#18 「プレーリーカードはいいぞ!」

今回は注目の「プレーリーカード」がいかにすごいかを語りました!


プレーリーカード知ってる?

はち :今日は僕の推しプロダクトシリーズ!ジョンさんはプレーリーカードって知ってますか?

ジョン:いや、知らなかったです。

はち :プレーリードッグのプレーリーなんですって。

ジョン:アイコンがプレリードックの可愛さをちょっと出してきてますね。

はち :そう、これ何かっていうと、スマホをかざすだけのデジタル名刺って書いてありますね。これ僕も衝撃を受けて作って実際に持っています。今まで名刺って会社によってはこだわってデザインして顔写真が入っていたり、諸々あったりして、それを交換するじゃないですか。で、その後一生触られないじゃないですか。名刺ってどんどん溜まっていくじゃないですか。でも、名刺は人を表すんだって言われるから、大事にしなさいって教わってきた僕らからすると捨てられない。永遠に溜まっていくこの紙、このペーパーレスSDGの時代にこれはどうなんだろうと思っていたところですね。とあるスタートアップ界隈の人から「これ知ってる?」って言われて見せてもらったのがこのプレーリーカードだったんですけど、これすごいのがいわゆるNFCタグ、携帯とかについていてモバイルSuicaとか、ああいうので使われている技術ですね。携帯をピッとすると、それでいろんなことができるやつを使って、その実際にはこれ、音声で伝えるのは難しいんですけど、プラスチックカードみたいなやつを一枚作って、それを携帯にかざすとメールアドレスだけじゃなく、SNSのアカウント含めて、もろもろURLがポンと出てきて、それで情報を交換できるという代物。これがなんで今すごいかっていうと、これ今知ってる人はドヤった方がいいよっていう話ですけど、今ね、キャズムでいうイノベーター層がもうみんな使い始めていて、今アーリーアダプターに行くぐらいなんですよね。で、なんでかっていうと、有名人が使い始めましたっていう。ビジネス有名人ビジネスのインフルエンサーというのかな、あのゼットホールディングスの伊藤洋一さん。あの「一分で話せ」とか書いてる人ですね。あと、澤円さんとか。あとはSmartHR創業者でNstockの宮田さん。あと、福岡のヌーラボさんの社長、橋本さんとかがですね、続々とこれあれば名刺いらないじゃんって契約して、ツイッターにその様子を流して大バズりしてるっていう、そんな状況でございます。

ジョン:その大きな会社の人たちの名前が上がりましたけど、あれなんですかね。会社の名刺は使わずにもうこれ一本でいってるんですかね

はち :それで言うと、もはやその人達って、ビジネス芸人じゃないですか。はい、これはリスペクトした上でね。別にけなしてるわけじゃなくて、もう個が立ってるっていう意味で。でも、そういう人たちって、もはや会社の名前じゃなくて、自分のSNSとか自分の名前で仕事してるわけですよね。そうすると、会社の名刺というよりも、会社情報も含んだ個の情報を交換できた方が結局お互い良いんだろうなっていう。

ジョン:確かにそうですね。どの会社の誰々さんっていうよりも、誰々さんで、その中にどこどこの会社に所属してるよっていう情報が一つあるみたいな感じですもんね。

はち :そうそう。それが自分たちに目線を合わせた時も、よくよく考えると、自分たちもそんな感じに、その人たちとレベルが近いかっていうと、離れてるんですけど、仕事の仕方がそうなってるなと思ってきていて、例えば転職しても繋がってたりするために、名刺交換しただけじゃなくて、ぶっちゃけFacebookかインスタ交換しません?で、その時何やってるかっていうと、多分QRコード出して読み取ってるんですよね。それがインスタだろうが、フェイスブックだろうがtwitterだろうが、会社のメールアドレスだろうが、一発でかざすだけで手元に来るという代物。

ジョン:あれですよね。QR読み取ったらURLが出てくるってことは、多分逆に、例えばメールでそのURLを送ったりすることができるんですよね。

はち :鋭い!あのね、固有の自己紹介URLができるんですよ。だから最近よく流行っててそれだその用途だけで別のサービス使ってる人が結構いるといると思うんですよね。lit.link(リットリンク)とかそんな感じだと思うんですけど、その要素も持ってるんで、例えば僕とかそうしてるんですけど、ツイッターの自分のプロフィールのところにそのリンクを置いてしまえば、そのNFCでの対面で交換をしなくても、SNSリンク集が作れちゃうという代物っていう一石二鳥のサービスでございます。

ジョン:なるほど。これ名刺から入ってるけど、それこそさっき言った、そのリンクみたいな感じとか、サービスとしての広がりも今後出せそうですよね。カードから新しいそのプレーリーカードの事業者がサービスを作っていくというところもまだまだ発展していきそうですね。

