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プラスチックの専門家【プラセスラボ】の新たな挑戦をお届けするnoteが始まります!

愛知県で自動車用のプラスチック部品を製造する(株)プラセスです。

最近SDGs(2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標)の流れでレジ袋が有料化されたり、ペットボトルが薄くなったり、ラベルが紙になったり、プラスチックゴミの分別が厳しくなり、皆さんの身の回りのプラスチック事情がちょっとかわってきたと思いませんか?

テレビでプラスチックゴミに汚染された、海や動物のショッキングな映像をご覧になった方もいらっしゃると思います。

こんな話を聞きますと、私はプラスチックは生活を豊かにしているし、世の中の人に喜んでもらっていると自負していましたので悲しくなります。

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みなさんこう思ってはいないでしょうか?

「日本は先進国だし、リサイクル率も高いと聞いているし、日本人はゴミをポイ捨てしないし、プラスチックのごみ問題はどうせ他の国の影響が大きいんだろう・・・」

最近の調査では、海洋中に3,000以上ものプラスチック、金属、ゴム、漁具などの人工物が発見されその1/3がプラスチックで、89%はレジ袋などの使い捨ての製品だったそうです。

大阪湾に沈むレジ袋は300万枚と推定されている・・・驚きですよね!

日本はプラスチックの生産量で世界第3位、プラスチックごみの排出量は日本の人口1人当たりの廃棄量においてアメリカに次いで世界2位という、プラスチックごみの大国のひとつなんです。

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なぜ日本はプラスチックごみ大国なんでしょうか?

日本はプラスチックごみの排出量は年間903万トンで、一般家庭からでる廃プラスチックの量が418万トン、企業は485万トンとなっています。

一般家庭からでる廃プラの78%が梱包や容器などの使い捨てプラスチックなので、他の国と比べて圧倒的に使い捨てプラスチックの量が多いです。

これだけコンビニが多いのも日本ならではですので皆さん理解できるますよね!
レジ袋などの梱包やペットボトルがポイ捨てやごみ回収場所から河川に流出して海に堆積して海洋汚染につながっています。

日本のプラスチックのリサイクル率は世界高水準じゃないの?

確かに日本のプラスチックのリサイクル率は世界高水準約84%で、欧州は約42%、米州は約21%…、日本はこの数字だけならリサイクル大国です。

でも実はそうでもない・・・
なぜなら、日本は回収したプラスチックごみの7割以上を熱エネルギー利用のため焼却しているから。分別してゴミに捨てたほとんどが、ただ単に燃やされているだけなのです。熱エネルギー利用を含めてリサイクル率84%なのです。

海外ではリサイクル率マテリアルリサイクルを指します。プラスチックごみを原料として再利用することをリサイクルと考えると、日本のプラスチックリサイクル率はたったの23%なのです。
この数字は世界的にみても低い水準を記録しています。

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先ほどのマテリアルリサイクル率の23%中、更に日本でリサイクルで使い切れないプラスチックごみを海外に輸出しているのです・・・

■日本の廃プラスチック輸出量
総輸出量 2017年 年間143.1万トン 2018年 年間53.5万トン
※2018年より輸出国の中国が輸入禁止処置を実施

実際に私たちが一生懸命分別しているプラスチックのごみが燃やされず再利用されるのは1割から2割と言われております。

私は非常に残念な気持ちになります。

なぜもっと再生利用されないのか?

それはプラスチックは熱をかけ溶かせば溶かすほど物性が劣化する事が原因です。ペットボトルでも私たちが製造している自動車部品でも、粉砕して溶かして再生利用しますが・・・

「安全安心」なモノを造るために再生利用できる比率が決まっているのです。この再生利用比率はおよそ10~30%で、それ以上再生利用すると製品の機能を満たすことが出来ないからです。だから使いたくても使えないのです。

結局使い切れないプラスチックは、海外に輸出するか産業廃棄物として埋め立てられるか、熱エネルギー利用で燃やされるのです。

私たちはこの再生利用を待つプラスチックの事を「行き場のないプラスチック」と呼んでいます。

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こんな現状を少しでも足元から改善出来ないだろうか?

そんな思いからプラセスでは、行き場のないプラスチックをリデュースして、今までにない魅力的な商品に変身させる【PLASESS LAB】をスタートしました。

しかし私達だけで出来ることには限界があります。

そこで商品開発と平行して、皆様に環境やPLASESS LABの取り組みを知ってもらうために、PLASESS LABのnoteをはじめました。

PLASESS LABの考え方や想いをnoteでお伝えさせて頂きます。

そしてこのnoteを通して、実は身近にあるプラスチックについて、思いを馳せて頂ければと思います。

そもそも㈱プラセスは、車載用プラスチック部品を製造して40年の企業です。車は高い安全性を求められる製品です。だからこそ、部品の安全性についてどこまでも追求し、ひたすら邁進してきました。

しかし近年、プラスチックにおけるゴミや汚染問題が話題になっています。

候補①

波と共に押し寄せ、海岸を埋め尽くすゴミの山。洋上はるかな無人島の浜にも打ち上げられる空のペットボトル、海流に乗って何千キロも流され、浮遊を続けるビニール袋、海底の泥の中に大量に堆積するマイクロプラスチック…。(WWFジャパン)

これまで磨いてきた40年が、ゴミや汚染問題になっているのはなんとも悔しいものです。もちろんこれらのゴミをすぐになくすことは出来ません。しかし、自社としてできることを少しでも進めていきたい。

その想いから生まれたのが「PLASESS LAB」です。「PLASESS LAB」の開発コンセプトは、再利用できないプラスチックをリデュースして、今までにない魅力的な商品に変身させることです。これからおもしろいリデュースで、皆様のワクワクするような新商品を世の中に提供して、環境について考えて頂くひとつのきっかけしてほしいです。

このnoteでは、廃プラやPLASESS LABについて様々な事を紹介していく予定ですが、最初は3つの紹介をしていきたいと思っています!

・PLASESS LABの想い
・プラセスで生産される商品の原材料と環境の関係
・LASESS LAB第一弾商品【リプラスストーン】について

リプラスストーンというのは、プラセスラボが開発した記念すべき第一号商品です。30色以上のアクリルで出来た防犯砂利で、クラウドファンディングの【MAKUAKE】様でプロジェクトを開始、中日新聞、中部経済新聞やFM豊橋(ラジオ)やCCNET(ケーブルTV)などでも取り上げて頂いた商品です。

手

ご興味がある方は合わせて下記もご覧頂けると嬉しいです。
http://replas-stone.plasess.co.jp/replas-stone/

本当はもっとリプラスストーンについては語りたいこともたくさんありますが、今回ははじめましてのご挨拶になりますので、続きはまた投稿させてもらいます。

長くなってしまいましたが、noteを通して廃プラについて知って頂き、PLASESS LABの取り組みを応援して頂けると嬉しいです。

こちらは定期的に更新致しますので、環境と私達の取り組みをご覧頂けると嬉しいです

これからどうぞ宜しくお願いします!!!

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