」といっても、家から遠く離れた井戸に行くため水汲みに時間がかかる、空腹で学校に行く気になれない、まだ子どもとはいえ働く必要があるから学校に通えない、早すぎる結婚(児童婚)などなど、子どもたちが、学校に行けない理由は一人一人

          ソマリアで、FGM(女性性器切除)当事者から話を聞いたときの話

          アフリカ、トーゴ便り~ダンス!ダンス!お祭りで「インクルーシブ教育」をPR~

          皆さん、こんにちは!国際NGOプラン・インターナショナル、プログラム部の武田めぐみです。2022年3月からトーゴに駐在し、「障害のある子どもの教育支援」プロジェクトの現地事業責任者として活動しています。 レスリングで強さを競う トーゴの「EVALA祭り」 先日、トーゴで7月に行われるお祭り、通称「EVALA(エバラ)祭り」に参加してきました。プロジェクトを実施している北部のカーラ州で開かれる格闘技行事で、各コミュニティで1週間にわたってレスリング大会が催されます。トーゴの

          アフリカ、トーゴ便り~ダンス!ダンス!お祭りで「インクルーシブ教育」をPR~

          ちょっとだけ個性を添えて~日本で生きづらさを感じている女の子に寄り添いたい

          みなさま、はじめまして。 私は、国際NGOプラン・インターナショナルが実施している「女の子のためのチャット相談」*の相談員をしている清水と申します。四国に居を構えながら、日々たくさんの女の子たちとオンラインで対話しています。 このチャット相談は、2020年6月のスタート以来着実に件数が伸び続け、夏休みに入り心や身体に変化が生じることが多いこの季節、お知らせチャイムが4時間鳴り止むことなく日々が続いています。 私自身チャット相談は初めての経験で、相談員として働き始めた当初

          ちょっとだけ個性を添えて~日本で生きづらさを感じている女の子に寄り添いたい

          外交官、モデルを経て国際NGOプラン・インターナショナルの職員に~ジェンダーにとらわれない世界に向けて~

          皆さん、こんにちは!プラン・インターナショナル、プログラム部の山本です。外交官やモデルの仕事を経て、プラン・インターナショナルでジェンダー問題に取り組む仕事を選んだ理由を、これまでの経験を交えてお話ししたいと思います。 外交官としてフランスやブルキナファソでプロジェクトに従事 さかのぼること7年前の2016年。外交や平和構築への関心から、外交官としてのキャリアをスタートさせた私は、霞が関やフランス、ブルキナファソで勤務してきました。在ブルキナファソ日本国大使館で、国連人口

          外交官、モデルを経て国際NGOプラン・インターナショナルの職員に~ジェンダーにとらわれない世界に向けて~