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新じゃがと新玉ねぎ / ブランカ

昨日はKちゃんの娘さんが遊び来ていてシチューをお出しする。好き嫌いが多いと聞いた。何度か質問したものの、あまりに多すぎて忘れてしまうほどだった。
が、エリンギやシメジなどキノコ類が沢山入ったホワイトシチューを完食していた。確かキノコ類もジャガイモも玉ねぎも嫌いだったはずだけど、この時期の新じゃがや新玉ねぎの美味しさが、それを忘れさせてくれるのだろう。
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もしも猫がやって来たら、小物類を全部片づけないと大変なことになる!と思っていたのだけど、そういった悪さは全然しない。はたまた毛だらけになって痒くなる!とも想像していたのだけど、存外に毛が抜けない子だった。ほとんど気にならない。

「内気な甘えん坊」とシェルターの案内カードに書かれてあったが、とんでもない。数日後の夜がふけてからの大運動会には目を見張るものがある。
猫タワーのてっぺんまで1秒で登り、カーテンを伝って天井まで登る姿は、「あー、獣なんだなあ」と深く納得のな。
こんな小さな身体でも私たちを殺そうと思えば殺せるなと思うくらいにスピードと身体能力だ。

そしてよく食べるようになった。

良いことばかりではなく、朝方4時に猫じゃらしを咥えて持って来て、私の頬っぺたを肉球でトントン叩き「遊べ」と起こすのは勘弁な。意図がハッキリしていて分かりやすいけど。
やって来て11日目。大分筋肉もついた。

引き取るのは良いがこの子にとって本当に幸せなことなのだろうか?と少し悩んでいたが、毎日この大運動会や、トントンと人を二回叩いて振り向かせる様子を見ていると、間違いなくシェルターのゲージの中よりは良いと確信。
あと、よく食べる。

ひところよく見ていた喋る猫しおちゃん並みに高い声で「ごっはーん!」と「違うっ」とか言うようになった。

ああ、それはそうと、そろそろ爪切りをしてやらなくては。

あと、入浴中に中まで入って来ては、湯舟を覗き込みつつ、色々と愚痴を言うのは止めて欲しい。
さらには、そこに猫じゃらしを咥えて持って来られても、無理だから。

小さな存在だというのに、毎日笑いと驚きと安らぎを与えてくれている。

余談だけど、人が通ると「タンタン!」と下を鳴らして呼んでいたうちの金魚が当然呼ばなくなった。

しかし、白猫ブランカにご飯をあげた直後、食べたのを確認してから「タンタン!」と呼ぶ。金魚ですら大概頭が良いしよく外界の様子を見ている。
金魚を襲うほどワイルドではないのだが、いちおう金網をかけておいた。

皆がずっと健康でありますようにと祈りつつ、いろんなことがあるのだろうな。でも、大丈夫。守って行くよ。
人の脳は知恵を蓄えためにあり、心は全てを感じるためにあり、この両手は愛のため何を行うためにある。それは自分への愛も含めてだ。

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