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「ミュージアムグッズ」を日常でもっと楽しみたくて! 買って良かった お役立ちアイテム。

美術館で展覧会を観たあとのもうひとつの楽しみといえば、ミュージアムショップ!絵ハガキやクリアファイルのような定番商品はもちろん、トートバッグやお菓子、作品をモチーフにしたユニークなグッズなど、素敵なミュージアムグッズに目移りしてしまいますよね。

でも、作品を観た直後の興奮や、「ここでしか買えない!」の特別感で購入したものの… 日常に戻ると、もったいなくて"普段使い"できなかったり、飾り方が分からなくて引き出しに入れたままになってしまうことってありませんか?

せっかく気に入って買ったミュージアムグッズだからこそ、もっと身近で気軽に楽しみたい!

1年に400展ほどの展覧会を見に行くアートライターの私が、様々なミュージアムグッズを ”日常でもっと楽しむ" ために買って試してきた中で
 ・日常の中にグッズを楽しく取り入れられるもの
 ・グッズを日常づかいするときに便利だったもの
という観点で「買って良かった!」と思うものをご紹介します。


1) クリアファイル

お手頃価格で大判で美しいプリントの上、「日常で使えるものだから〜」とついつい買っちゃうクリアファイル!でも、汚れるのが怖くて袋から出せなかったり、棚にしまいっぱなしになっちゃったりするんですよね。せっかくの美しいプリント、”見せて”楽しんでみませんか?

ついつい買っちゃうクリアファイル。どんどん増えていきます。

▍ニトリの「B4サイズポスターフレーム」

まずはそのまま飾るための額。クリアファイルって、A4の紙を入れる仕様なので、通常のA4版額だと入らないんですよね。ニトリのこちらのフレームは、大きめのB4サイズのフレームに、A4サイズの絵を飾るためのマットが入っているので、クリアファイルがキレイに飾れます。

加藤泉さん作品のクリアファイルを「B4サイズポスターフレーム」に。

イチオシのポイントは、その「マット」部分。実は、セリアなどの100均でもクリアファイルを飾るための額が販売されていて、こちらも良いのですが、このマットの余白部分があることで、作品が際立ち、特別感がアップします。

同じクリアファイルをセリアのA4クリアファイル用額に入れたもの。ちょうどクリアファイルが入るサイズ。100円ながらしっかりとしていてコスパ◎で、こちらも良かったです。

飾る時には、裏の図柄が透けないよう、中にA4のコピー用紙や厚紙を入れるのがおすすめです。

コピー用紙数枚か少し厚手の紙を挟むのがオススメです。

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▍LEDポスターパネル

クリアファイルならではの楽しみ方ができるのが「LEDポスターパネル」。薄型のLEDバックライトが入ったパネルです。本来はお店のウェルカムボードなどに使うもののようですが、ここにクリアファイルを入れると、展覧会の”ライトボックス”の作品のように鮮やかな色を楽しめるんです。

江口寿史さんの展覧会で購入したクリアファイルを「LEDポスターパネル」に入れました。

均一なライトで明るく作品が楽しめるし、部屋に1つあるだけで華やかになります。明るい雰囲気の絵画や写真作品、ポップなイラスト調の作品に向いていますね。

パネル単体ではこんな感じです。薄いです。

難点としては、A4クリアファイルがそのまま入るサイズの市販のLEDパネルがみつけられていないことと、両面に絵がプリントされたファイルは透けてしまうこと。わたしは、もともと日常使いが出来ていなかったクリアファイルで、明るく見せたいものは、思い切ってA4版にカットしてしまいました。カットしたものは、額に入れて飾ることもできますしね。

A4サイズにフチをカット。普通のカッターでキレイに切れます。

制約はあるものの、ライトボックス風の作品の明るい見せ方が好きな方にはオススメです。

▍クリアファイルを絵画のように楽しむ マイミュージアムトートバッグ

こちらは外でも好きな作品を楽しめるアイテム。クリアファイルをトートバッグの窓部分に入れることで、大好きな作品がトートバッグの柄として楽しめます。色合いがシックで、フレームも額縁風になっているので、絵画作品を入れるのにもぴったりですね。

