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「中央フリーウェイ、抜けると」

久しぶりに長距離ドライブ。

気持ちを引き締め、片道約2時間のドライブに集中する。

埃まみれのウインドウガラス、ウォッシャー液で洗い流し

視界を確保するところから始まった。

全く手入れをしていないのに、エンジンが掛かる車は

タフで頼り甲斐がある。

対面で話す機会が減ったので、車に乗り込むと心なしか

カーラジオのボリュームが大きく感じられた。

静かな一人の空間に、ラジオが鳴り響いている。

いつもの部屋とは違う雰囲気を感じ、車を目的地まで走らせる。

スピードを上げると、周りの景色が早く流れていく。

窓の外では、慌ただしく風を縫って、風の中を通り抜けて、

風を切っていく音を鳴らしながら、車が走り抜けていく。

自分と車が一体となって、

白く曇った景色の中を、外の世界を、すっと通り抜けていく。


やはり、ドライブは好きだった、好きなことを再認識するように

納得しながら車を走らせていた。


手入れを怠っていた車に、申し訳ない気持ちがしたが

久しぶりのドライブを、楽しむことができた。


ドライブが終わり車から降りる時、ありがとうって、

言葉が、口からこぼれ落ちていた。



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