青葉

’89東京生まれ、東京の会社員。 like→Clarinet、短歌、美味しいもの、買い…

青葉

’89東京生まれ、東京の会社員。 like→Clarinet、短歌、美味しいもの、買い食い。‪

マガジン

  • plastic sonata ーアラサーOL記

    日記として仕事や恋愛やあれこれについて。

  • もぐら録

    紫原明子さん主催のもぐら会にて執筆したエッセイ、「日々の問い」に対する回答や、生活をしながら考えた自分のテーマに対する思考の記録です。

  • 往復書簡(ヒトウ イロコ/青葉 鈴)

    • 5本

    ヒトウ イロコ / 青葉 鈴

  • 往復書簡(青葉 鈴/真城 ひろの)

    • 4本

    青葉鈴と真城ひろのの往復書簡。

最近の記事

2022年の長い日記

今年、見知らぬ方が、以前私が書いたnoteの記事をTwitterで取り上げてくれた。記事を読めば、しばらく前の自分のことなのにもう随分遠いところまで来たなと感じさせるもので、何も変わっていないように思えても自分はちゃんと進んできたのだなと感傷に浸ることになった。私にとって文章を残すことは今の自分のを整理するためにも、未来の私への記録のためにも、やった方が良いこと。なのだけど、私が文章を書きたくなる時というのは明らかに状態がダウナー側に振れているときで、この1年は文章をあまり書

    • 沈殿する

      自分はいま過渡期にいるのだろうという感覚を、ここのところ持っている。 と言っても、例えば転職のようなわかりやすいステータス変化を予定しているわけではない。こういうことを根拠をもって説明することは難しいのだが、今までどおりのやり方で努力でねじ伏せようとするとどうもうまく進まない、これまでだったら喜んでいたであろうことがあんまりうれしくない、やたらと断捨離したい、大小そんなことが続いている。それは体力の衰えだったり、仕事や人生の経験値が増えたことだったりが関係しているのだと根拠

      • 心底だめな日の日記

        あまりに心がだめなので、平静を保つために書く。 朝からくらくらして、仕事開始を遅らせる。 昼ごろから在宅で仕事して、必要最低限だけやって、いくつかの会議をとばして、夕方に店じまい。 ベッドに入る。起き上がっているとくらくらするけど、あんまり眠くはなくて、寝れない。お腹空いてしまったので、カップ麺を食べる。本当はパーソナルトレーニングを予約してたのだけどキャンセルしてしまった。 昨日は出社して仕事をした。ものすごく身体が重かった。夜帰宅途中、気分があまりに晴れないので一杯

        • 往復書簡:4通目。無風

          こちら、ちょっとばかり前に書いたものではありますが。 イロコさん 随分お返事が遅くなってしまいました。ごめんなさい。 こんなことを堂々と言うべきではなかろうと思いつつ、最近さっぱり仕事に身が入りません。やる気が出ないのが仕事だけならまだ良いのですが生活全般がどちらかというと無気力の側に針が振れています。昨今の感染症の状況もあってほとんど在宅勤務で家にいるのに、ジムもほとんど行けていないし、カフェにでも行って気分転換を、と思うこともあるのですが億劫な気持ちが勝って約束でも

        2022年の長い日記

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        • plastic sonata ーアラサーOL記
          32本
        • もぐら録
          15本
        • 往復書簡(ヒトウ イロコ/青葉 鈴)
          5本
        • 往復書簡(青葉 鈴/真城 ひろの)
          4本

        記事

          往復書簡:真城くんへ。3通目 《まとも》と呪いの話 

          真城くん、お手紙ありがとうございます。 私の書いたことを受け止めてくれて、私の語ったことをかみ砕いて考えたうえでお返事をもらえるということの、こそばゆさと喜びを感じました。 真城くんがお手紙の最後に書いてくれた通り、わたしの中には《まともな人間はこうしている》という声が結構強烈に響いています。 まともな30代ならこのくらいの資産があるべきだ、とか まともな30代ならまともなパートナーがいるべきだ、とか まともなビジネスパーソンならこのくらい努力はしてしかるべきだ、とか。

