#16 「ペアPM制ってどう?」

今回は、「ペアPM制ってどう?」というテーマで同じチームで複数人のPMがいるケースについて深堀りしました。


ペアPMやってます

はち :今日はジョンさんの持ち込み企画で「ペアPM制ってどう?」というお話ですけど、これはどんな背景なんですか?

ジョン:単純に今私がペアPMをやってるんですけど、助けられていて、いいなと思ってるんです。今まで1プロダクトで一人のPMとか、一人のPMが複数プロダクト持ってたりっていうのがあったんですけど、今私が担当しているものは自分ともう一人PMがいて、二人でやっているという形になっています。二人ともそのリソースの全てをそこに注ぎ込んではなくて、0.5からもう少しぐらいを、そのプロダクトに使ってるんですけど、二人でやることによって、今まで困ってたことが解消されてるのを感じることが多かったんで、これについてお話しさせてもらえたらなと思ったという次第です。

はち :まず気になるのは、二人の役割は全く一緒にしてるんですか?それとも、これはこっちだね、みたいな住み分けがあるんですか?

ジョン:大きく見ると一緒で、細かく見ると分かれてるって感じです。例えばPMとPMMみたいなことは分かれてないんです。PMだから開発寄りのこともするし、マーケ、ビジネス寄りのこともするし、そこは分かれてないです。ただ、プロダクトの中で、例えばこの機能のPMはこの人、この機能のPMはこの人とかになっています。うちのサービスで特徴があるのは、IoTのようなものもあったりするんですよ。オペレーションも複雑になってたりするんで、オペレーション周りはこっちでする、とかっていうのとか、細かいタスクレベルで色々分かれてるって感じですね。

はち :うん、なんかいい。結論、それがうまく回ってるってことはめっちゃいいんだろうな。ペアPMっていう言い方をすると、二人で分けてるように見えて、珍しく見えるけど、実際大きなプロダクトになっていくと、そこに上下はあるものの、複数人で一つのプロダクトを見ることいっぱいあるじゃないですか。それとそれの大小の違いぐらいかなと思った。だから、大きな会社の大きなプロダクトと、一人で回せるレベルのプロダクトとのちょうど間にいるから、やりやすいのかなっていうのを聞きながら思ったっていう感じでした。だから、フェーズによってハマるところとハマらないところがありそう。

ジョン:それはそうですね。

どうやって分担しているのか

はち :それで言うと、あと一個気になってるのが、結論めっちゃうまく待ってるならめっちゃいいっすねっていう前提では聞くんですけど、その二人の中で最終的な意思決定ってどうなってるんですか?どっちがやるって決めてるんですか?

ジョン:うーん…

はち :悩ませてしまった、いい質問ですね、我ながら。

ジョン:それもさっき言った、もう物による。タスクレベルっていうか結構この課題はこの人、この課題はこの人みたいな感じでその分けてるんで、この課題はこの人とこの課題はこのAという課題はAさんが、Bという課題はBさんが担当とそしてもうその担当の人が意思決定するっていう風になってなってます。で、ロードマップとかは私のペアの人が管理してくれてるので、そこら辺はもう意思決定はペアの人にやってもらってるって感じですかね。

はち :なるほどね。じゃあそのAっていうプロジェクトとBっていうプロジェクトのどっちの方が優先度高いんですか?みたいなところは、ある意味その今のチームで言うと、もう一人の方がロードマップ書いてるから、そこと照らし合わせてっていう感じってことですね。

ジョン:そうですね。もちろんその話し合いながらっていうとこはあるけど、最終的にはその人とまあとは一応、我々の上司にも相談しながらやってるって感じです。

壁打ち相手がいるありがたさ

はち :揉めないですか?

ジョン:全然揉めないですね。

はち :仲良し?

ジョン:うん。仲良しです。

はち :ああ、それが大きいですね。

ジョン:結構認識が一緒ですね。こっちが優先度が高いよねっていうのは大体分かれることはないです。

はち :それが統一できてるのは、逆に言うと何のおかげなんですか?

ジョン:会社としてのビジョンが明確だからと。あとはいや多分それもあると思うんですけど、結構私とこのペアの人のコミュニケーションをすごい密に取ってるんで、そこもすごい大きい気がしますね。今、何すべきかみたいなところを結構事細かにコミュニケーションを取り合ってるんで。

はち :なるほどね。じゃあ日頃から細かいレベルで阿吽の呼吸じゃないけど、すり合ってる状態だから大きくずれることはそもそもないっていう話ですね。

ジョン:もしかしたら、まだ分かんないですけど。言うて一緒になってまだ数ヶ月なんで、今後どんどん慣れてきたらちょっと齟齬が出てくるかもしれないですけど。

はち :倦怠期かな。でも、その方と一緒に仕事するようになって、初めてペア制になったんですか?それとも、元ペアは元ペアがいたんですか?

