「ここにいる、ここにいていいの」
今日は、掃除機の掃除をした。
静電気で塵埃が付いていて、吸えないのでセスキ含浸のウェットクロスで、
再付着しないように、ゆっくりと拭き上げた。
ごみを捨てがてらゴミ箱を見ると、あまりの汚さにゴミ箱も拭くことに
なった。
内側も外側も、掃除機同様ウェットクロスで、ゆっくりと拭き上げた。
小一時間で拭き終えて、買い物に出掛けようとした。
すると玄関が汚過ぎるのに気付き、同じように拭き上げることに、
何度も何度も、ゴシゴシと、あっという間にウェットクロスの両面が
真っ黒になり、端に寄せた小石や砂を、ウェットクロスに包み込んで
ゴミ箱に捨てた。
さあ、
出掛けようとした時、今度は、あまりにも汚い靴が気になり、
靴の本体部分と合わせて靴底も、同じように拭き上げた。
もう、
出掛けようとした時、今度は、あまりにも自分の手指の汚さに気が付き、
ハンドソープでゴシゴシと手を洗った。
よくよく見ると、爪も伸びていて黒くなっていたので切ることに、
手の爪とついでに、足の爪とパチンパチンと綺麗に整えながら切った。
もう、
いいだろうと思いつつ、出掛けようとした。
その時、スマホがブルっと鳴り、約30分後に届け物が届くことになった。
仕様がなく待つことになり、テレビを付けると高校野球がやっていた。
かなりの接戦で、点の取り合いをしていた。夢中で見ていると、
暫くして届け物が届いた。
もうすっかり、出掛ける気もなくなり、高校野球の続きを見ることにした。
普段、気が付かない部分の掃除をすると、その延長線上に自分がいて、
その周りのことが気になり、一心不乱に時間を費やす。
相変わらず変わっていない自分に、少しアンニュイを感じつつ、
綺麗になったところを見ると、少し落ち着きを取り戻した自分がいた。
狭い世界だけど、狭い世界だからこそ感じる、自身、そのものの存在。
今日も、ここに、まだ、居てもいいんだと思った。
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