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旅の終わりは八幡平から岩手山をながめ、《夫婦間トラブル伝説》について考えた (山で★深読み)

栗駒山で《三途の川》を渡り、秋田駒ケ岳で乳頭山から透き通った肌の《女神さま》に想いを馳せ、東北秋旅の終わりは八幡平です。

前日が雨だったので、八幡平のホテルから見た岩手山は、朝、まだ頂上近くには雲がかかっていました。散発的にふもとを歩いていると、次第に雲が上がってきました。
下の写真は、広大な「岩手県民の森」の中央にある「みんなの広場」。

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ところどころ、ハイキングと組み合わせながら、車で八幡平の展望台を目指していくと、徐々に雲が上方に流れ、山の全貌が見えてきました。

《南部富士》といわれるだけあって、《男前》な印象。彼のスナップを2枚ほど。

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前の記事で、秋田駒ケ岳の3つの峰に関する《言い伝え》を書きました。

秋田駒ケ岳の男岳と女岳は夫婦で、女目岳は愛人なのだとか。
男岳がなかなか女目岳と別れないので、女岳は怒っており、それが、女岳が活火山で、今も噴煙を上げている理由だそうです。

岩手山にも《夫婦間トラブル》モノの伝説があるようです。

《男前》岩手山のトラブル相手は《あまり美しくない》姫神山(♀)です。彼女は《正妻説》(側室・早池峰山にヤキモチを焼いた)と《側室に降格説》があるようですが、とにかくヤキモチ焼きなので業を煮やしたダンナ(岩手山)が離縁し、遠くに連れ去るよう家来・オクリセンに命じたのだとか。しかし、この家来が姫神山に同情して、北上川を越えた辺りに鎮座させた。岩手山は怒って、この家来の首をはねたので、送仙山の山頂は平たくなっているという。

この4つの山の関係をGoogle Map上に描いてみると、岩手山と愛妾(なのか、正妻に昇格したか)早池峰山との間の微妙な位置に元妻・姫神山が居座っており、ダンナにとっては何かと不自由なことでしょうね。

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うーむ。しかし、秋田駒ケ岳伝説、岩手山伝説から、結婚生活に関して何か有用な教訓が得られるかと言えば、《一般論》としてはそうでもないな。
ただ、それぞれの人で、過去の《個別史》から、いろいろ思うところはあるのかもしれない。
さらに、こうした《ジェンダーがらみ+紋切り型》の言い伝えは、この先、話しにくくなってしまうかもね……。

それにしても、八幡平の周りは、《熊出没注意!》の看板がやたら目につきました。このあたり、彼らの大好物・ブナの実が豊富なのだそうです。
かなり《凶暴》そうなイラストをあえて出す作戦、成功していると思いますよ。

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