デザイナーの方が作られている

はち :そうそう。しかもこれが誰が作ってるかっていうと、超スタートアップというか、まだ会社に成り立てぐらいで、デザイナーさんとエンジニアの二人組で作っている。このプレーリーカードって、あともう一個良いところが自分でデザインしたカードのデザインできるんですね。だからおしゃれにもできるし、そこで個性が出せますと。なので、その創業者の方がデザイナーなので、最初はこれ表にも出てる記事にハフポストさんかなんかで記事になってるんですけど、最初は友人にプレゼントとして作ったんですって。売るつもりとか、事業にするつもりの前に。そしたら周りのデザイナーさんたちがあ、俺も欲しい、あれも欲しいみたいになって。どんどん配ってたら、当然ながらこう、その人たちは名刺交換する時にそれを出すわけじゃないですか。ただ、その人自体で、また俺もあれもみたいな口コミが広がりまくって、気づいたら問い合わせが多くなり、口コミバズすぎて事業になったっていう。これぞキングオブプロダクトアウト

ジョン:すごいですね。趣味でやってたとかってわけでもなく、本当に誰かのためにプレゼントとして作ったものが今自分たちの会社になってるんですね。

はち :そうそう、だから、しかもこれ、デザイナーさんが創業者だからすごく体験が良くて、手触り感があって。僕もこれが届いた瞬間に、黒い封筒にすごい今まで見たことないような豪華というか、格式高い封筒が届いて、それを開けてみたら、このプレリーカードが入ってたみたいな感じ。その開ける瞬間のワクワク感と、ものなんで郵送でくるんですけど、郵送されるまでのワクワク感とか含めて、めちゃくちゃこうUXにこだわってるっていう。

ジョン:これはあれですよね。月額とかじゃなくて、もうスポットで最初の時にまお金がかかる?

はち :そう買い切りなんです。

ジョン:それも敷居が低くていいですね。こういうなんか、多分ずっと使い続けたいじゃないですか。多分こういう間違いないってなると、やっぱサービス提供者側としてはこうリカーリングでずっとお金をどんどん積み上げていってくれるとありがたい気はするけど、サクッとスポットにしてくれるっていうのは、割とありがたい話ですね。

はち :そうそう。これが今後分かんないビジネスモデル考えたら変わっていくのかもしれないけど、少なくとも現時点、2023年4月末時点では買い切りなんですよね。いや、これめっちゃいいっすよね。

アイデアをきちんと形にする

ジョン:面白いですね。これ最初聞いた時に、そのいろいろ名刺管理サービスとか世の中のいろいろあると思うんですけど、そういうのとはまた違う。全然違いますね。その発想が。

はち :まさにまさに。これこそイノベーションだとめちゃくちゃ思うっていう。しかも既存の技術の組み合わせじゃないですか。

ジョン:ある意味、新しいことは何もしてない。

はち :そうそう。だからこそ逆に言うと、多分このアイデア、考えた人は世の中五万といたと思うんですよ。今まででもそれがちゃんと成立して、それで広まって、なんなんならプロトタイプ作った人が多分、世の中に多分三十人ぐらいはいると思うんですよ。でも流行ってないわけですよね。だからそこが結局プロダクトマネージャーとして思うのは、体験の大切さですよね。

ジョン:確かに、マジでそうですね。

はち :これはアイディアは、アイディアもすごいんだけど、このアイディアをちゃんと形にして、人が人に愛される形に持っていくっていったところも一つ、めちゃくちゃ武器になるなっていうね。

はち :目新しさがない分、ある意味すごい親しみやすい。で、かつでも体験設計は非常に良いという。

はち :しかも、いわゆる昔で言うま最近あんま使わない言葉だけど、グロースハック的にこう一人歩きしてくれるんですよね。で、多分これ手に入れた人は使いたいじゃないですか。使いたいから人の前に出して「何これ?」って言われるじゃないですか。で、何これ?って言った人に「これはね、プレリーカードっつってね」って言うじゃないですか。これ何の営業もいらないっていう

ジョン:プロダクトレッドグロース。

はち :確かにまさにプロダクトレッドグロースそのものですよ。プロダクトレッドグロースをSaaSじゃなくて、物理媒体でやってるっていう。

ジョン:それは結構新しい。

はち :ジョンさんも是非興味があれば作ってみてください。

ジョン:そんなにお金の話になってるけど、割と気軽に手を出しやすいところの価格設定だとも思うので、ちょっと私も是非作ってみようと思います。

はち :そう、飲み会1回分ですね、これ。というわけで、今月の推しプロダクトでした。

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キャスト

  • MC

    • はち (PIVOT株式会社 プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/PassionateHachi

    • ジョン (とある上場スタートアップ プロダクトマネージャー)
      https://twitter.com/john_tk120

  • スタッフ

    • 「PMのネタ帳」コミュニティーメンバー

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