クリアファイルがすっぽり入ってトートバッグの柄に。

さらに、展覧会帰りに図録を入れても安心のしっかりした布地でつくられていたり、お財布などを入れても安心のチャック付きポケットや内ポケットがついていたりと、機能面も充実しているのが嬉しいです。

収納力も十分です◎

わたしは白地に金縁のタイプを購入しましたが、現在はより日常使いしやすそうな〈モダン〉タイプが販売されています。

2) ポストカード

つづけて、こちらもついつい購入してしまいがちなポストカード。1枚100円程度で購入できるし、ひとつの展覧会で複数枚購入してしまうこともありますよね。でもやっぱり、ケースに入れてしまうとあまり見返さなかったり… そんなポストカード、もっと飾って・使って楽しんでみませんか?

ポストカードもついつい購入してしまいますよね。

▍100均・IKEA・無印良品のフレーム

まずは、そのまま飾るための額。100均をはじめ、無印やIKEAでも、1,000円もしないお手頃価格で様々なサイズ・形状のものが販売されていますね。

杉本博司さんの個展で購入したポストカードを100均額に。

個人的にオススメなのは、少し大きめの額を選んで作品のサイズにあわせた台紙(マット)をつけること。ハガキの形状が見えるようにそのままフレームに入れるのと比べて、フチをつけるだけでぐっと締まって見えます。

ハガキの縦横比とは異なる比率の余白部分をマットで覆います。マットは厚紙で手作り。

なお、ポストカードの飾り方については、過去にこちらの記事でも書いています。

▍ポストカードをもっと楽しむマイミュージアムポーチ

使いやすいサイズのポーチです。

お気に入り作品のポストカード、せっかくなら外に持ち歩きたいなぁ…という場合にオススメなのがこちら。ポーチの外側にある透明ポケット部分に、きっちりとポストカードが入れられます。

シンプルなので、どんなジャンルの作品にも合うのが嬉しいです。

額縁のようなフチがついているのでポストカードの絵が映え、また、半透明の保護板や、封筒型のクリアポケットふたで、ポストカードが折れたり汚れたりしないように保護されるのが嬉しいところ。内ポケットもたくさんあって、ポーチとしても使いやすいのも素敵です。

ポストカードがキチンとガードされる作りなのが嬉しい。

3) アクリルキーホルダー・缶バッジ

作品をモチーフにしたアクリルのキーホルダーやボールチェーン、缶バッジなども、お気に入りの作品やアーティストグッズを持ち歩けるし、さりげなくアーティスト名や作品を見せられるのも良いですよね。

持ち歩いて楽しみたい!でも、なくすのが怖い!!とジレンマの キーホルダー、ボールチェーンホルダー、缶バッジ。

ただ、これらの難点は「印刷にキズがつく」ことと、「カバンに付けていると落としやすい(なくす)」こと… 特にボールチェーンのキーホルダーや缶バッジでは、私も何度も痛い目を見ました…(泣)でも、今は便利なものが100均で売っているんですね。

▍100均(セリア)の「アクリルキーホルダー用印刷保護シート」

3枚入りで100円の透明シート。アクリルキーホルダーの印刷面に合わせてカットして貼り付ければ、印刷面のキズや印刷剥がれを防止できます。ハガキ程度のサイズなので、比較的大きめのモチーフでも対応できるのも嬉しいところ。

3枚入りで100円です。

複雑な形だとカットするのがなかなか難しいものの、弱粘着糊で、シートも丈夫なので、貼るのに失敗して張り直しても、印刷が剥がれたり、シートがよれたりしないので安心です。

ジュリアン・オピーの展覧会で購入したアクキーに保護シートを。穴の部分を避けて貼りました。貼り直しが出来るので複雑な形でも安心です。

ちなみに、わたしはアーティストさんにいただいたサインの保護にも使っています。糊に油性ペンが溶け出さないか心配でしたが、今のところペンがにじんだりする様子は見られません。

明和電機のアクキーにサインを頂きました。こすれて消えてしまうのが怖いので上から保護シールを。

ちなみに、缶バッチ向けには「缶バッチカバー」なんていうのも100円で販売されていて、100均あなどれない…!

