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湿った日にも燃やし尽くす

薬局さんが新しい処方法について『無理だと思う。薬が足りなくなる。』と言って来たそうで、それをネタに『ほら!無理なんだってば!』とAナースが言う。いつも『生意気なんだよ、おまえ!』というオーラを出して来る人だ。

H先輩も「何だか意味が分からない。ごめんね。」と言うので、自ら薬局へ出かけ直接薬剤師さんと話し合って来た。今の状況とか、何故この方法に変えたいのか?ということを話す。
薬局さんの事情も聴いてお互いすり合わせるとプランDまで出た。

『うちとしてはプランCが一番助かるんだけど。』と言う意見も賜ったので、それではこれを持ち帰ってみます。聴いて下さって本当にありがとうございました!ということで帰所。

何のことは無い。直接会って話してみれば『無理』どころか、方法が4つもあったということ。

もう『無理だ』という電話がかかって来たという時点で「もう、いいや。面倒くさい。前のままでいいや。」となったのは、この天気のせいもあり、疲労もありと色々なのだが、もう一踏ん張りして薬局まで行ってみて良かったなあ。

さあ、果たしてうまく行くのかどうか?

***

今日はもうこれだけでお腹いっぱい・・・と思っていたら、H先輩が自宅から褥瘡治療のハンドブックらしきものを持って来て眺めている。

いいですね。色んな方法を知ることって素敵ですね?と声をかけると「でも、これも古いんでしょ?今のうちの皮膚科のやり方も古いんでしょ?」と何かを察して引き出そうとするかのようだ。

湿潤療法の話をした。イソジン製剤やクリーム製剤が治癒を遅らせるのだけど・・・・悪とは言えない。その場所場所で事情があるのでしょうから・・・という話も添えて。

これは決して強く推してはいなかったのだけど、本当は変えたかったことの一つ。

すると、先輩は『やりましょうよ。それ。皆でやってみようよ。』とのこと。シンプルな洗浄とワセリンとペットシーツのみの湿潤療法を。
凄いな。また一つ動いた。

すると通りすがりに介護のHおばさんが『いいわね。いいわね。私もここを辞めた友達に言われたの。まだそんなやり方しているの?って。』と言う。意外な人からの意見に感動。
だって、勤続云十年のザ・ここの施設!というような固い人だったから。

蒸し暑くて気圧のせいか頭痛はするし、もう勘弁な!という怠い一日だったのだけど、そんな状況とは他所に願いが叶っていく。利用者さんに良いことが。

で、頑張っているうちにまた早く仕事が終わったので先日のアジサイに引き続き、梅雨の飾りつけ。デンデンムシを作ろうの会。

色々と事が動いたけれど、今日、一番嬉しかったのは、デンデンムシを観たときの皆の良い笑顔。

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