#19 「自信が持てる人は 何をしているのか」

今回は、「自信が持てる人は 何をしているのか」というテーマで自信がある人、ない人の心の中を分析してみました。

自信がある、とは

はち :ジョンさんは自信がある方ですか?

ジョン:ない方だと思います。

はち :それはなぜですか?

ジョン:物によるんですけど、自信のある分野とない分野は当然あるんですが、自分の中でおそらく自分の思い描く成功体験を全然できていないっていうのが一つあるかな。それが自分が自信を持っているって言えない根拠の一つになってる気がします。

はち :なるほど。今日はそんな自信が持てる人は何をしているのかっていうテーマでお話できればと思います。僕はとある時に気づいたわけですよ。自信がある人と自信がない人がいるなって。自信が持てるか、それ以外かみたいなやつで、そこにはきっと明確なマインドの違いがあるんだろうなと思っていてですね。一つ思ったのは、他人から見て「この人、自信持てばいいのに自信なさそうだな」とか、逆に「この人、なんでそのレベルで自信満々なの?」みたいなのあるじゃないですか。それがあるってことは、自信を持てるかどうかは他人の評価じゃなくて、自分の中なんだろうなと思ったんですよ。で、これ現時点の僕の解は、自信が持てるとはどういうことか言い換えると、自分が思う大丈夫の基準を超えることなんだろうなと思ったわけです。大丈夫な基準は人それぞれ、その案件、タスク、場面によって違うじゃないですか。なので、さっきジョンさんが言っていた「ものによって」だって自信持ってたり、自信持ててなかったりするのは、物によって大丈夫の基準が違うんだろうなっていうそうですね。じゃあ大丈夫の基準って何で決まるのかなと思うと、の課題、その事象に対する過去の経験で決まるのかなと思っていて。例えば過去に似たような経験やってきたから大丈夫とか、過去に全く同じことをやったから100%いけるみたいなのとか、一方で未知過ぎて何をやっていいか分かんないから不安みたいなのがあるのかなと思っていて、それが大丈夫な基準なのかなと思うんですね。なので、自信を持てるかどうかは、事象に対する過去の経験によって決まると思います。一方で、世の中には新しいことに挑戦し続けても自信を持ち続けてる謎の猛者がいるわけですよ。で、その人たちはきっと過去にやった自分の別の事象の中からエッセンスを抽象化して、似ている要素をかき集めて、パズルを組み合わせたら、自信がついてんじゃないかなっていう。例えば、海を泳ぐという経験がなかった人が、過去には海をずっと眺めていた経験と、プールを泳いだ経験があったら、プールを泳いだ時の水のかき方と海を見てて感じた波の高低さみたいなのを掛け合わせると、海は波がこう動くんだけど、その中で手をプールでやってるようにこう動かせばいいみたいな合体技をしてるんじゃないかなって思ったんですよね。今のは具体をそのまま合体したけど、それを抽象化して、ミックスしてんじゃないかなと思ったんですね。

ジョン:確かに、仕事に限らずですけど、新しいことって絶対みんな色々やってるとは思うんですけど、それを過去の経験と結び付けことができるかどうかっていうのは、大事なポイントだなっていうのは話してて思いましたね。例えば、今までの経験が似たような経験をしてきたAさんとBさんがいます。で、同じようなことをAさんもBさんも始めようとします。でもAさんは結びつけることができるけど、Bさんは全く新しいものを新しいものとしてしか捉えてないってなると、そこに、今の話で言うと、その新しいことを始めるにあたって、自信を持てるかどうかっていう違いが出てくるのかな。