▍100均(キャンドゥ等)の「ボールチェーンキーパー」

ボールチェーンのグッズ… 気に入ってつけたいのに、落とすのが怖くてつけられない...!(私は過去に何度も紛失しました…)のジレンマだったんですが、コレと出会って安心して付けられるようになりました!

10個入りで100円!

取り付けは、ボールチェーンにこの「ボールチェーンホルダー」を通して、コネクタをつなげた後、コネクタ部分にこのホルダーをはめるだけ。はめるのに少し力が要りますが、留め具部分をしっかりとガードしてくれるので安心です。

留め具部分をしっかりホールドしてくれて安心です!

がっちりとハマるので、外すときにも結構力が要りますが、最悪、このチューブをカットすれば外せますね。10個入りで100円というお財布に優しいお値段も嬉しいです。

▍100均(キャンドゥ等)の「缶バッチキーパー」

はい…缶バッジも過去に何度も落として悲しい思いをしました。安全ピンで二重留めにしたりもしましたが、他にもう少しスマートな方法はないのかなぁ…

こちらは20個入りで100円!

そこで見つけて、試してみたのが「缶バッチキーパー」。缶バッジのピンを布に通した後にこちらを針に装着。フックとの接触部分に密着するようにすると、針がかなり外れづらくなります。本当にシンプルなので、本当に外れないかちょっとドキドキですが、今のところ、こちらをつけてお出かけして外れたことがありません。

缶バッジを裏から見た様子。小さな白いパーツが「缶バッチキーパー」。小さいながら、ちゃんとホールドしてくれます。

缶バッジ以外のバッジでも使えそう〜と思ったのですが、バッジによって針の太さが違って、針が細すぎて「缶バッチキーパー」がするすると動いてしまうものもありました。使用する時には、ちゃんとキーパーが動きづらいか確認してからお出かけしたほうが良さそうです。

飯川雄大さんの《 デコレータークラブ —ピンクの猫の小林さん—》の缶バッジ。これで安心してつけてカバンにつけてお出かけできます。

4) フィギュア・アクスタ等の立体

ミュージアムグッズの中ですごいな〜と思うもののひとつが、作品をフィギュアにしたガチャガチャ。めちゃくちゃクオリティの高い「作品のミニチュア版」が数百円で手に入っちゃうの、ほんと驚きですよね。そんなフィギュア類を飾るのに便利!と思ったグッズをご紹介します。

ガチャガチャでゲットした岡本太郎作品のミニチュアに、コップのフチの太陽の塔、タローマンのアクスタ。

▍ミュージアムジェル

小さなフィギュアを並べて心配なのが「倒れる」こと。地震があった後とか、棚の小物類がドミノ倒し…というのもありがち…

無色透明の「ミュージアムジェル」

そこで、活躍するのが「ミュージアムジェル」。無色透明のジェルで、これを少量ちぎってフィギュアと土台を接着剤のようにつけると、すこしの揺れでは倒れないくらいしっかり固定されます。

実際に、美術館や博物館でも展示物の転倒防止に使われているものなのだとか。わたしは元々は、立体作品の転倒防止用に購入しましたが、グッズの固定にも便利でした。

少量をちぎってフィギュアの裏につけます。

接着剤のようですが、はがすときには簡単にはがれ、フィギュアや土台に残ってしまったジェルも、ジェル同士をくっつけるようにして簡単にとれるのも素晴らしいところ。(わたしは以前にアクリルケースを固定したらしっかりくっつきすぎて焦りましたが、ドライヤーで少し温めたらキレイにはがれました。)

