タバコバッコバコ

どーも、禁煙を諦めたモノです。
と言うわけで、タバコとの付き合いはこれまで付き合った女性の誰よりも長く、切っても切れない腐れ縁と言っても過言ではない。

時効が何年か知らんが、初めて吸ったのは◯学生の時だった。
友達が失恋して「グレてやる!」と勢いで買ったタバコを一緒に吸ったと記憶している。
なんとも友達思いだったのであるが、その友達は既に禁煙しており、健康な身体と生活を取り戻してしまった。
実に残念至極である。

当時、かーちゃんが「庭にタバコの吸い殻がある。変態かも!?」と恐れていたが、弟が学校でみつかり停学になったことでバレていた。
そもそも2階の自分の部屋で吸って窓から庭に落としていたのだからすぐバレるに決まっている。

ちなみにおれは濡れたティッシュで包んで窓から遠投していたのでかーちゃんにはバレていなかった。
隣のおばちゃんち、その節は本当にごめんなさい。
今度立派になって帰るわ。

また、一人暮らし時代はタバコとの生活が1番密で濃く、部屋も大変な状況になっていた。
現在吸うのは2-3日に1箱ペースであるが、この時は最低1日1箱、多くて2箱という状態。
値段も今と比べて断然に安く、毎日買っても大して痛くなかった。
原付にガソリンを入れて、タバコを買って数百円で済んだように思う。

また部屋の壁の上の方にちょうど1箱分置ける突き出しのスペースがあって、いろいろな種類のタバコを買って(吸って)空き箱をオブジェとして飾っていた。
タバコ屋を巡ったり、海外旅行に行った友達にお土産として買ってきてもらったり、なかなかの収蔵数を誇っていたように思う。
当時マルボロやセブンスターのメンソールを吸っていたがパッケージデザインが変わるごとに飾っていたのも謎のこだわりであった。

そして、バイト帰りに某海にフラフラと向かい、コーヒーを飲みながらタバコを吸うというバカofナルシストな行為を恥ずかしげもなくしていた。
そんなことするのはおれとノンスタの井上くらいのモンである。
冬の海なんぞ誰もいないのが常であるが、「寒い中、誰もいない海で缶コーヒーを飲むおれ、かっけー」と悦に入っていたという、もし誰かに見られていたら混じりっ気なしの変態であったに違いない。

海に限らず、自然の中で吸うと美味いという法則があり、キャンプ場で焚き火しながら吸う、河原で吸う、雪降ってる時に吸うなどなど、普段と異なるシチュエーションで吸うといつもの1.5倍いい感じになる。

既に加熱式タバコになって数年が経つが、キャンプに行く時は必ず紙巻きのタバコを持っていき、自然と共に煙を楽しむ。
タバコを吸うためにキャンプに行くと行っても過言ではない。

つい半年くらい前であるが、肺がムニムニと痛くなることがあった。
タバコを吸うと痛みが増し、最初右肺だったのが左肺にも移動して痛むようになった。

さすがにタバコを吸って痛くなると、「もしかしてアレか!?アレなのか!?」とおれ史上最大の不安が襲い、遺すものは特にないけど遺書でも書いた方がいいのかもしれない…とビビり通した。
意を決して呼吸器科に行き、症状を訴えた。
医者も「もしかして!?」と心配してくれて、レントゲンを撮ることになった。

結果、異常なし。

おれは帰り道にタバコを買い、帰宅して吸った。
安堵して吸うタバコは美味くなかったが、思い出の味となった。

いつかお逝きになります。
待っててください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?