ジョン :いや、実質いないですね。ま、あの一応いたんですけど、数か月だけで今のペアの人は僕の前のペアの人から引き継いだ形になるんですけど、もうほとんど同時にアサインされてるレベルなので。

はち :なるほどね。そこのやっぱり人としての相性の良さみたいなところがやっぱり結構大きいなって思いました。じゃないと密にコミュニケーションするの嫌になるみたいなのもあるし、密にコミュニケーションするのが嫌になるとどんどんずれていくし。なんかそのアサインが名アサインだったんじゃないかな。

ジョン:なるほど。確かにそれはあるかもしれないですね。確かに一緒にやってる人と息が合ってるからいいっていうのもあるかもしれないです。で、お互い微妙に得意分野とかも違ったりして割とすごい、今一番助かってる。ペアでありがたいのは、自分は行き詰まった時に本当にタスクが止まるんですけど、もう手が動かなくなってもうどう考え込んじゃうタイプなんですけど、ペアでやってることによっていつでも相談できるし壁打ちのハードルもそうですね。そこが一番ありがたいです。

はち :いいっすね。やっぱPMって考えること多いんですけど、で、できなきゃいけない、やらなきゃいけないことも結構多いと思うんですけど、やっぱ現実難しかったり、もう頭回んないとか考慮が足りないまま進めちゃうとかっていうのも、どうしてもあると思うんですよね。その時にこう壁打ちしてくれるといいですね。

ジョン:「確かにその視点考えてなかった」とか、「あ、確かにここ考慮漏れてたわ」みたいなとかっていうのが結構できるんで、それがすごいありがたい。

どんなプロダクトでも分業している

はち :ああ、なるほどな。みんな大小様々だけど、プロダクトマネージャーの仕事を分業してるのは間違いなくて、多分そのジョンさんの場合はある意味50%に近い状態で分業してるっていう形で、僕の場合は一人なんだけど、あの会社の人とか、社内の別の人とかに壁打ちをししてもらうっていうのとか分かんないとこ聞くっていうところがあって、数%ずつくらいいろんな人にの知恵拝借してるみたいな。なので、その割合は違うけど、みんな少なからず自分の欠点っていうか、自分の足りないと思ってるところを他の人に補ってもらうっていうことをやっていくその比率の違いだけだから結論ペアがいいのか、三人がいいのか、十人がいいのかみたいなで、どのくらい分け与えて権限持つのがいいのかみたいなところは、各々のあれど、そうやって株の分配じゃないですけど、リスク分散じゃないけど、こういろんな人と分配しながら意思決定していくっていうのは、完全に一人っていう人は逆にいないから、みんなやってるって考えると、あのその比重は心地よい比重が見つけられるこことができたら、みんなそれでハッピーなんだろうなって思った。

ジョン:確かにそうかもしんないですね。それはそうだな。今までそれがこういろんなところにこう分散され、多分ペアになる前から分散されてはいたと思うんだけど、それがペアになることで50%になり、しかもそのペアの人とすごい息が合いやすいというか、呼吸とかコミュニケーションっていうのがすごい取りやすいから、今めっちゃ助かってるっていうのは大いにある気がする。

はち :いいですね。それで言うと、一人で迷ってる人とかはがペアの相手を欲しいって言っても、なかなかその呼吸呼吸が合う人を見つけてくんのって。めちゃくちゃ簡単なことではないし、なんかなかなかアサインされないっていうことはあるかもしんないけど、やりようによってはそもそも小分けにして、なんか社外の人とかも含めて、まずは5%外に助けを求めるとか。でも、なんか同じような課題の解決の仕方あるかもしれないですね。

2人いる心強さ

ジョン:ちなみにあとはですね、もう一個言うと、こうま結構板挟みになるシーン、孤独を感じる的なシーンもまあまああると思うんですけど、二人いるって思うだけで、ちょっと心が救われると。

はち :ああ、なるほどね。ああ、それはいいですね。それは大事ですね。それ結構ね、大事です。それは大事。確かにね。どうしてもこう四面楚歌にななりそうな時に傷をなめ合う人がいるって。傷をなめ合うっていうと、弱そうに聞こえるけど、ただ同じ志を常に持てるっていう状態ってことですもんね。確かにそれ、PM同士じゃなくても、なんならPMとエンジニアとかPMとデザイナーとかでも、その関係性においては作れるかもしれないですね。

ジョン:うんうん、そうですね。そういう人がいるっていうのが結構あの大事かもしれうんだから。ま、ペアPMっていう話じゃなくて、ま、今の私の話でいうと、壁打ちできる相手とこうなんだろうな。結局だから、いつでもコミュニケーションを気軽に取れる仲間が一人でもいるといいよねっていうことなのかもしれないです。

はち :もういい話だ。確かにそうっすね。じゃあコミュニケーションをと相手を探すことからだったらみんなできそうですね。番組と連動したスラックのコミュニティのリンクを貼ってますので、例えば今日だと私もペアPMやってんだけど、めちゃくちゃ仲悪いっすみたいなパターンとか、なんなら一人で孤独なんで、その発想いただきみたいなのとかですね。感想とか延長性延長戦をできたらと思います!

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キャスト

  • MC

    • はち (PIVOT株式会社 プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/PassionateHachi

    • ジョン (とある上場スタートアップ プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/john_tk120

  • スタッフ

    • 「PMのネタ帳」コミュニティーメンバー

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