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2020.4.26 丁寧な暮らしとは言いたくないのだが

今朝はくもり。ほどなくして雨が降り出した。気持ち良い晴れた日はもちろん大好きなのだけど、白っぽい今日のような日は元気じゃなくても許される気がしてなんとなく落ち着く。

先週の私が月曜日の私を信頼していたのか、いなかったのか、午前中からMTGが突っ込まれていたので、仕事モードにスムーズに導入される。今日はサボるでもなく猛烈に仕事をするでもなく、なんだか良いペースで仕事ができた。私は人の目や、側にいる人の機嫌や、人の話していることがどーーうしても気になって疲れてしまう性質だから、考えたり黙々作業する仕事だったら一人の方がやりやすい。気になったことがあれば(意外にも?)溜め込んでいるビジネス本だってすぐに参照できるし、コーヒーを淹れたりラジオ体操したりで休憩も取りやすい。リモートワークはちょっとした相談に少しハードルを感じたり、プリンターがなかったり、モニターがなかったり、不便なこともある。でも、また毎日毎日出勤する日々にこの身体がついていけるような気がしなくて、途方に暮れてしまう。

私はかれこれ4~5年間ジェルネイルをし続けてきたのだが、今すっかり剥がれてしまった。外出自粛でネイルサロンに行っていないというだけだけど、これを機にジェルネイルをやめようかと思いはじめている。誰によく見られたいでもなく、自分の気持ちを落とさないためのおまじないとして続けてきたつもりだった(事実、私のネイルは男ウケしなそうなものばかりだ)のだけど、やはり人に見せないとなるとトーンダウンするものだったのだな。何度もヤスリがかけられて薄くなった爪は、まったくもって頼りなく、割れないように短くそろえた。でも、久しぶりのすっぴんの手を眺めると、今までが随分ゴテゴテしていたようにも思え、これも悪くないかと思ってきた。

あまりナチュラルキラキラ丁寧な暮らし志向なことは言いたくないのだが、ずっと家にいるとなると、今まで見えていなかった身の周りのことが気にかかる。適当なよれよれのカットソーとスウェットではなく、肌触りのよいパジャマが欲しくなる。気合が入るガッチリホールドするタイプの下着が好みだったけれど、今は華美ではないがリラックスできる上質な下着が欲しい。この部屋に住んで何年も経つのに、今さら理に叶った動線の収納なんかを考えだしたりもしている。

今まで誰かに差し出す自分のことばかりを必死で考えて、時間もお金もかけてきたようだ。そしてあまりに自分自身の居心地の良さに無頓着だった。自分の居心地の良さファーストの丁寧な暮らしを、どこか金持ちの道楽なのではと思ってきたけれど、そういうことばかりでもなくて、私が自分の心地よさを求める声を聞かぬふりをしてきただけかもしれない。この日々はこれまでと違う視点を私にたくさん差し込んでくる。

いましんどい思いをしている人たちを思うと早く収束してくれと願わずにはいられないし、私だって早く外に出て好きな人たちに気兼ねなく会いに行き、気ままにイベントに足を運び、美味しいご飯を食べにお店に行きたい気持ちは山々だ。だけど、このモラトリアム期が終わってしまうことが少し怖くもなってきた。

一番最初に帰って来る不要不急の外出が、毎日職場に通うことなのだろうと思うと悲しいからかもしれない。

今日のご飯は、
菓子パンとコーヒー、もぐら園に触発された味噌ラーメンせめてもの野菜入り、ナスと豚肉の中華風炒め物とご飯とスープ



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