時間ではなく、何をするか

はち :確かにそんな気がします。しかも、自信を持てるかどうかって時間と比例しないんですよ。例えば準備をいっぱいしたら自信が持てるっていうのもあるじゃないですか。で、そのいっぱいっていうのは時間をかけたらとイコールではなくて、ちゃんと抑えるべきところを短時間でも抑えられているかどうか、つまり質ですよね。その自信が持てて大丈夫と思える、基準を超える質の準備ができてるかだと思っていて。だからよくジュニアなメンバーとかジュニアなPMの人とかと話してると、「これまだ自信がないです」っていう問いに対して、僕は意地悪なので「じゃあ、いつ自信が持てるの」って聞くんですよ。そうすると、大抵時間で示すんですよ。「あと3日あればですかね」とか。で、僕からすると本当か?と思うわけなんですね。じゃあ、みんな同じ課題にぶつかった時にみんな3日必要なんですか?っていうと、そうじゃないわけじゃないですか。それを3分でやる人もいれば、3時間でやる人もいるわけですよねって考えると、自分が大丈夫だと思う。基準に達するための準備って時間をかければいいわけじゃなくて、準備の質。一時間であれば一時間の質を上げていくことによって、準備の質が上がる、イコール大丈夫と思える質が上がる、イコール短時間で自信を持てるっていう。

ジョン:だから、いつ自信が持ててるかっていうよりも、何をしたら自信を持てるのか。自信を持つにあたって、今、足りてないものは何ですか?ということですね。

自信がないのは悪いこと?

ジョン:話が逸れるんですけど、自信を持っていないことは悪なんでしょうか?

はち :あー、いい質問ですね。それで言うと、それに関連する話なんですけど、自信を持ってなくても成功する人は成功するんですよね。自信を持ってても大ゴケする人は大ゴケするんですよね。なので、自信を持ってたから成功するっていうのはイコールじゃないっていうって考えると、自信持てなくても、成功すれば悪じゃないんじゃないでしょうかというのが僕の見解。

ジョン:そうですね。考え方が違うかもしれないんですけど、やっぱこう楽観的に考えるか、主観的に考えるか、楽観的に準備するか、悲観的に準備するかみたいな話にも繋がるかもしれないですけど、ただ、そこが成功するかどうかと自信があるかどうかっていうのは、またちょっと別の話になりますよね。

はち :うん。まさに楽観的か悲観的かって。マインドの根本でありながら、ある意味表層だと思うんですよね。ただ楽観的に準備している人と悲観的に準備している人が同じ準備をしている可能性もあって、確かにって思うと、やっぱり基準は自分なんだろうなっていう、その自分の基準の高さによって、成功確度が上がるんだろうなっていう気がしますね。準備の質というか。でかつ、そこに満足できてれば自信になるだろうし。楽観的であれば、そこの基準を達成したらいけるって前向きなのかもしれないし、基準を達成しててもまだ他にあるんじゃないか、準備にもっと入念にやろうって思うかもしれない。悲観的だとしても、基準が高ければ成功はするっていう気がしています。ただ、リーダー格とか意思決定者になると自信を求められるわけですよね。

ジョン:それは思います。

はち :うん。なので話を戻すと、自信が持てる人はそういう準備をしていて、かつ成功するかどうか分かんないけど、できますって。自分の中での基準を超えていっているっていうことを考えると、今日のテーマである自信が持てる人は何をしているかっていうと、自分の大丈夫の基準をひたすらあげているっていう。なので、自分に実は一番厳しいっていう状態なのかなと思って、これを自信がない人にお届けしたかった次第です。

ジョン:確かに自信が持てなくて困っているというか、そこにコンプレックスを感じているみたいな人も結構いると思うので、私もその一人かもしれないですけど、また参考いただけたらと思います。

関連情報

「プロダクトマネージャーの日常」は、シード期と上場企業のプロダクトマネージャー2人が普段考えていることやプロダクトマネージャーのお仕事についてお話しするPodcast番組です!Podcastは毎週火曜日朝8時に配信しています。

Podcastと連動したSlackコミュニティー「PMのネタ帳」はどなたでも参加歓迎です!参加はこちらからどうぞ!

キャスト

  • MC

    • はち (PIVOT株式会社 プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/PassionateHachi

    • ジョン (とある上場スタートアップ プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/john_tk120

  • スタッフ

    • 「PMのネタ帳」コミュニティーメンバー

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?