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いい加減に気づかなければならない

高齢者が入院すると疾患名がなんであれ、一週間後に来る連絡は「治療は終わりましたが食べれなくなったので胃にチューブを入れました。」。

どんなに良い病院でも、いや、良い病院だからこその愚策。

「なので胃婁を作って療養型をお薦めします。もう施設には帰れません。」

本人に会えないままご家族はそんな説明を聞かされて施設に泣きついて来る。せめて会いたいでしょう。

だから、脳梗塞や心不全など入院せざる得なかった方でも早期退院を促すように努力しているのだが「いや、ですから!食べれないんですってば!それは死を意味します。」と施設に返してくれようとしない。ご家族も必死でご意向を主張して下さるのだが、医師に凄い剣幕で言われると「ああ、胃婁が正しいのか・・・」と思ってしまう。

今回も類似ケースが起こった。

しかも、そんなことしている間に、病院で誤嚥性肺炎を起こされた。そりゃそうでしょうね。眠剤を山ほど盛られて縛られて、唾液すら嚥下できなくなる。そりゃ咽せこむし誤嚥する。

「病院にはPTとSTがいてリハビリもやっている途中ですから。」

何のリハビリですか?

「歩かせるリハです。」

・・・・・・・・・。この方、元々車椅子の方です。歩けるはずないんです。ほんとはどんなリハビリしているんですか?

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。ああ、えーと。実はですね。STもPTも拒否されていて、リハビリ出来ていない状態です。

じゃあ、返して下さい。ご家族様のご意向です。

そんなやり取りをやっている間に、うちの主治医にも橋渡しをしているわけだが「在宅酸素用意しないと無理でしょ?だから来週になる。私も忙しいから。」とのこと。

しかし、忙しいと言いながら、ラインのやり取りが何十回。この間に手配できたのでは?

過去、病院で餓死したというケースが多々あるので、なんとか生かしたいと思いつつ、先生にソーシャルワーカーに娘さんに、色々な人と話している間に・・・・段々気持ちが悪くなって来たのがこの日。

いっそ倒れてしまいたかった。めまいが凄い。

早く手を打たないと入院中にどんどん体力がなくなってしまう。

中には点滴すらしてくれないところさえあった。

そして結局のところ、主治医にも先方にも話が通じなくて、喉元まで「もうええわっ!」という言葉が出かかったいたが、自分の具合が悪くて口に出るには至らなかった。(良かったよ。)

もうとりあえず今日は休んで、明日また頑張ろう。ふと気が付くと、今日、何も食べていなかった。ソファーに倒れ込むように寝て、気が付いたら真夜中。

一旦どこかで切ろう。でも、あきらめきれない。

医療に悪気はない。が、もういい加減あのバカげた間違いを正していかなければならない時代に差し掛かっている。胃管が入っていた人が施設に帰って来たその日に、食事を全部食べるんだから。

もう、医療は目を覚まして欲しい。

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