          往復書簡:真城くんへ。3通目 《まとも》と呪いの話 

          往復書簡:2通目。あざとさの話

          https://note.com/laundrytime/n/n53bc8c71b271 2021/12/3(金) イロコさんへ お手紙ありがとうございます。 食い意地の張っている私は、イロコさんのねこの話を伺うと、はらぺこ偏食ねこちゃんにシンパシーを感じます。イロコさんににゃーにゃー甘えておやつをもらいたいです。 私は今村夏子さんの本を何冊か所持しているのに、実は読み切れたことがありません。なぜか冒頭数ページで脱落してしまいます。イロコさんからの手紙を機に読もうかと

          往復書簡:2通目。あざとさの話

          拝啓。ふたりの友人へ。

          なにか書くことを自分に課したものの、書き続けるのはむずかしい。秋生まれの3人が並んで肉を食らいながら、じゃあお互いに手紙を書くつもりで書いてみましょうかと始めた、これは自主トレです。初日のテーマは、「他人」。 2021/11/11(木)青葉一通目 私の古い記憶のなかに、猛烈にわがままを言った日のことがあります。 ピンクの生地に白い水玉、襟元にはサクランボの柄がついているフリフリスカートのシャーリーテンプルのワンピース。 あれはきっと幼稚園の頃、両親に連れられて行った洋

          拝啓。ふたりの友人へ。

          檸檬にまつわるあれこれ

          私の通うカフェマメヒコでは、冬になると柑橘のデザートがメニューに並ぶ。どれも美味しいのだが、私は特別レモンケーキが好きだ。檸檬の果汁がたっぷり混ぜ込まれたカスタードクリームと、さっぱりした生クリームの、黄色と白の綺麗な二層。爽やかな酸味が鼻に口に広がり、どっしりしているというのにいつもぺろりと平らげてしまう。 そう、檸檬の旬は蜜柑と同じく冬だ。それなのに私は、檸檬といえば蒸し暑い京都を思い出す。「ここが梶井基次郎の『檸檬』の丸善なんだよ」と夏の京都で父が言ったからだ。私が高

          檸檬にまつわるあれこれ

          熱海の片隅から−−2020年の卒論に代えて

          2020年1月3日、私は熱海へ向かった。まだコロナウイルスは、大陸のとある地方で発生した新種のウイルスという、小さなニュースに過ぎなかった頃だ。正月の親戚の集まりに笑顔を貼り付けて参加した後、私が一人暮らしの家に帰ってきてできたのは、涙を流すことだけだった。先立つ12月にずっと続けてきてた「曖昧な関係」をはっきりさせたくて、彼に食い下がった結果、音信が途絶えた。そのまま、一人迎えた新年だった。 気晴らしに海でも見に行こうと思いつき、職場の駅の電光掲示板に表示される「熱海行き

          熱海の片隅から−−2020年の卒論に代えて

          牛蒡の味を知って大人になる

          映画なら主人公が漫然と日々を過ごしているのなんて冒頭5分程度の話なのに、こちらの人生とくればいつまでたっても物語は動かない。がさっと心も身体も攫われてしまうような瞬間は、物語の始まりは、まだか。 これまで私は、コラムとも日記ともつかないような文章をwebのあちこちにばらまいてきた。それらを今、ふと思い立って読み返してみると、あるときには安月給でも無我夢中で仕事をしていたり、またあるときにはどうにも説明がつかないほど愚かな恋にのめり込んでいたり。こんな私でも、このときはたしか