傾けてもしっかりくっついています。

▍ 100均(セリア等)の「フィギュア用固定シール」

40枚入り100円。気軽にお試しできる金額ですね。

とはいえ、転倒防止用ジェルをボトルで買うほどはいらないな…と思う方にオススメなのが、100均の「フィギュア用固定シール」。セリアで購入したこちらは、100円で40枚はいっていました。こちらは丸い両面シールのようになっていて、そのままフィギュアの下に貼り付けてつかえます。

剥がしてフィギュアの裏に貼り付けるだけ。

先ほどのミュージアムジェルと比較するとこちらのほうが硬い糊状でしっかり付くように感じます。長期間で糊の跡残りがないかはまだ確認できていませんが、まず短期間では跡残りせず剥がせました。(個人的にはミュージアムジェルの方が柔らかくて剥がしやすいのが良いなと感じます。)

こちらも、傾けてもこの通り、ちゃんと固定されています

▍IKEAの立体額

立体のグッズに額?というと変な感じがするかもしれませんが、フィギュアを飾るのにもいいなぁと思ったのが、額縁部分に深さがあって、ボックスのようになっている「立体額」。

ヤノベケンジさんの《SHIP'S CAT》のフィギュア。額にサイン入りの薄手の図録を入れ、額縁の厚み部分にフィギュアを入れました。

これの良いところは、フィギュアと一緒にチラシなどの平面のグッズも飾れるところ。例えば、行った展覧会のチラシや展覧会で購入した絵はがきと一緒に小さなフィギュアが飾れます。額縁の中の小さな空間が、好きなアーティストの世界観でいっぱいにできるのも嬉しいです。

厚みのある額の中にフィギュアがちょうど入ります。フィギュアはミュージアムジェルで固定しています。

▍LEDテープ・ミニLEDランプ

左 人感センサー付LEDテープ、右 100均のLEDライト

棚にフィギュア等の立体を飾っている方にオススメなのが、LEDテープや、100均で売っているミニLEDライト。棚の天井に貼れば暗くて見づらくなってしまう棚の奥の方にあるフィギュアを照らせますし、スポットライトのようにお気に入りを照らし出して目立たせたりと、様々に使えます。

大竹伸朗さんのフィギュアをはじめとしたグッズ類。小さいものをたくさん飾るときにも、全体を明るく照らしたり、スポットライト的に照らしたりできるのが良いです。

テープLEDは好きなサイズにカットして使えるものが、ニトリなどでも販売されています。また、人感センサー付きのものもあるので、自分が近づいたときだけぱっと明るくなってくれるようにするのも良いかもしれません。

番外編:100均の「推し活」グッズ類は、ミュージアムグッズを楽しむのにも便利

かゆいところに手が届く100均の「推し活」グッズは、美術館のグッズを飾ったり楽しむのにも◎

今回の記事の中でも、100均グッズがいくつか登場していますが、特にミュージアムグッズを楽しむために相性が良いなぁと思っているのが、100均の「推し活」グッズ。

ご紹介した以外にも、例えば、缶バッチ用カバーや、フィギュアのディスプレイ用ケース、お気に入り展覧会のチラシの切り抜きを入れて使えそうなオリジナルキーホルダーやオリジナルボールペンケースなど。それに、缶バッジやポストカードなどのグッズそのものを収納しておくためのホルダー類も充実していますね。

まとめ

グッズを取り入れながら、ミュージアムをもっと身近に楽しみたいですね!

「ミュージアムグッズ」を日常使いでもっと楽しむためのオススメのグッズをご紹介しました。グッズ類にも様々な楽しみ方があり、汚れない・なくさないための便利グッズもありました。

こうしたグッズをつかいこなして、大好きなアーティストや作品の世界をもっと身近に楽しみたいですね!

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