          牛蒡の味を知って大人になる

          サツマイモとリンゴの夜

          なにか主題があるわけではないが、久々の日記。 ここのところの私は忙しい。10月に部署を異動になったのだ。異動先が元々仕事の多い部署な上、慣れない業務や人間関係で骨が折れる。 昨今の労働時間に対する取り締まりの厳しさによりものすごい労働時間なわけでは全くない。休みも取れているし、今でもテレワークが基本となっているものだから通勤時間もないし、睡眠時間は取れている。周りも私に気を配ってくれているのもわかる。ありがたい。 それでもどうにも疲れが取れない。この感じている疲労感は身体と

          サツマイモとリンゴの夜

          GoTo女の一人旅、輪郭を取り戻す旅

          決めた。行こう、瀬戸内海。 コロナウイルスが猛威を振るい未だ多くの人が移動を自粛する中、もう居てもたってもいられず一人旅をすることに決めた。 都合の良い解釈なのはわかっているけれど、呼ばれているような気がしたのだ。瀬戸内国際芸術祭の舞台にもなる、直島および周辺の島々。穏やかな青い海、気持ちの良い風、島の自然に溶け込むように存在するアート作品達が待っている、あの場所へ行かなければ。 こんなにも一人旅に駆り立てられたのはなぜなのか、自分でもよくわからない。コロナ自粛でずっと家

          GoTo女の一人旅、輪郭を取り戻す旅

          愛を教えてくれた、桃のこと

          スーパーの店頭に桃が並ぶ季節になった。うやうやしくこちらを見つめるピンクと白のグラデーションの丸。私の一番好きな果物だ。 実家で暮らしていた頃、この季節になるとたまに母が食後に桃を剥いてくれた。ひとつの桃を母と弟とわたしの3人で分ける。美味しい水々しい果肉部分は弟とわたしに同じくらいの量だけ。母は種の周りについた果肉の部分。 小さい頃は、母も同じくらいだけ桃の取り分があるように見えていたけれど、わたしが桃の種の大きさを知ると同時に、母だって好きなはずの桃をほんの少ししか食

          愛を教えてくれた、桃のこと

          まだ決めかねている

          いつもはPCで文章を書くけれど今日は疲れていてPCを取り出す元気もないのでスマホで書くことにする。 6月1日、そして2日。緊急事態宣言が解かれやってきた6月私は久々に電車に乗り、出勤した。 私の会社はまだ基本的にリモートワーク。私は業務都合で2日間だけ出ることにしたが、会社に来ているひとの数は少ない。 通勤と、人と直で喋りながら仕事することの疲労は、一人で家で仕事をしていた時とは明らかに違う。身体がどんよりする。足がいつもより浮腫んでいる。帰路で頭の回転数がどんどん低下

          まだ決めかねている

          自分と他者の境界線を引くこと

          ちょっと読むのに根気がいる本を読むことも、文章を書くこともGWと共にサボってズルズルとここまで経ってしまった。週が開ければ東京の緊急事態宣言にも動きがありそうだ。準備運動ではないが、コロナ自粛期間のことをつらつらと書いておこうと思う。 私は3月末からリモートワークに体制に入った。業務の都合で途中半日だけ出社したけれど、基本的にはずっと家で仕事をして、近所への買い物や散歩以外は外に出ない生活を約2ヶ月送ってきた。 最初は慣れない生活リズムや深刻化するコロナ患者数の状況にちょ

          自分と他者の境界線を引くこと

          2020.4.26 丁寧な暮らしとは言いたくないのだが

          今朝はくもり。ほどなくして雨が降り出した。気持ち良い晴れた日はもちろん大好きなのだけど、白っぽい今日のような日は元気じゃなくても許される気がしてなんとなく落ち着く。 先週の私が月曜日の私を信頼していたのか、いなかったのか、午前中からMTGが突っ込まれていたので、仕事モードにスムーズに導入される。今日はサボるでもなく猛烈に仕事をするでもなく、なんだか良いペースで仕事ができた。私は人の目や、側にいる人の機嫌や、人の話していることがどーーうしても気になって疲れてしまう性質だから、

          2020.4.26 丁寧な暮らしとは言いたくないのだが